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JAPANESE HIP-HOP
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アーティスト名鑑

スチャダラパー

スチャダラパー アーティスト名鑑アイキャッチ
読み方すちゃだらぱー

スチャダラパー(すちゃだらぱー)は、Bose、ANI、SHINCOからなる日本のヒップホップグループ。1988年に結成し、1990年にアルバム『スチャダラ大作戦』でデビュー。1994年には小沢健二との共作「今夜はブギー・バック」が50万枚を超える大ヒットとなり、ラップ/ヒップホップをお茶の間に広めた先駆者として知られる。肩の力を抜いた等身大のリリックと、SHINCOのサンプリングを核とする高品位なトラックで、35年以上にわたりシーンの第一線で活動を続けている。

基本データ

アーティスト名 スチャダラパー(SCHA DARA PARR/略称:SDP)
メンバー Bose(MC)、ANI(MC)、SHINCO(DJ)
結成 1988年
デビュー 1990年5月5日、アルバム『スチャダラ大作戦』
所属・レーベル Melody Fair/SPACE SHOWER MUSIC
関連プロジェクト リトル・バード・ネイション(LB)、電気グルーヴ×スチャダラパー、スチャダラパーからのライムスター
公式サイト スチャダラパー公式サイト

メンバー

  • Bose(MC):1969年1月15日生まれ。岡山県勝田郡勝央町出身。2013年から京都精華大学の特任准教授も務める。
  • ANI(MC):1967年7月18日生まれ。神奈川県川崎市高津区出身。AFRA、ロボ宙とDonuts Disco Deluxeも結成している。
  • SHINCO(DJ):1970年6月9日生まれ。神奈川県川崎市高津区出身。ANIの実弟で、グループのトラック制作の中心を担う。

来歴

桑沢デザイン研究所で同級生だったBoseとANIに、ANIの弟で当時浪人中だったSHINCOがDJとして加わり、1988年に結成。グループ名は、ギャグユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」の公演タイトル「スチャダラ」に「ラッパー」を組み合わせたもので、「スチャラカでスーダラなラッパー」という意味合いを持つ。1989年にはMAJOR FORCE主催の「第2回DJアンダーグラウンドコンテスト」で特別賞を受賞し、1990年5月5日、高木完のプロデュースによる1stアルバム『スチャダラ大作戦』でデビューした。

1993年には、デ・ラ・ソウルのアルバム『Buhloone Mindstate』に高木完とともに客演参加。日本盤のボーナストラックではなくオリジナルトラックへの参加という、日本人ラッパーとして極めて珍しい実績となった。そして1994年3月、小沢健二との共作シングル「今夜はブギー・バック」が合計50万枚を超える大ヒットを記録。『タモリのボキャブラ天国』のエンディングテーマにも採用され、ラップ/ヒップホップがお茶の間に浸透する大きなきっかけを作った。この時期、TOKYO No.1 SOUL SETや脱線3らとヒップホップ・クルー「リトル・バード・ネイション(LB)」を結成し、その中心としても活動している。

1995年には5thアルバム『5th WHEEL 2 the COACH』がオリコン最高4位を記録。夏の定番曲「サマージャム'95」を収録した本作は、日本語ラップ史上屈指の名盤として今なお評価が高い。1996年『偶然のアルバム』、1998年『FUN-KEY LP』、2000年『ドコンパクトディスク』、2004年『The 9th Sense』とコンスタントにアルバムを発表し、2005年には電気グルーヴとのコラボユニット「電気グルーヴ×スチャダラパー」としてアルバム『電気グルーヴとかスチャダラパー』をリリースした。

2009年には、木村カエラとの「Hey! Hey! Alright」がアニメ『メジャー』第5シリーズのオープニングテーマに起用され、シングルはオリコン最高10位を記録。2010年にはレーベルの枠を超えて選曲された初のオールタイム・ベスト『THE BEST OF スチャダラパー 1990〜2010』を発売し、以降は日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブが恒例となった。Boseは2013年から京都精華大学の特任准教授を務めている。

