ALBUM REVIEW HIPHOP

【レビュー】MIKI - 137

MIKI - 137について

現在、国内で最も注目されている総勢16 人からなる大所帯ヒップホップクルー「KANDYTOWN」に所属するビートメーカー/ プロデューサー"MIKI"。彼の生み出すソウル・ミュージックへの過剰な愛が詰まったハイセンスなサンプリング・ビートは、シンプルながらに黒さと重厚さを内包しており、既に国内外の多くのヘッズ達から高い評価を得ている。2017 年12 月にソロ名義として配信されたシングル「Oversea ft. Raz Fresco, IO」では、KANDYTOWN の顔であり2 枚のソロアルバムでその存在感を不動のものにしている"IO" と、NY のレーベルDuck Down Music に所属するラッパー"Raz Fresco" を客演に迎えたことで大きな話題を呼び、アルバムへの期待を否が応にも高める布石となった。そして、遂に発表される初のソロ名義アルバムとなる本作。巷に蔓延っているUS トレンドを後追いしたような作品ではなく、ヒップホップの本質である” 不変的な格好良さ” を目指したアルバムに仕上がっている。

先述したIO の他にも"Ryohu" や、"MUD"、"DONY JOINT" 等、クルーの面々も数多く参加し、あのKANDYTOWN 独特のグルーヴが堪能できる。更には先日惜しくも亡くなった若き才能"Febb" とTETRAD THE GANG OF FOUR のベテラン"Nipps" & "B.D" をフィーチャーした「You Want Me ft. B.D, Febb & Nipps」や、DOWN NORTH CAMP の" 仙人掌" とここ日本で最もドープなラッパーの一人である"BES" を迎えた「Breath ft. BES & 仙人掌」等々、昔から国内のヒップホップを追い続けている玄人ヘッズをも思わず唸らせる素晴らしい布陣がその名を連ねている。そしてRaz Fresco に加え海外からは、US ブルックリン出身でJoey Bada$$ 率いるPro Eraとも交流の深いフィメールラッパー"Chelsea REJECT" が「Raindrops ft. Chelsea REJECT」に参加。国内外を問わずまさに彼の幅広いコネクションをもってしかなし得ない幅広い音楽性が堪能できる作品となった。『137』と名付けられた本作、表題となる137 という数字は宇宙が誕生した137 億年という数字と、MIKI ともアメリカ時代に生活を共にし惜しくも2015 年2 月に帰らぬ人となってしまったKANDYTOWN の中心人物YUSHI が好きだった素数137 に因んでいる。東京に生まれ、東京に生きる、MIKI が生み出した” 2018 年東京のサウンドトラック” として、恐らくこの先も長く語り継がれるであろうマスターピースが完成した。

個人的おすすめ度

Track listと各曲レビュー

MIKI - 137 2018/4/20
レーベル:KANDYTOWN LIFE / bpm tokyo

TRACK LIST :
1. A Film Music
2. Livin’ ma life (feat. Raz Fresco & Chelsea REJECT)
3. Problems (feat. MUD)
4. Breath (feat. BES & 仙人掌)
5. Oversea (feat. Raz Fresco & IO)
6. \en (feat. Raz Fresco)
7. No Wave
8. End of Summer (feat. MUD & Dian)
9. You Want Me (feat. B.D, Febb & Nipps)
10. Free (feat. Ryohu)
11. Fresico Shaba (feat. FIN & NOA)
12. Raindrops (feat. Chelsea REJECT)
13. Never End (feat. BSC, FIN & Dony Joint)

1. A Film Music


壮大な景色が思い浮かんでくるような力強いサウンドにさらに勢いを増すかのごとく力強いリズムが鳴るイントロ。ここからの次の曲への緩急がとても綺麗に、かつ切り替えが上手いという印象を与える気がする。まるでクラシックのような音律。気持ちいい。

