OZROSAURUS(オジロザウルス)は、神奈川県横浜市を拠点とするヒップホップ・ユニット/バンド。MCのMACCHOとDJ TOMOの2人で1996年に結成され、横浜の市外局番「045」を旗印に掲げた徹底した地元主義で、東京一極集中だった当時の日本語ヒップホップに「生まれ育った街からリアルを発信できる」ことを証明した。1stアルバム『ROLLIN'045』(2001年)は8万枚を超えるロングセラーを記録。DJ TOMOの脱退後はMACCHOのソロユニットとして活動し、2015年からは6人編成のバンド形態へと進化した。2023年には約10年ぶりのアルバム『NOT LEGEND』をZORN主宰のAll My Homiesからリリースし、横浜アリーナでのワンマンライブを成功させている。
基本データ
| アーティスト名 | OZROSAURUS(オジロザウルス) |
|---|---|
| 中心メンバー | MACCHO(MC) |
| 現メンバー | MACCHO(MC)、DJ SN-Z(DJ)、武史(ベース)、Bunta(ドラムス)、YD(ギター)、GUNHEAD(マニピュレーター) |
| 旧メンバー | DJ TOMO(DJ、2004年脱退) |
| 結成 | 1996年、横浜市(MACCHOとDJ TOMOの2人で結成) |
| 出身地・拠点 | 神奈川県横浜市 |
| MACCHO 生年月日 | 1978年4月8日(横浜市磯子区生まれ、南区六ツ川育ち) |
| 本名 | 非公表 |
| 所属・レーベル | All My Homies(2022年〜)。過去にWEA Japan、ポリスター、ポニーキャニオン、EMI、GRAND MASTER |
| 公式サイト | ozrosaurus-amh.com |
来歴
MACCHOは中学生だった14歳のとき、通っていた洋服店の経営者だったDS455のKayzabroと出会い、彼に勧められてラップを始めた。一時期はDS455にも在籍し、1995年にはコンピレーション・アルバム『CLUB WILD.B』に「Nanatsuki」で参加している。1996年、レコード店で出会ったDJ TOMOと横浜でOZROSAURUSを結成。1997年1月にはWEA Japanからミニアルバム『ライム・ダーツ』を発表し、1998年にはDESPERADOとのスプリットEP『Double Impact E.P. II』やシングル「Bay Blues」をリリースした。
2000年には、MACCHOがTWIGY、ZEEBRA、ラッパ我リヤらの作品へ客演し、ユニットの知名度が上昇。同年11月にDJ PMXプロデュースのシングル「AREA AREA」を発表すると、2001年4月には初のフルアルバム『ROLLIN'045』をリリースした。同作はオリコン27位を記録し、売上8万枚を超えるロングセラーに。「AREA AREA」は横浜を象徴するアンセムとして定着し、本作1枚で「横浜のヒップホップスタイル」が確立されたと評されている。
2002年にはシングル「Hey Girl feat. CORN HEAD」がオリコン34位・登場15週のヒット。2003年3月には2ndアルバム『JUICE』(オリコン23位)を発表したが、その直後にMACCHOが交通事故に遭い、一時は生死を彷徨うほどの重傷を負った。奇跡的に回復したものの、入院のため『JUICE』のライブツアーはすべてキャンセルとなった。2004年にはDJ TOMOが方向性の違いにより脱退し、OZROSAURUSはMACCHOのソロユニットとなる。
2005年、MACCHOはDS455と共同で新レーベルBAY BLUES RECORDZを設立。事故からの復活を歌うシングル「The Phoenix (will rise)」を発表した。2006年3月の3rdアルバム『Rhyme&Blues』は、「MUSIC MAGAZINE」や「blast」といった音楽誌でBEST HIPHOP ALBUM 2006に選ばれる高い評価を得た。2007年には、所属していたポニーキャニオンとの間で起きた歌詞の表記を巡る対立をきっかけにインディーズへ活動の場を移し、4thアルバム『Hysterical』を発表している。
2009年には、MACCHOがヒップホップ創成期の大御所DJ、グランドマスター・フラッシュの20年ぶりの新作『The Bridge: Concept Of A Culture』に客演で参加。2011年にはEMIミュージック・ジャパンと契約してメジャーでの活動を再開し、2012年に5thアルバム『OZBUM 〜A:UN〜』、2013年にはDJ WATARAIとタッグを組んだ6thアルバム『Dish & Dabber』をリリースした。
2015年、ZEEBRAが設立したレーベルGRAND MASTERへ移籍(後に脱退)。同時に新メンバーが加入し、MACCHOを中心にDJと生バンドを擁する6人編成のバンドとなった。この時期には横浜DeNAベイスターズとの結びつきも強まり、2017年のシーズンスローガンのコンセプトムービー曲「THIS IS MY ERA.」、「OUR TIME IS N.O.W.」、球団公式ドキュメンタリーの主題歌「影光り 光り影」を相次いで提供している。