2015年、デビュー25周年の年に12thアルバム『1212』を発売。2017年にはEGO-WRAPPIN'とのコラボシングル「ミクロボーイとマクロガール」を発表し、俳優の「のん」が出演したMVも話題になった。2020年にはデビュー30周年を迎え、RHYMESTERとの合同名義「スチャダラパーからのライムスター」で「Forever Young」を配信リリース。30周年記念アルバム『シン・スチャダラ大作戦』も発売した。

2024年には「今夜はブギー・バック」発売30周年にあわせて小沢健二&スチャダラパー名義の「Boogie Back Baby」を配信し、STUTSとのコラボシングル「Pointless 5 feat. PUNPEE」もリリース。2025年にはデビュー35周年を迎え、シングル「ビート道 feat. ロボ宙」「Bメン feat. 田我流」を発表。ロボ宙を迎えた「ビート道」のMVは工事現場を舞台にした大掛かりな映像で注目を集めた。

年表

1988年 桑沢デザイン研究所で出会ったBoseとANIにSHINCOが加わり結成
1989年 第2回DJアンダーグラウンドコンテストで特別賞を受賞
1990年 1stアルバム『スチャダラ大作戦』でデビュー
1993年 デ・ラ・ソウル『Buhloone Mindstate』に客演参加。3rdアルバム『WILD FANCY ALLIANCE』
1994年 「今夜はブギー・バック」(小沢健二との共作)が50万枚を超える大ヒット
1995年 『5th WHEEL 2 the COACH』がオリコン最高4位。「サマージャム'95」を収録
2005年 電気グルーヴ×スチャダラパーとしてアルバム『電気グルーヴとかスチャダラパー』を発売
2009年 「Hey! Hey! Alright」(スチャダラパー+木村カエラ)がオリコン最高10位。11thアルバム『11』
2010年 『THE BEST OF スチャダラパー 1990〜2010』を発売
2015年 デビュー25周年。12thアルバム『1212』
2017年 「ミクロボーイとマクロガール」(スチャダラパーとEGO-WRAPPIN')を発表
2020年 デビュー30周年。「Forever Young」(スチャダラパーからのライムスター)、アルバム『シン・スチャダラ大作戦』
2024年 「Boogie Back Baby」(小沢健二&スチャダラパー)、「Pointless 5 feat. PUNPEE」(スチャダラパー & STUTS)
2025年 デビュー35周年。シングル「ビート道 feat. ロボ宙」「Bメン feat. 田我流」をリリース

音楽性

スチャダラパーのスタイルは、日本語ラップの黎明期に「オモロ・ラップ」と呼ばれた。当時の海外ヒップホップの主流だったマッチョでハードコアな路線とは対照的に、ア・トライブ・コールド・クエストやデ・ラ・ソウルといったネイティブ・タン周辺の影響を受け、日常の出来事や自虐的な笑いを等身大の言葉でラップするスタイルを確立した。意識的に個人の内面や自我を歌わない点も特徴で、R-指定はスチャダラパーを「時代に流れる『空気』と戦うグループ」と評している。

トラック面の核はSHINCOのサンプリングだ。『5th WHEEL 2 the COACH』でサンプラーSP-1200を駆使して生み出されたビートは、日本語ラップのクラシックとして繰り返し参照されてきた。BoseとANIの掛け合いのラップは、技巧よりも言葉のセンスと間の良さで聴かせるものが多い。

また、ゲーム、アニメ、テレビ番組、CMとの親和性の高さもこのグループならではだ。スーパーファミコン『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のCM音楽の担当、Boseの『ポンキッキーズ』レギュラー出演など、ヒップホップのシーンの外側でも長く活動してきたことが、世代を超えた知名度につながっている。

