徳島代表としてUMB本戦に3度立ち、2021年には19歳でベスト8に入った。GCIは、記録の上では確かな実績を持ちながら、一般の知名度はバトルファンの内側にとどまってきたMCだ。2024年の本戦では、無名の地方代表らしくない勝ち上がりと、トップ層との力量差を、同じ大会の中で両方見せた。そして2025年、ようやく音源リリースが始まった。「記録の人」から「音源の人」へ。この記事は、その転換点にいるMCの現時点でのスナップショットである。
基本データ
| 名義 | GCI |
|---|---|
| 読み | ジーシーアイ |
| 拠点 | 徳島県 |
| 所属クルー | SUBMARINE |
| 備考 | 2021年のUMB公式エントリープロフィールでは年齢19歳と記載されている |
※読みのカナ表記・名前の由来・本名は、一次資料で確認できていない。本人の公式SNS・公式チャンネルも本記事の調査では確認できなかった。
来歴
2021年12月12日、徳島市のAmusement BAR Flyで開かれたUMB2021徳島予選で優勝し、本戦への切符を手にした(UMB公式サイトで確認できる一次記録)。同月26日、新木場STUDIO COASTの本戦ではK.K.FLOW、KANDAIを破ってベスト8に進出。準々決勝でハイロに敗れたものの、当時19歳の地方代表としての爪痕は十分だった。
2023年は恵比寿LIQUIDROOMの本戦に出場し、2回戦でNAJIMIに敗退。2024年はCLUB CITTA'の本戦でふーわを延長の末に破り、群馬代表マユツバを審査員判定5-0で圧勝してベスト16に入った。直後に大阪のRyoに0-5で敗れるという、振れ幅の大きい大会だった。なお2023年・2024年の徳島予選優勝そのものは公式記録で確認できていないため、本記事では両年とも「徳島代表として本戦に出場」と表記する。
音源面では、2025年2月8日に共演シングル「Naruotosen (The First Samurai)」が配信され、2026年1月1日に初のソロシングル「Running Up」がリリースされた。共演者のhawkは2021年徳島予選で同じエントリーリストに名を連ねたMCであり、バトル時代の人的ネットワークがそのまま音源の出発点になっている。
年表
| 2021年 | UMB徳島予選優勝/本戦ベスト8(19歳) |
|---|---|
| 2023年 | UMB本戦に出場(2回戦敗退) |
| 2024年 | UMB本戦ベスト16 |
| 2025年 | 共演シングル「Naruotosen (The First Samurai)」で音源デビュー |
| 2026年 | 初のソロシングル「Running Up」 |
バトル戦績
| 大会 | 成績 | 備考 |
|---|---|---|
| UMB 徳島予選(2021) | 優勝 | UMB公式サイトで確認 |
| UMB 本戦(2021) | ベスト8 | K.K.FLOW、KANDAIに勝利/ハイロに敗退 |
| UMB 本戦(2023) | 2回戦敗退 | NAJIMIに審査員0-7で敗退 |
| UMB 本戦(2024) | ベスト16 | ふーわ(延長)、マユツバ(5-0)に勝利/Ryoに0-5で敗退 |
2023年のNAJIMI戦は、UMB channelの公式動画で全編が公開されている。
音楽性
記録の上で目立つのは、勝ち方と負け方の落差だ。2024年のマユツバ戦は5-0の圧勝、直後のRyo戦は0-5の完敗。波に乗ったときの爆発力と、格上に当たったときの壁が、そのまま数字に残っている。だからこそ、2025年に始まった音源への移行が面白い。バトルの8小節の瞬発力を、曲の尺の中でどう持続させるか。「Naruotosen (The First Samurai)」は徳島・鳴門を想起させる題材を、予選時代の仲間と分け合う企画盤で、「Running Up」は日本語ヒップホップの新譜を追うキュレーターの月間まとめにも拾われた。まだ評価が定まる段階ではないが、バトル勢の音源化としては丁寧な滑り出しだと思う。
ディスコグラフィ
※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。
| 発売日 | タイトル | 形態 |
|---|---|---|
| 2024-06-21 | Naruotosen(NARUOTO) | 関連シングル(企画の先行作) |
| 2025-02-08 | Naruotosen (The First Samurai)(GCI, hawk & NARUOTO) | 共演シングル(3曲) |
| 2026-01-01 | Running Up | ソロシングル |
※CD等のフィジカルリリースは確認できていない。なお、配信名義とバトルMCとしての活動をつなぐ公式プロフィールは確認できていないが、共演者と予選エントラントの人的ネットワークの一致から、本記事では同一人物のリリースとして扱っている。
代表曲・代表戦
- 「NARUOTOSEN (GCI)」— 共演シングルの彼のパート。鳴門を背負った題材で、バトルで名を上げたMCの音源第一歩として記録されるべき曲。
- 「Running up」— 2026年元日リリースの初ソロシングル。バトルから音源への移行を宣言するようなタイトルで、コアなリスナーの月間ピックアップにも選ばれた。
- UMB2024 2回戦 vs マユツバ— 群馬代表を5-0で退けた圧勝戦。GCIの爆発力が最も分かりやすく残る公式映像。
- UMB2024 ベスト16 vs Ryo— 直後に0-5で敗れた一戦。トップ層との距離を測る物差しとして、この試合も彼の記録の一部だ。
出典・確認日
UMB公式サイト(予選結果・選手プロフィール)、jp-hphp(戦績記録)、UMB channel公式動画、Apple Music。2026年11月8日確認。
