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アーティスト名鑑

EAST END × YURI

EAST END × YURI アーティスト名鑑アイキャッチ
読み方いーすとえんどぷらすゆり

EAST END × YURI(いーすとえんどぷらすゆり)は、ヒップホップグループ・EAST ENDと、東京パフォーマンスドールの市井由理によるコラボレーションユニット。1994年にシングル「DA.YO.NE」が北海道から火がついて全国的な大ヒットとなり、売上101.8万枚で日本のヒップホップ初のミリオンセラーを記録した。同年のうちにミニアルバムでデビュー、翌1995年末にはヒップホップグループとして初めてNHK紅白歌合戦に出場。日本語ラップを茶の間にまで届けた、1990年代を象徴するユニットである。

基本データ

アーティスト名 EAST END × YURI(いーすとえんどぷらすゆり)
メンバー GAKU-MC(MC)、YOGGY(DJ)、ROCK-Tee(DJ/1995年に脱退、EAST ENDの活動再開時に復帰)、市井由理(ラップ・ボーカル)
生年月日 GAKU-MC:1970年10月6日/YOGGY:1970年5月5日/ROCK-Tee:1970年12月8日/市井由理:1972年12月20日
出身地 東京都(GAKU-MCは保谷市=現・西東京市、ROCK-Teeは新宿区、YOGGYは渋谷区原宿、市井由理は東京都出身)
結成 1994年(母体のEAST ENDは1990年に結成)
活動期間 EAST END × YURIとしては1994年〜1996年(EAST ENDは1998年に活動休止、2003年に活動再開)
所属・レーベル ファイルレコード(『denim-ed soul』)、Epic/Sony Records(それ以外の作品)
関連グループ EAST END、東京パフォーマンスドール(市井由理)、FUNKY GRAMMAR UNIT
公式サイト EAST ENDとしての単独公式サイトは未確認。GAKU-MC公式サイト:gaku-mc.net

来歴

母体のEAST ENDは、高校の同級生だったGAKU(現・GAKU-MC)、ROCK-Tee、YOGGYの3人で1990年に結成された1MC+2DJのグループ。1992年9月、1stアルバム『Beginning of The END』(ファイルレコード)でデビューし、1993年にはRHYMESTERの楽曲へのゲスト参加を機に、RHYMESTER、MELLOW YELLOWとヒップホップ・コミュニティ「FUNKY GRAMMAR UNIT」を結成した。

1994年2月、東京パフォーマンスドールの市井由理のライブ(新宿シアターアプル)に、市井の友人だったEAST ENDがゲスト出演。会場で観ていたファイルレコード社長・佐藤善雄の発案で、コラボレーションユニット「EAST END×YURI」が結成された。同年6月25日にデビュー・ミニ・アルバム『denim-ed soul』をリリースし、8月21日には同作から「DA.YO.NE」をエピックレコードジャパンよりシングルカットしてメジャーデビュー。FM NORTH WAVEとタワーレコード札幌店のプッシュで北海道から火がつき全国へ波及し、オリコン最高7位・登場39週、売上101.8万枚で日本のヒップホップ初のミリオンセラーを記録した。この記録は「英語以外のラップによるCD売上記録」として『ギネスブック2000』にも掲載されている。なお市井由理は1994年に東京パフォーマンスドールを卒業した。

1995年も快進撃は続いた。2月発売の2ndシングル「MAICCA〜まいっか」はオリコン初登場3位(テレビ朝日系ドラマ『さんかくはぁと』主題歌)、4月の3rdシングル「いい感じ やな感じ」は最高3位(資生堂「ティセラ」CMソング)、6月の初のフルアルバム『denim-ed soul 2』も最高3位を記録し、グループの累計セールスは400万枚を突破した。「DA.YO.NE」と「MAICCA〜まいっか」は新語・流行語大賞にもノミネートされている。その後もシングル「何それ」「ね」をリリースし、12月31日には第46回NHK紅白歌合戦に出場して「DA.YO.NE」を披露。ヒップホップグループとしての紅白出場はこれが初めてだった。一方、ROCK-Teeはこの1995年に方向性の違いにより脱退している。