2. Livin’ ma life (feat. Raz Fresco & Chelsea REJECT)



カナダはトロントのラッパーであり、Mac Miller、Tyga、Big Sean & Wale & B.o.B、French Montanaにビートを提供した経験もあるプロデューサーでもある超行動派の若手Raz Frescoとニューヨークはブルックリンの女性新進ラッパーChelsea REJECTが客演で参加した曲。
USの若手実力派ラッパーを起用しながらもKANDY TOWNらしさがしっかり出ているとても気持ちいい曲だと思う。もっとこういうのやってほしい笑。

3. Problems (feat. MUD)


自身の所属するクルー、KANDY TOWNよりMUDを起用した曲。日本人離れしたフロウとルードなスタイルが人気のMUD、個人的には"これぞHIPHOP"というドープな感じとKANDY TOWNらしい"今風のおしゃれなHIPHOP"を変に混ぜてどちらかが損なうことなく共存させているところがすごく好きだ。MIKIのビートにハマっている感じがする。

4. Breath (feat. BES & 仙人掌)


おしゃれなHIPHOPってなんだ?ってぐらいdopeなラップをかます"BES"と"仙人掌"にも合わせられるのかっ!ってのが最初の印象でした。硬派のHIPHOPって感じの曲に仕上がってます。"BES"と"仙人掌"って今のラップシーンではかなり異質な実力者たちだと思ってるので、そのメンバー起用するか!って感じでしたね。正直2:30しかないのは短いと思う、、、、もっと聴かせてって感じ。笑
MIKIの137に関するインタビューの中では結構苦労したって書いてあったんで、「あ〜やっぱそうなんだ〜」って印象を持つぐらいカッコよくまとまってるのがヤバイっす。

5. Oversea (feat. Raz Fresco & IO)



またまたカナダの実力派若手ラッパー"Raz Fresco"とKANDY TOWNの実力者"IO"の共演。IOのバースが気持ちよくていいですね。"いいものは海を越えて繋がった"って感じですかね。USとJPNのHIPHOPが一つになりましたよ!!!

6. ¥en (feat. Raz Fresco)


このアルバム三曲めの"Raz Fresco"です。ってかこのラッパー自分も正直このアルバムを聴くまで誰だこれって感じだったんですけど、MIKIの音楽をチェックする感覚って何か違うなって感じがしますね。5年ぐらい前からチェックしていたみたいです。聴いてる感覚としてはどことなく新しい若手のはずなのに90年代のUSラッパーの雰囲気を感じるなと思いますね。最近のラッパー感もあるんですけど、どこか本質的なところで。これに合わせてくるMIKIの感性もヤバイと思う。ちなみにトラックは若くして亡くなった天才"Febb"との共作ということでした。

7. No Wave


濃い曲をいっぱい聴いたんで一旦休憩って感じですよね。笑 冗談はさておき、これはMIKIが弾いて作ったものらしいです。「この先はまた雰囲気が変わるよ」とでも言いたげな、少し軽快な感じもあるSkitですね。

8. End of Summer (feat. MUD & Dian)


KANDY TOWNから"MUD"と"Dian"を起用した曲です。少し寂しげな雰囲気を感じる曲ですね。KANDY TOWNの二人がラップしてるのもあり、ぶっちゃけこのアルバムの中では一番KANDY TOWNらしい曲だと思います。タイトルの通りですが、あ〜夏が終わるな〜って感じがすごくする曲ですね。

9. You Want Me (feat. B.D, Febb & Nipps)


これ世代をこえた曲になってるらしいんですよ。"Febb"の15個上が"B.D."で、"B.D."の15個上が"Nipps"だとインタビューでみました。世代を超えたマイクリレーって胸熱ですね。月並みな言葉ですけど、一番当てはまってると思うんですよ。なんですか「ちょうど15個上ずつでマイクリレー」って。しかも超イケてるし。

