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JAPANESE HIP-HOP
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アーティスト名鑑

BAD HOP

BAD HOP アーティスト名鑑アイキャッチ
読み方ばっどほっぷ

BAD HOP(ばっどほっぷ)は、神奈川県川崎市を拠点に活動した8人組ヒップホップ・クルー。川崎の地元で育った幼なじみを中心に2014年に結成され、レーベルや事務所に所属しないセルフプロデュース体制のまま、日本武道館、横浜アリーナでのワンマンを経て、2024年2月19日には日本のヒップホップアーティストとして初の単独東京ドーム公演を開催。同公演をもって解散した。地元・川崎を歌い続けた10年間の活動は、日本のヒップホップの地図を大きく塗り替えた。

基本データ

アーティスト名 BAD HOP(ばっどほっぷ)
形態 8人組ヒップホップ・クルー
メンバー T-Pablow、YZERR、Tiji Jojo、Benjazzy、Yellow Pato、G-k.i.d、Bark、Vingo
旧メンバー AKDOW、DJ KENTA
本名 非公表(メンバー全員)
結成 2014年
解散 2024年2月19日(東京ドーム公演をもって解散)
出身地 神奈川県川崎市川崎区(Vingoのみ東京都出身)
活動拠点 神奈川県川崎市
ジャンル ヒップホップ/トラップ
所属 なし(レコード会社・音楽事務所に所属せず、セルフプロデュースで活動)
公式サイト BAD HOP OFFICIAL SITE

メンバーは、双子のT-Pablow(兄)とYZERR(弟)を中心とする8人。T-PablowとYZERRはともに「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」の優勝経験を持ち、T-Pablowはテレビ朝日『フリースタイルダンジョン』に初代モンスターとして出演した。Vingoはメンバーの中で唯一の東京都出身で、TokyoYoungVision出身。グループ名は、T-Pablow、YZERR、Yellow Patoが初めて出演した川崎のヒップホップイベントの名前に由来し、野球用語の「イレギュラーバウンド」の意味を持つ。

来歴

2014年、神奈川県川崎市川崎区・池上町出身の幼なじみを中心に結成。同年3月、1st作品『BAD HOP ERA』をCDの無料配布と無料ダウンロードで発表し、ミックステープ『BADHOPBOX』(2014年)、アルバム『BAD HOP』(2015年)、『BAD HOP 1 DAY』『BAD HOP ALL DAY』(2016年)と、無料配布やミックステープを軸に地元から支持を広げた。2016年には川崎CLUB CITTA'と大阪・心斎橋SUNHALLで入場無料のワンマンライブ「IRREGULAR BOUND」を開催している。

2017年9月、アルバム『Mobb Life』をリリースし、初の全国流通を果たす(オリコン週間アルバムランキング最高21位)。2018年4月にはZepp Tokyoでワンマン「BAD HOP HOUSE」を開催。蝋で封をした招待状仕様のチケットが話題となり、即日完売した。同年11月13日には日本武道館ワンマン「BreatH of South」を開催し、当時の日本のヒップホップアーティストとして史上最年少の武道館単独公演と報じられた。来場者には新作『BADHOP ALLDAY vol.2』が無料配布された。

2019年にはアメリカ・ロサンゼルスのスタジオでEP『Lift Off』を制作。Murda Beatz、Metro Boomin、Mike WiLL Made-It、Mustard、Wheezy、Turboといった米国のトッププロデューサーが参加した。同年7月にはアニメ『ケンガンアシュラ』Season1のエンディングテーマ「Born This Way」をシングル発売。2020年2月には『GQ JAPAN』4月号で日本人ラッパーとして初めて同誌の表紙を飾った。

2020年3月1日、横浜アリーナワンマン「BAD HOP WORLD 2020」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催となり、YouTubeで生配信された。チケット代は全額払い戻しとなり約1億円の負債を抱えたが、クラウドファンディングで約7,884万円を調達して乗り越えた。同年8月にアルバム『BAD HOP WORLD』、2021年2月に客演を追加した『BAD HOP WORLD DELUXE』をリリース。2022年5月には国内最大級のヒップホップフェス「POP YOURS」(幕張メッセ)で2日目のヘッドライナーを務め、同年9月にEP『BAD HOP HOUSE 2』を発表した。