1996年5月22日に6thシングル「日曜の朝の早起き」(三菱自動車「パジェロジュニア」CMソング)を発売し、その後、EAST END × YURIとしての活動は終了した。EAST END自体も1998年に活動を休止し、GAKU-MCは1999年からソロ活動を開始。EAST ENDはROCK-Teeが復帰して2003年に活動を再開し、アルバム『Beginning of the Endless』(2003年)、『Three』(2005年)をリリースした。2022年9月18日には、GAKU-MCが桜井和寿(Mr.Children)と組むユニット・ウカスカジーのライブにEAST END×YURIがシークレットゲストとして出演し、メンバー4人で26年ぶりのパフォーマンスを行った。2024年にはKOMOREBI × MyMによる「DA.YO.NE」のリメイク版がリリースされ、メンバー4人全員が祝福コメントを寄せている。

年表

1990年 EAST ENDを結成(GAKU、ROCK-Tee、YOGGY)
1992年 EAST END、1stアルバム『Beginning of The END』でデビュー
1993年 RHYMESTER、MELLOW YELLOWとFUNKY GRAMMAR UNITを結成
1994年 EAST END × YURIを結成。ミニアルバム『denim-ed soul』でデビュー。「DA.YO.NE」がミリオンセラーを記録
1995年 「MAICCA〜まいっか」「いい感じ やな感じ」、フルアルバム『denim-ed soul 2』をリリース。NHK紅白歌合戦に初出場。ROCK-Teeが脱退
1996年 6thシングル「日曜の朝の早起き」を発売し、EAST END × YURIとしての活動を終了
1998年 EAST ENDが活動休止
2003年 ROCK-Teeが復帰し、EAST ENDが活動再開。アルバム『Beginning of the Endless』
2005年 EAST END、アルバム『Three』
2022年 ウカスカジーのライブにシークレットゲスト出演し、26年ぶりに4人でパフォーマンス
2024年 KOMOREBI × MyMによる「DA.YO.NE」リメイク版がリリースされ、メンバー4人がコメントを寄せる

音楽性・スタイル

EAST END × YURIの音楽は、2人のDJ(YOGGY、ROCK-Tee)が支えるダンサブルなトラックと、GAKU-MC、市井由理の掛け合いによる明るくキャッチーなラップが核にある。「DA.YO.NE」はジョージ・ベンソンの「Turn Your Love Around」のサンプリングに乗り、作詞はGAKUとMummy-D(RHYMESTER)の共作という、FUNKY GRAMMAR UNITの人脈が結実した一曲だった。ミニアルバム『denim-ed soul』にはFUNKY GRAMMAR UNITが全面参加し、アルバムバージョンの「DA.YO.NE」にはブラザー・コーンらも加わっている。

「DA.YO.NE」「まいっか」「いい感じ やな感じ」といった日常語をそのままフックにする言葉遊びは、当時のヒップホップの枠を超えて一般層に浸透した。「DA.YO.NE」は各地の方言バージョンを集めた企画盤『SPECIAL TRIBUTE TO DA.YO.NE』が発売されるなど、ご当地ソング的な広がりも見せている。アイドル出身の市井由理のラップとボーカル、テレビCMやドラマ主題歌への起用も重なり、日本語ラップがお茶の間のポップスとして成立することを証明した存在である。ミュージックビデオは当時制作され、1995年のVHS『denim-ed soul video』に収録されたが、YouTubeでのレーベル公式公開は確認できていない。

ディスコグラフィ

※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。

アルバム(EAST END × YURI名義・全2作)

発売日 タイトル レーベル Apple Music
1994年6月25日 denim-ed soul(ミニアルバム) ファイルレコード Apple Music
1995年6月21日 denim-ed soul 2 Epic/Sony Records ―

『denim-ed soul』はデビュー作のミニアルバム。Apple Music上ではタイトルが「demim-ed soul - EP」と表記されている(配信側の表記)。『denim-ed soul 2』は初のフルアルバムで、オリコン最高3位・登場9週を記録した。Apple Music JPでは同作のアルバムページが確認できなかったためリンクは掲載していないが、収録曲の一部は後述のコンピレーション盤などで配信されている。

シングル(EAST END × YURI名義・全6作)

発売日 タイトル レーベル Apple Music
1994年8月21日 DA.YO.NE Epic/Sony Records Apple Music
1995年2月13日 MAICCA〜まいっか Epic/Sony Records ―
1995年4月21日 いい感じ やな感じ Epic/Sony Records ―
1995年7月21日 何それ Epic/Sony Records ―
1995年12月1日 ね Epic/Sony Records ―
1996年5月22日 日曜の朝の早起き Epic/Sony Records ―

