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アーティスト名鑑

5Leaf|呉から全国へ。生活の解像度で聴かせるフィメールラッパー

読み方ふぁいぶりーふ

デビューからわずか2年で、呉のクラブシーンから全国ツアーと渋谷WWWのワンマンまで駆け上がった。5Leafは広島県呉市出身のフィメールラッパーで、2023年9月のデビュー曲「Way of Life」がいきなりiTunes Hip-Hop/Rapソングチャート17位に入った。派手な仕掛けはない。彼女が歌うのはいつも、自分の半径の中にあることだけだ。育った町のこと、親友のこと、日々の労働のこと。その狭さが弱さではなく、具体性の強さとして刺さるのが5Leafのラップだと、私は聴くたびに思う。2026年11月11日には2ndアルバム『from』が控えている。今のうちに名前を覚えておいて損はない。

基本データ

名義 5Leaf
読み ファイブリーフ
出身・拠点 広島県呉市
活動開始 2023年(デビューシングル「Way of Life」)

※生年・本名は公式プロフィールで公表されていないため、本記事では記載しない。

来歴

2023年9月、デビューシングル「Way of Life」をリリース。自身の個人的な物語をさらけ出すこの曲はSNSやYouTubeで広がり、iTunes Hip-Hop/Rapトップソングチャートで17位を記録した。2024年2月には2ndシングル「bittersweet」を発表。MVは150万回再生に達し、彼女の代表曲になった。本人はこの曲について、かつて「死にたい」と思っていた時期や、息子の成長を見てきた経験が反映されているとインタビューで語っている。過去の重さと前を向く気持ちが同居する曲で、私自身、5Leafを本気で追いかけようと思ったのはこの曲がきっかけだった。

2025年2月11日、1stアルバム『bud』をリリース。iTunes Hip-Hop/Rapトップアルバムチャート3位、Apple Musicの同ジャンルチャート12位を記録した。タイトルの「bud(蕾)」は「まだ開花していない今の自分」の象徴だと本人が語っている。同年は全国を回るリリースツアーと約20会場のクラブツアーをこなし、11月19日にはEP『En』を発売。Chaki ZuluやDJ RYOWのビートメイカーチームSpace Dust Clubらがサウンドプロデュースに参加し、客演なしのソロ作品として音の洗練と歌詞の私小説性を両立させた。2026年1月には初のワンマンライブを渋谷WWWで開催予定とされており、同年8月の「JIMOTO」、9月の「乙葉」、10月の「WORK」とシングルを重ね、11月11日に2ndアルバム『from』の発売が予定されている。「夕呉」にはACE COOLが客演している。

年表

2023年 デビューシングル「Way of Life」(iTunes Hip-Hop/Rap ソング17位)
2024年 「bittersweet」発表(MV150万回再生)
2025年 1stアルバム『bud』(同アルバムチャート3位)/EP『En』/全国ツアー
2026年 シングル「JIMOTO」「乙葉」「WORK」/2ndアルバム『from』発売予定

音楽性

低音のボイスから繰り出されるメロディセンスが武器で、テーマは一貫して「自分の半径の内側」にある。地元(JIMOTO)、親友(乙葉)、労働(WORK)と、題材はすべて彼女自身の生活の内側から取られている。「WORK」で描かれるのは、高校時代に休学して生活のために働いた日々の情景で、日当の額や作業着の感覚といった細部の解像度の高さが、そのまま説得力になっている。幼少期にダンススクールへ通っていた経験は「NO RULES」のようなパフォーマンス色の強い曲に表れているし、影響を受けたアーティストとして2Pacの名前を挙げ、その「優しさ」に惹かれたと語る点も、彼女の歌詞の温度とよく重なる。大型新人という括りで消費されがちだが、実際の評価軸は性別ではなく生活の解像度の高さにあると感じる。

ディスコグラフィ

※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。

発売日 タイトル 形態
2023-09-30 Way of Life シングル
2024-02-29 bittersweet シングル
2024-05-15 3AM シングル
2024-07-24 Destruction シングル
2025-01-14 NO RULES シングル
2025-02-11 bud 1stアルバム(10曲)
2025-06-11 みちくさ シングル
2025-09-24 It Was All A Dream(DJ RYOW)収録「Seikai (feat. IFE & 5Leaf)」 客演アルバム
2025-11-05 En 先行シングル
2025-11-19 En EP(6曲)
2026-08-05 JIMOTO シングル
2026-09-09 乙葉 シングル
2026-10-28 WORK シングル
2026-11-11 from 2ndアルバム(11曲)※発売予定

代表曲

  • 「Way of Life」— デビュー曲にして自己紹介曲。個人的な物語をさらけ出すスタイルはここから始まった。『bud』の1曲目に置かれているのも象徴的だ。
  • 「bittersweet」— MV150万回再生の代表曲。過去の重さと、子どもの成長を見てきた時間とが一つの曲の中でせめぎ合う。感情の振れ幅の大きさこそ5Leafだと思う。
  • 「NO RULES」— 幼少期からのダンス経験を前面に出した、パフォーマンス色の強い一曲。ライブ映えする側面はこの人のもう一つの顔だ。
  • 「En」— EP『En』の表題曲。Chaki Zuluのプロデュースで、音の洗練度が一段上がった転機の曲。歌詞の私小説性はそのままに、届く範囲が広がった。
  • 「WORK」— 2026年10月のシングル。働いても働いても足りない日々を、具体的な情景で積み上げる労働の歌。生活を支える側の人間にまっすぐ届く曲だ。
  • 「乙葉」— 地元の親友への思いを綴った曲で、MVは公開から約1ヶ月で60万回再生。大切な人を名前で歌える強さがここにある。

出典・確認日

TuneCore Japan(本人アーティストページ)、本人のインタビュー(Real Japanese Hip Hop)、Apple Music、公式YouTubeチャンネル。2026年11月8日確認。

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