ディスコグラフィ

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リリース日 タイトル 種別
1990年5月5日 スチャダラ大作戦 1stアルバム
1991年10月10日 タワーリングナンセンス 2ndアルバム
1993年2月21日 WILD FANCY ALLIANCE 3rdアルバム
1994年4月1日 スチャダラ外伝 4thアルバム
1995年4月26日 5th WHEEL 2 the COACH 5thアルバム
1996年9月4日 偶然のアルバム 6thアルバム
1998年10月25日 FUN-KEY LP 7thアルバム
2000年5月24日 ドコンパクトディスク 8thアルバム
2004年4月28日 The 9th Sense 9thアルバム
2006年11月15日 CON10PO 10thアルバム
2009年3月25日 11 11thアルバム
2015年1月28日 1212 12thアルバム
2016年4月20日 あにしんぼう ミニアルバム
2020年4月8日 シン・スチャダラ大作戦 13thアルバム
1994年10月21日 ポテン・ヒッツ 〜シングル・コレクション〜 ベストアルバム
1995年12月1日 サイクル・ヒッツ 〜リミックス・ベスト・コレクション〜 リミックス・ベスト
1998年3月25日 東芝クラシックス 95-97 ベストアルバム
2008年12月3日 CAN YOU COLLABORATE? 〜best collaboration songs & music clips〜 コラボレーション・ベスト(Apple Musicでの配信なし)
2010年2月24日 THE BEST OF スチャダラパー 1990〜2010 ベストアルバム
2005年6月29日 電気グルーヴとかスチャダラパー(電気グルーヴ×スチャダラパー) コラボレーションアルバム

代表曲

今夜はブギー・バック (nice vocal)

小沢健二 featuring スチャダラパーとして1994年に発売された、日本語ラップ最大級のヒット曲。スチャダラパー側の名義では「smooth rap」バージョンも同時発売され、2形態の合計で50万枚を超えた。お茶の間にラップを届けた歴史的な一曲で、2024年には発売30周年にあわせて小沢健二&スチャダラパー名義の「Boogie Back Baby」も発表されている。

サマージャム'95

『5th WHEEL 2 the COACH』収録。うだるような暑さの一日をゆるやかに描いた、夏の日本語ラップの永遠の定番。「暑さのせい」にする言い訳の応酬が、スチャダラパーの脱力感のある魅力を象徴している。(Apple Musicで聴く)

GET UP AND DANCE

『スチャダラ外伝』(1994年)収録。デビュー初期のエネルギーを伝えるアッパーな一曲で、長年にわたりライブでも演奏されてきた初期の代表曲。(Apple Musicで聴く)

中庸平凡パンチ

『1212』(2015年)収録。テレビ東京系ドラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』のオープニングテーマに起用された。中年期を迎えた3人の「平凡」な日常を歌いながら、キャリア後期のスチャダラパーの境地を示した一曲。

ミクロボーイとマクロガール

スチャダラパーとEGO-WRAPPIN'として2017年に発表したコラボレーション曲。SHINCOとEGO-WRAPPIN'の森雅樹を中心に制作されたサウンドにBoseとANIのラップが乗り、サビは中納良恵が歌う。俳優の「のん」が出演したMVも大きな話題となった。

Forever Young

スチャダラパーからのライムスターとして2020年に発表した、RHYMESTERとの初コラボレーション曲。TOKYO FMの開局50周年アニバーサリーソングとして制作され、老人姿の特殊メイクで6人が暴れまわるMVも公開された。『シン・スチャダラ大作戦』にも収録。

今後のライブ

2026年12月18日(金)、神戸・Harbor Studioで開催される「CREATIVE ROOM Vol.19 -GARAGE SOUND SESSION- CreativeDrugStore × CarService」への出演が発表されている。開場・開演は18:30。出演はCreativeDrugStore、スチャダラパー、Lil Soft Tennis、GYW BAY DAGR、Lil Mafuyu、DJにPUNPEE、uinほか。2026年12月の公演は、現時点で発表されているのはこの1件である。

出典・確認日

  • スチャダラパー公式サイト
  • 音楽ナタリー スチャダラパー関連記事
  • ORICON NEWS スチャダラパー プロフィール/作品情報
  • Mikiki『5th WHEEL 2 the COACH』特集
  • Billboard JAPAN「CREATIVE ROOM Vol.19」開催報(2026年10月20日)
  • Apple Music(スチャダラパー 各作品ページ)
  • Wikipedia「スチャダラパー」(補助資料)

確認日:2026年11月2日

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