2023年5月27日、「POP YOURS 2023」のステージ上でT-Pablowが解散を発表。同年9月の「THE HOPE 2023」で、解散公演が東京ドームで開催されることが明かされた。12月には先行シングル「Champion Road」を配信(ミュージックビデオはMTV VMAJ 2023で「Best Hip Hop Video」を受賞)。2024年2月9日にラストアルバム『BAD HOP』をリリースし、同日『ミュージックステーション』に初出演。そして2024年2月19日、解散ライブ「BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME」を開催。日本のヒップホップアーティストとして初の単独東京ドーム公演は約5万人を動員してソールドアウトとなり、BAD HOPはこの日をもって解散した。解散後の2024年5月には、メンバー選曲のベストアルバム『BAD HOP FOREVER (ALL TIME BEST)』が発売された(オリコン最高7位)。

年 出来事
2014年 川崎市で結成。『BAD HOP ERA』を無料配布、ミックステープ『BADHOPBOX』発表
2015年 アルバム『BAD HOP』発表
2016年 無料ワンマン「IRREGULAR BOUND」を川崎・大阪で開催
2017年 『Mobb Life』で初の全国流通
2018年 Zepp Tokyoワンマン「BAD HOP HOUSE」。日本武道館ワンマン「BreatH of South」
2019年 ロサンゼルスで制作したEP『Lift Off』をリリース
2020年 横浜アリーナ公演を無観客で開催しYouTubeで生配信。アルバム『BAD HOP WORLD』
2022年 「POP YOURS」DAY2ヘッドライナー。EP『BAD HOP HOUSE 2』
2023年 「POP YOURS 2023」で解散を発表。「Champion Road」配信
2024年 ラストアルバム『BAD HOP』。2月19日、東京ドーム公演「BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME」をもって解散。ベストアルバム『BAD HOP FOREVER (ALL TIME BEST)』発売

音楽性

BAD HOPの音楽の核にあるのは、川崎という地元そのものだ。育った池上町をはじめとする川崎の街並み、仲間や家族との関係、そこから這い上がる過程がリリックの中心にあり、トラップやドリルを基調とした重いビートの上に、8人それぞれの異なる声質とフロウが入れ替わり立ち替わり乗るスタイルを確立した。楽曲ごとにマイクを回すメンバーが細かく分かれるのも特徴で、フィーチャリング表記には各曲の参加メンバーが明記される。

もうひとつの特徴が、徹底したセルフプロデュースである。レコード会社や音楽事務所に所属せず、楽曲制作はもちろん、ライブの映像や照明、グッズ制作、映像作品の販売まで自分たちのチームで手がけた。その自由度の高さが、ロサンゼルスでの海外プロデューサーとの制作(『Lift Off』)や、JP THE WAVY、LEX、KEIJU、IOら同世代アーティストとの積極的な共演にもつながった。解散後も楽曲は聴かれ続けており、Billboard JAPANの集計では「High Land」「Last Party Never End」がストリーミング累計2億回、「Kawasaki Drift」「Ocean View」「Asian Doll」など5曲が1億回を突破している。