2022年にはZORNが主宰するレーベルAll My Homiesへ所属し、ZORNを客演に迎えた配信シングル「Rewind feat. ZORN」がBillboard JAPANのDownload Songsで初登場4位を記録。2023年には「Legend」「2years」、KREVAを客演に迎えた「Players' Player feat. KREVA」とシングルを重ね、8月には約10年ぶりとなる7thアルバム『NOT LEGEND』をリリースした。9月18日には横浜アリーナでワンマンライブ「NOT LEGEND」を開催し、ZORNとKREVAが客演として登場した。
その後も精力的な活動が続き、2025年6月にはRIZEのツアー横浜追加公演(KT Zepp Yokohama)に対バン形式で出演。2026年2月16日には、日本武道館でZORNとのツーマンライブ「Family Day」を開催した。2027年1月4日には、横浜BUNTAIでワンマンライブ「THE HARBOR'S FUTURE」の開催が決定している。
年表
| 1996年 | MACCHOとDJ TOMOが横浜でOZROSAURUSを結成 |
|---|---|
| 1997年 | WEA Japanからミニアルバム『ライム・ダーツ』を発表 |
| 2000年 | シングル「AREA AREA」を発表 |
| 2001年 | 1stアルバム『ROLLIN'045』がオリコン27位、8万枚超のロングセラーに |
| 2002年 | 「Hey Girl feat. CORN HEAD」がオリコン34位のヒット |
| 2003年 | 2ndアルバム『JUICE』を発表。直後にMACCHOが交通事故で重傷を負い、ツアーは全キャンセル |
| 2004年 | DJ TOMOが脱退。MACCHOのソロユニットとなる |
| 2005年 | DS455と共同でBAY BLUES RECORDZを設立 |
| 2006年 | 3rdアルバム『Rhyme&Blues』が各誌の年間ベストに選出 |
| 2007年 | インディーズへ移行し4thアルバム『Hysterical』を発表 |
| 2009年 | MACCHOがグランドマスター・フラッシュのアルバムに客演参加 |
| 2012年 | 5thアルバム『OZBUM 〜A:UN〜』を発表 |
| 2013年 | DJ WATARAIとの6thアルバム『Dish & Dabber』を発表 |
| 2015年 | GRAND MASTERへ移籍(後に脱退)。6人編成のバンドとなる |
| 2022年 | All My Homiesへ所属。「Rewind feat. ZORN」がBillboard JAPAN Download Songs初登場4位 |
| 2023年 | 7thアルバム『NOT LEGEND』を発表。横浜アリーナでワンマンライブを開催 |
| 2025年 | RIZEの横浜公演に対バン出演 |
| 2026年 | 日本武道館でZORNとのツーマンライブ「Family Day」を開催 |
| 2027年 | 横浜BUNTAIでワンマンライブ「THE HARBOR'S FUTURE」を開催予定 |
音楽性
MACCHOのラップは、畳み掛けるような圧倒的なフロウと、太く通る唯一無二の声が核にある。題材は一貫して地元・横浜であり、港の風景、生まれ育った街の暮らしや仲間への思いを描くリリックは、横浜の市外局番「045」をタイトルや歌詞に刻むスタイルとともに、後の世代の「地元レペゼン」のムーブメントを牽引した。公式サイトも『ROLLIN'045』について「生まれ育った場所や環境をラップすることで、どの街からでもリアルを発信できることを強い説得力を伴って証明した」と評している。
サウンド面では、DJ PMXらが手がけるファンクやソウルの色濃い重厚なトラックが初期の代名詞。2015年に6人編成のバンドとなって以降は、DJと生楽器を組み合わせた編成でライブの表現力を広げ、RIZEのようなロックバンドとの対バンでも互角に渡り合うステージを見せている。事故やレーベルとの対立といった挫折を経ても横浜に根を張り続ける姿勢そのものが、楽曲の説得力を支えている。
ディスコグラフィ
※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。
| 発売日 | タイトル | 種別 |
|---|---|---|
| 1997年1月25日 | ライム・ダーツ | ミニアルバム(Apple Musicでの配信なし) |
| 1998年5月27日 | Double Impact E.P. II | スプリットEP(DESPERADO & OZROSAURUS名義) |
| 1998年10月1日 | Bay Blues | シングル |
| 2000年11月15日 | AREA AREA | シングル |
| 2001年4月25日 | ROLLIN'045 | 1stアルバム |
| 2002年11月7日 | Hey Girl feat. CORN HEAD | シングル |
| 2003年3月5日 | JUICE | シングル |
| 2003年3月19日 | JUICE | 2ndアルバム(Apple Musicでの配信なし) |