シングルのチャート成績は、「DA.YO.NE」がオリコン最高7位・登場39週、「MAICCA〜まいっか」が最高3位・登場14週、「いい感じ やな感じ」が最高3位・登場9週、「何それ」が最高22位、「ね」が最高34位・登場7週。2作目以降のシングルは単体ではApple Music JPでページが確認できなかったためリンクを掲載していない(「MAICCA」はコンピレーション盤『青春の90'sベストヒッツ35曲!~Epic35~』に収録され配信されている)。

その他の作品

  • 映像作品:『denim-ed soul video』(1995年7月21日、VHS。ミュージック・ビデオ集)
  • 企画盤:『SPECIAL TRIBUTE TO DA.YO.NE』(Epic/Sony Records)― 「DA.YO.NE」のご当地バージョン(方言版)を集めたトリビュート盤。WEST END×YUKI「SO.YA.NA」などを収録
  • コンピレーション収録:『青春の90'sベストヒッツ35曲!~Epic35~』(2014年)に「DA.YO.NE」「MAICCA」を収録(Apple Music)。『GOLDEN☆BEST 東京パフォーマンスドール』にも「DA.YO.NE」を収録
  • 関連コラボレーション:MAGiC BOYZ × YURI(EAST END×YURI)「パーリーしようよ」(2017年、PES(RIP SLYME)プロデュース)、KOMOREBI × MyM「DA.YO.NE」(2024年、「DA.YO.NE」のリメイク版。メンバー4人が祝福コメントを寄せた)

EAST END単体の主要作

  • アルバム:『Beginning of The END』(1992年9月20日、ファイルレコード)(Apple Music)
  • アルバム:『Beginning of the Endless』(2003年9月24日、UNIVERSAL J)― 先行シングル「ココロエ」(2003年8月27日)
  • アルバム:『Three』(2005年)

代表曲

  • DA.YO.NE(1994年、シングル/『denim-ed soul』収録):ジョージ・ベンソンの「Turn Your Love Around」をサンプリングし、GAKUとMummy-D(RHYMESTER)が作詞を共作。北海道から火がついて売上101.8万枚、日本のヒップホップ初のミリオンセラーとなった記念碑的な一曲。第46回NHK紅白歌合戦でも披露された。
  • MAICCA〜まいっか(1995年、シングル):作詞はGAKU-MC、作曲はYOGGY。テレビ朝日系ドラマ『さんかくはぁと』主題歌で、オリコン初登場3位を記録。「DA.YO.NE」とともに新語・流行語大賞にノミネートされた。コンピレーション盤『青春の90'sベストヒッツ35曲!~Epic35~』に収録されている。(Apple Musicで聴く)
  • いい感じ やな感じ(1995年、シングル):資生堂「ティセラ」CMソング。オリコン最高3位・登場9週を記録した、爽やかなポップ・ラップ。
  • 何それ(1995年、シングル):『denim-ed soul 2』からのシングルカット。オリコン最高22位。

今後のライブ

EAST END × YURIとしての活動は1996年に終了しており、今後のライブ予定はありません。なお、2022年9月にはウカスカジーのライブでメンバー4人が26年ぶりに集結し、「DA.YO.NE」「MAICCA」を披露する一夜限りのパフォーマンスがありました。EAST ENDおよび各メンバーの現在の活動については、それぞれの公式発表をご確認ください。

出典・確認日

  • ワーナーミュージック・ジャパン GAKU-MC公式プロフィール
  • 東京パフォーマンスドール公式サイト メンバーページ
  • ORICON(EAST END×YURI シングル/アルバム作品一覧)
  • Apple Music(EAST END + YURI/EAST END アーティストページ)
  • Real Sound「EAST END×YURI『DA.YO.NE』が日本語ラップ史に残した功績とは」
  • PR TIMES(KOMOREBI × MyM「DA.YO.NE」リリース)
  • Wikipedia「EAST END×YURI」「EAST END」「GAKU-MC」「市井由理」「DA.YO.NE」

(2026年11月4日確認。最新の情報は公式発表をご確認ください)

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