ディスコグラフィ

※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。

リリース日 タイトル 種別
2014年3月25日 BAD HOP ERA コンピレーション(無料配布/現在は廃盤、Apple Musicでの配信なし)
2014年9月28日 BADHOPBOX ミックステープ(Apple Musicでの配信なし)
2015年7月2日 BAD HOP アルバム(現在は廃盤、Apple Musicでの配信なし)
2016年3月15日 BAD HOP 1 DAY ミックステープ(Apple Musicでの配信なし)
2016年9月15日 BAD HOP ALL DAY ミックステープ(Apple Musicでの配信なし)
2017年9月6日 Mobb Life アルバム(初の全国流通作品)
2018年6月15日 BAD HOP HOUSE EP
2018年11月30日 BADHOP ALLDAY vol.2 EP(日本武道館公演で来場者に無料配布された作品)
2019年6月 COLD IN SUMMER TAPE ミックステープ(ツアー来場者特典、Apple Musicでの配信なし)
2019年7月4日 Born This Way シングル(アニメ『ケンガンアシュラ』Season1 エンディングテーマ)
2019年11月15日 Lift Off EP(ロサンゼルスで制作)
2020年8月7日 BAD HOP WORLD アルバム
2021年2月22日 BAD HOP WORLD DELUXE アルバム(デラックス盤)
2021年8月16日 OVER TIME シングル(映画『OVER TIME』主題歌)
2022年9月8日 BAD HOP HOUSE 2 EP
2023年12月22日 Champion Road シングル
2024年2月9日 BAD HOP ラストアルバム
2024年2月14日 BAD HOP (BHG Edition) ラストアルバム(BHG盤)
2024年2月17日 BAD HOP (Deluxe Edition) ラストアルバム(デラックス盤)
2024年3月22日 BAD HOP (THE FINAL Edition) ラストアルバム(完全版)
2024年5月29日 BAD HOP FOREVER (ALL TIME BEST) ベストアルバム

代表曲

Kawasaki Drift

『Mobb Life』収録。結成後、メンバー8人全員が初めて揃って制作した楽曲とされ、BAD HOPの原点とも言える一曲。ストリーミング累計再生数は1億回を突破し、解散当日の2024年2月19日には『THE FIRST TAKE』でも披露された。

Ocean View feat. YZERR, Yellow Pato, Bark & T-Pablow

『Mobb Life』収録。ZOT on the WAVEのプロデュースによる、メロディアスな一面を見せた楽曲。ストリーミング累計再生数は1億回を突破している。

High Land feat. Tiji Jojo, Vingo & YZERR

『BAD HOP WORLD』収録。JIGGのプロデュースによるアンセムで、ストリーミング累計再生数は2億回を突破した、BAD HOP最大級のヒット曲。Beats by Dr. Dreのミニドキュメンタリー「Beat X Beat」でも制作の舞台裏が取り上げられた。

Apple Musicで聴く

Friends feat. Vingo, JP THE WAVY, Benjazzy, YZERR & LEX

『BAD HOP WORLD DELUXE』収録。JP THE WAVYとLEXを迎え、仲間との絆を歌った楽曲。アルバムのデラックス盤を象徴するコラボレーションとなった。

Apple Musicで聴く

Champion Road

ラストアルバム『BAD HOP』からの先行シングル。ミュージックビデオはMTV VMAJ 2023で「Best Hip Hop Video」を受賞し、2024年2月9日には『ミュージックステーション』でも披露された。解散へ向かうラストランを象徴する一曲。

Last Party Never End feat. Tiji Jojo, YZERR, Vingo & Yellow Pato

ラストアルバム『BAD HOP』収録。ストリーミング累計再生数は2億回を突破。ミュージックビデオは解散直前の2024年2月に公開され、10年間の活動の締めくくりを飾った。

今後のライブ

BAD HOPは2024年2月19日の東京ドーム公演をもって解散したため、グループとしての公演予定はない。なお、2024年11月3日にはフェス「AH1」(Aichi Sky Expo)でT-Pablow & YZERRが出演した際に他メンバーも駆けつけ、一夜限りの再集結としてステージに立ったが、活動再開ではない。メンバーそれぞれのソロ活動については、各メンバーの動向を追ってほしい。

出典・確認日

  • BAD HOP 公式サイト(badhopofficial.com)
  • ORICON NEWS BAD HOPプロフィール/『BAD HOP FOREVER (ALL TIME BEST)』作品情報
  • 音楽ナタリー BAD HOP関連ニュース
  • Billboard JAPAN「ストリーミング累計再生数1億回突破曲一覧」
  • Apple Music(BAD HOP 各作品ページ)
  • Wikipedia「BAD HOP」「Mobb Life」「BAD HOP WORLD」(補助資料)

確認日:2026年11月2日

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