10. Free (feat. Ryohu)


これもKANDY TOWNから"Ryohu"を起用した曲ですね。トラックのかっこ良さがいいですね。重たくなくて、どこかジャジーなところもあるゆったり聴ける感じが好きです。このアルバム力を入れて聴く曲と力を抜いて聴ける曲のバランスがとても気持ちいいがします。Ryohuのラップもすごくリラックスして聴けるし。まるでポップスを聴いてるかのようなHIPHOPだと思います。

11. Fresico Shaba (feat. FIN & NOA)


"FIN"と"NOA"は"Dirty J"というグループでも活動しているようです。彼らは全くの無名というか、誰も知らないだろうというレベルの才能あるラッパーである二人をMIKIがプロデューサーとして起用したそうです。(やっぱ音楽のアンテナヤベェなMIKI笑)この二人のこの曲で自分が注目したのは二人のフロウがとても面白いなと思いましたね。一人はしっかりトラックを乗りこなす正統派。もう一人は正直ちょっと曲とちゃんとマッチしてないと思うんですよ笑。いい意味でいうとハズして乗っていくタイプみたいな感じがする。聴き心地があまりよくないって感じがあるんですけど、それも含めてなんか癖になるというか、二人合わせてHIPHOPとしていい感じに成立するみたいな二人ですね。これからの活動に期待したいです。

12. Raindrops (feat. Chelsea REJECT)


きましたね!"Chelsea REJECT" のラップソロです。率直な感想としてはソウルフルだな〜って感じですね。HIPHOPとR&Bの融合というか、どっちかというとHIPHO×SOULに近い感じもするし、トラックからはJAZZっぽさも感じるし。一言で言うと"おしゃれ"って感じですけど、節々から"ブラックミュージック"をとても感じますね。いい意味で黒人らしさが前面に出てる気がします。とっても好き。ほんとすき。

13. Never End (feat. BSC, FIN & Dony Joint)


KANDY TOWNから"BSC"、”Dony Joint"を起用し、そこに"Fresico Shaba"でも起用した "FIN"を起用してます。トラックは主張しすぎないのに、しっかり存在感のあるトラック。そこにKANDY TOWNらしいおしゃれなラップをしっかり乗せてきますね。これを最後に持ってくるあたり、終わり方がすごく綺麗だと思います。まるで一本の映画をみていたかのような印象も受けるこの一枚のアルバムはぜひフルで聴きこんでほしいですね。

今回紹介したアルバムを聴き込むなら

Apple Music

個人的おすすめ度

有料登録しないと聴けないですが、初回登録なら三ヶ月無料で聞くことができます。
月額980円(学生ならなんと480円!)で音楽もミュージックビデオも見放題なので、オススメです!!もちろんダウンロードも可能。IphoneだけでなくAndroidでも楽しめます!!!ぜひ無料登録して聴いてみて下さい!

AWA

個人的おすすめ度

こちらもアナーキーのCMでおなじみの初回登録だと3ヶ月無料になるストリーミングサービスの"AWA"です。ここでも聴けます。こちらは月額960円です。(学割はないようです・・・)
無料でも一応聴けますが、フルで聴けないなど制約が多いので無料で使うにはあまり向いてないですね。
有料だとダウンロード可能、フルで聴けます。

AWA - 音楽ストリーミングサービス

AWA - 音楽ストリーミングサービス
開発元:AWA Co. Ltd.
無料

Spotyfy

個人的おすすめ度

SPOTYFYは無料でも十分楽しめます。30分に一度広告が入るのと、曲はシャッフルプレイのみというところだけなので、フルで流して楽しめます。
初回有料プランのお試しは100円で三ヶ月と若干お金がかかってしまいますが、それでも試してみる価値はあると思います。月額料金は980円(学生ならなんと480円!)です。有料なら広告なし、曲を自由に選べて、もちろんダウンロードも可能!

Spotify -音楽ストリーミングサービス

Spotify -音楽ストリーミングサービス

アルバムを買うなら

やっぱり手元に残るのが一番だよね!って方はこちら↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

-ALBUM REVIEW, HIPHOP
-, , , , , , , , , , , , , , , , , ,

© 2020 PLAY MAGAZINE