HIPHOPはサンプリングのカルチャーだとよく言われますよね!
まずは最近聴き始めた人のためにサンプリングとは何かを簡単におさらいしましょう。
既存(過去)の音源から音(ベース音等)や歌詞の一部分を抜粋し、同じパートをループさせたり継ぎ接ぎするなど曲の構成を再構築することで名目上別の曲を作り出す手法のこと。
-サンプリング wikipediaより引用
要するに"過去の名曲のエッセンスを継承し、新しい音楽として蘇らせる"魔法のような手法ですね。
「パクリじゃないの?」なんて野暮なことは言わせません。そこには元の作品への強烈な"リスペクト"と、それをどう調理するかという"センス"が問われる、HIPHOPの根幹をなすアートフォームなんです。
この記事では、さまざまなアーティストの「元ネタ(サンプリングソース)」を探っていきます。
「この渋いベース、実は70年代のソウルだったのか!」とか「このフレーズ、あの大ネタと同じじゃん!」といった発見は、音楽を聴く楽しさを何倍にもしてくれます。
ってことで、第46回目は後編ラインの第5弾、沖縄のCHOUJIの後編です!
第26回の前編では、油断するな(登川誠仁)、OH MY iLL GIRL(尾崎豊)、車の中でかくれて火をつけよう(Mr.Children)、こんな夜ぐらい(河島英五)など、和モノ中心の掘りを見てきました。後編もその路線が全開で、今回は7曲です。
前編は第26回 CHOUJI 編です。
CHOUJIの曲を元ネタと比較してみましょう
CHOUJI / ハニー
CHOUJI - ハニー
勝新太郎 - サニー
元ネタは、勝新太郎の「サニー」。
Bobby Hebbの「Sunny」を、勝新が歌ったバージョン。俳優の歌まで掘ってくるのがCHOUJIの和モノ道です。
勝新太郎 - サニー
CHOUJI / 特別な夜は
CHOUJI - 特別な夜は
スピッツ - 空も飛べるはず
元ネタは、スピッツの「空も飛べるはず」。
J-POPの永遠の名曲が、沖縄のラッパーの「特別な夜」の下敷きに。世代も地域も越える選出です。
スピッツ - 空も飛べるはず
CHOUJI / もうひとつのFLYDAY
CHOUJI側は公式チャンネルのショートバージョンで紹介します。
CHOUJI - もうひとつのFLYDAY (short)
浜田省吾 - もうひとつの土曜日
元ネタは、浜田省吾の「もうひとつの土曜日」。
「FLYDAY」と「土曜日」。タイトルの対応関係からしてニヤリとさせられます。下の埋め込みは浜田省吾公式チャンネルのライブ音源です。
浜田省吾 - もうひとつの土曜日
CHOUJI / payback
feat. 柊人 & MuKuRo。なおネタ帳の表記は「payback」ですが、配信や動画では「packback」と表記されています。
CHOUJI - packback feat. 柊人 & MuKuRo
Mobb Deep feat. 112 - Hey Luv (Anything)
元ネタは、Mobb Deep feat. 112の「Hey Luv (Anything)」。
ここで一気にクイーンズの香り。和モノの流れにUS本流を差し込んでくるのもCHOUJIの幅です。
Mobb Deep feat. 112 - Hey Luv (Anything)
CHOUJI / 伝説
CHOUJI - 伝説
REBECCA - フレンズ
元ネタは、REBECCAの「フレンズ」。
NOKKOの声で知られる80年代の大ヒットが、「伝説」というタイトルの曲の下敷きに。タイトル同士の響き合いも面白いところです。
REBECCA - フレンズ
CHOUJI / 一緒に
feat. NAGAHIDE & LEOfeel。
CHOUJI - 一緒に feat. NAGAHIDE & LEOfeel
尾崎紀世彦 - また逢う日まで
元ネタは、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」。
前編の「OH MY iLL GIRL」(尾崎豊)に続いて、今度は尾崎紀世彦。2人の「尾崎」を掘り分けているのも芸が細かい。
尾崎紀世彦 - また逢う日まで
CHOUJI / アイワナゲッハイ
最後はレゲエの大ネタで。
CHOUJI - アイワナゲッハイ
The Heptones - Party Time
元ネタは、ジャマイカのThe Heptonesの「Party Time」。
Studio Oneの古典。沖縄の空気とジャマイカの空気は、やっぱり相性がいいんですよね。
The Heptones - Party Time
最後に
CHOUJI後編の元ネタは、勝新太郎、スピッツ、浜田省吾、Mobb Deep、REBECCA、尾崎紀世彦、The Heptonesという布陣でした。
前編と合わせると、日本の歌謡・J-POPの掘りが本当に際立ちます。沖縄にいながら、日本のポップス史をビートに変えてきたラッパー。それがCHOUJIの元ネタの面白さだと思います。
残りは昨日の今日、奮闘中、一服chillイっといてなど。CHOUJIの第3弾も十分に作れる分量です。
ではまた次の元ネタを探せ!でお会いしましょう!