| 2004年3月3日 | ON AND ON | シングル |
| 2005年10月26日 | The Phoenix (will rise) | シングル |
| 2006年3月15日 | Rhyme&Blues | 3rdアルバム |
| 2007年8月15日 | Hysterical | 4thアルバム(Apple Musicでの配信なし) |
| 2012年4月4日 | OZBUM 〜A:UN〜 | 5thアルバム |
| 2013年6月26日 | Dish & Dabber | 6thアルバム |
| 2015年3月11日 | 曼陀羅 | 配信シングル |
| 2016年1月8日 | 空へ | 配信シングル |
| 2016年2月26日 | OG | 配信シングル |
| 2017年4月14日 | THIS IS MY ERA. | 配信シングル |
| 2017年9月8日 | OUR TIME IS N.O.W. | 配信シングル |
| 2018年3月30日 | 影光り 光り影 | 限定シングル |
| 2022年2月2日 | Rewind feat. ZORN | 配信シングル |
| 2023年4月22日 | Legend | 配信シングル |
| 2023年6月4日 | 2years | 配信シングル |
| 2023年7月5日 | Players' Player feat. KREVA | 配信シングル |
| 2023年8月9日 | NOT LEGEND | 7thアルバム |
このほか、映像作品として『OZBUM 〜A:UN〜 TOUR 2012』『NOT LEGEND at YOKOHAMA ARENA』(2024年)などのライブDVDがリリースされている。また、1stアルバム『ROLLIN'045』は2027年1月6日にアナログ2LPとして再発される(タワーレコード限定)。
代表曲
AREA AREA
1stアルバム『ROLLIN'045』収録。DJ PMXプロデュースによる、横浜の市外局番「045」を掲げた永遠のアンセム。2000年にシングルとして先行リリースされ、横浜のヒップホップスタイルを全国に知らしめた。
Hey Girl feat. CORN HEAD
2002年のシングル。CORN HEADを迎えたキャッチーな1曲で、オリコン34位・登場15週を記録したOZROSAURUS最大のチャートヒット。
JUICE
2ndアルバム『JUICE』の表題曲。勢いのあるフロウでアルバムの世界観を牽引した1曲。なお、アルバム自体はApple Music未配信だが、本曲はシングルとして配信されている。
The Phoenix (will rise)
2005年のシングル。交通事故で生死を彷徨ったMACCHOの復活を、不死鳥に重ねて歌った象徴的な1曲。3rdアルバム『Rhyme&Blues』にも収録された。
Rewind feat. ZORN
2022年、All My Homies所属後に発表されたシングル。レーベル主宰のZORNを客演に迎え、Billboard JAPANのDownload Songsで初登場4位を記録した。
Players' Player feat. KREVA
2023年のシングル。長らく共演のなかったKREVAとの初タッグが大きな話題を呼んだ。サウンドプロデュースはBACHLOGIC。アルバム『NOT LEGEND』に収録され、横浜アリーナ公演ではKREVA本人も登場した。
今後のライブ
2026年12月については、公式サイトおよびPLAY MAGAZINEのライブ情報で確認できる公演は、現時点で発表されていません(2026年11月2日確認)。直近の公式発表公演は、2027年1月4日に横浜BUNTAIで開催されるワンマンライブ「THE HARBOR'S FUTURE」(開場17:00/開演18:00)です。同公演では、1stアルバム『ROLLIN'045』のアナログ2LP(2027年1月6日発売、タワーレコード限定)の数量限定先行販売も行われます。最新情報は公式サイト(ozrosaurus-amh.com)をご確認ください。
出典・確認日
- OZROSAURUS公式サイト:https://ozrosaurus-amh.com/(「THE HARBOR'S FUTURE」開催発表/『ROLLIN'045』アナログ化発表)
- ORICON NEWS(プロフィール/作品データベース/デジタルシングルランキング):https://www.oricon.co.jp/prof/261245/
- 音楽ナタリー(GRAND MASTER移籍発表ほか)
- Billboard JAPAN(「Rewind feat. ZORN」Download Songsチャート、2022年2月9日)
- 横浜DeNAベイスターズ公式発表(「THIS IS MY ERA.」「OUR TIME IS N.O.W.」「影光り 光り影」提供について)
- Apple Music(OZROSAURUS):https://music.apple.com/jp/artist/ozrosaurus/271097680
- Wikipedia「OZROSAURUS」(補助資料)
確認日:2026年11月2日
