KEIJU(けいじゅ)は、東京都出身のラッパー。ヒップホップクルーKANDYTOWNのメンバーで、ソロでは旧名義YOUNG JUJUとしても知られる。2016年にYOUNG JUJU名義でソロアルバム『JUZZY 92'』を発表して注目を集め、2017年にソニー・ミュージックレーベルズとソロ契約を結んでKEIJUへ改名。スムーズなフロウと落ち着いたトーンのラップで支持を広げ、2025年にはキャリア初のアリーナツアーを成功させた、東京のストリートを体現するラッパーの一人である。
基本データ
| アーティスト名 | KEIJU(けいじゅ) |
|---|---|
| 旧名義 | YOUNG JUJU(改名当初はKEIJU as YOUNG JUJU) |
| 本名 | 非公表 |
| 生年月日 | 非公表 |
| 出身地 | 東京都 |
| 活動期間 | 2012年 – 現在(KANDYTOWNのメンバーとして活動を開始し、2016年にソロデビュー) |
| ジャンル | ヒップホップ |
| 職業 | ラッパー |
| 所属グループ | KANDYTOWN(2023年3月に「終演」) |
| レーベル | ソニー・ミュージックレーベルズ(2017年 – )/ Cashcade Entertainment(2025年 – ) |
| 公式サイト | Cashcade Entertainment 公式サイト |
KEIJUは、世田谷を地元とする幼馴染同士で結成されたヒップホップクルー、KANDYTOWNのMCとしてキャリアをスタートさせた。クルーの活動と並行してYOUNG JUJU名義でソロ作品を制作し、2016年にはKANDYTOWNのメジャーデビューと自身のソロアルバム『JUZZY 92'』のリリースが重なる飛躍の年となった。その後は客演での活躍を経てソロ契約と改名を果たし、KANDYTOWNの「終演」後もアリーナ規模のワンマンを成功させるなど、シーンの第一線で活動を続けている。
来歴
KANDYTOWNは2012年に活動を開始した、東京都出身の総勢10人以上のヒップホップグループである。KEIJUはそのMCの一人として頭角を現し、2016年にグループがメジャーデビューを果たすと、同年11月11日にYOUNG JUJU名義の先行シングル「Live Now feat. B.D.」、11月23日に1stソロアルバム『JUZZY 92'』をP-VINE/BCDMGからリリースした。KANDYTOWNのIO、DONY JOINT、Neetz、Ryohu、Gottzに加えてB.D.、FEBBが客演し、プロデュースにはNeetz、JJJ、MASS-HOLEらが参加した同作は、ソロラッパーとしての表現力をシーンに強く印象付けた。
2017年は客演での活躍が際立った。Awich「Remember」、tofubeats「LONELY NIGHTS」、清水翔太「Drippin'」、JJJ「COWHOUSE」など、メジャー/ストリートを問わず数多くの楽曲に参加し、「客演王」とも評された。同じKANDYTOWNのMUDのアルバム『Make U Dirty』ではエグゼクティヴ・プロデュースも務めている。同年12月15日、自身のSNSでソニー・ミュージックレーベルズとのソロ契約を発表し、YOUNG JUJUから「KEIJU as YOUNG JUJU」へ改名(のちにKEIJUへ統一)。2018年5月16日にシングル「Let Me Know」でKEIJU名義のキャリアをスタートさせた。2019年2月には内省的な内容で話題を呼んだEP『heartbreak e.p.』を発売し、4月にはRIRI、小袋成彬とのコラボレーション・シングル「Summertime」で新たな表情を見せた。
2020年7月29日、KEIJU名義の1stアルバム『T.A.T.O.』を発売。タイトルは「Tiny Anthem, Tiny Oracle(小さな小さな讃歌、小さな小さな神のお告げ)」を意味する造語で、制作の中断を挟みながら約4年をかけて完成させた作品である。2023年3月にKANDYTOWNが活動の「終演」を迎えると、同年9月20日にEP『Speed Tape』をリリース。故JJJとの「Wind Rise」などを収録し、ソロとしての歩みを加速させた。
2024年には全国12都市17会場を回る「VEILED TOUR」を開催し、ファイナルの東京ガーデンシアター公演は2025年2月26日に初のライブアルバム『VEILED (LIVE at TOKYO GARDEN THEATER)』としてリリースされた。同年5月14日にはCashcade Entertainmentからアルバム『N.I.T.O.』を発売し、「N.I.T.O. TOUR」では6月10日の大阪城ホール、6月25日の横浜アリーナと、キャリア初のアリーナ公演を成功させた。2026年1月24日・25日にはぴあアリーナMMで「N.I.T.O. TOUR FINAL」と題したアリーナ2DAYSワンマンを開催。2026年11月には『JUZZY 92'』のリリース10周年を迎え、記念アナログ盤の発売と記念公演が予定されている。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2012年 | KANDYTOWNのメンバーとして活動開始 |
| 2016年 | KANDYTOWNがメジャーデビュー。YOUNG JUJU名義で1stソロアルバム『JUZZY 92'』発売 |
| 2017年 | Awich「Remember」、tofubeats「LONELY NIGHTS」等の客演で注目。12月、ソニー・ミュージックレーベルズとソロ契約しKEIJU as YOUNG JUJUへ改名 |
| 2018年 | シングル「Let Me Know」でKEIJU名義デビュー |
| 2019年 | EP『heartbreak e.p.』発売。RIRI・小袋成彬との「Summertime」発売 |
| 2020年 | KEIJU名義1stアルバム『T.A.T.O.』発売 |
| 2023年 | 3月、KANDYTOWNが「終演」。EP『Speed Tape』発売 |
| 2024年 | 全国ツアー「VEILED TOUR」(12都市17会場)開催 |
| 2025年 | ライブアルバム『VEILED』、アルバム『N.I.T.O.』発売。「N.I.T.O. TOUR」で大阪城ホール・横浜アリーナ公演 |
| 2026年 | 1月、ぴあアリーナMMで「N.I.T.O. TOUR FINAL」(アリーナ2DAYS)。11月、『JUZZY 92'』リリース10周年 |
音楽性
KEIJUの持ち味は、スムーズなフロウと艶のある声質、そして落ち着いたトーンの抑制の効いたラップにある。ソウルフルなトラックを軽やかに乗りこなしながら、東京のストリートの風景をクールに描き出すスタイルは、YOUNG JUJU時代から一貫している。Apple Musicの公式紹介でも「東京のストリートの風景をクールに描き出す」ラッパーと評されている。
一方で、『heartbreak e.p.』や『T.A.T.O.』では、大切なものを失った過去や孤独、死生観といった内省的なテーマを前面に出してきた。『T.A.T.O.』は序盤こそボースティングを繰り出しながら、曲を経るごとに表現者として走り続ける決意を歌う構成で、共同プロデュースとミキシングを担ったThe Anticipation Illicit Tsuboiの手腕も評価された。客演の多さが示すとおり、他アーティストの楽曲に溶け込む適応力も高く、R&Bやポップス寄りのトラックでも持ち味を発揮する。
ディスコグラフィ
※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。
| リリース日 | タイトル | 種別 |
|---|---|---|
| 2016年11月11日 | Live Now feat. B.D. | シングル(YOUNG JUJU名義) |
| 2016年11月23日 | JUZZY 92' | 1stソロアルバム(YOUNG JUJU名義) |
| 2018年5月16日 | Let Me Know | シングル |
| 2018年7月13日 | Let Me Know (BACHLOGIC REMIX) | シングル |
| 2019年2月6日 | heartbreak e.p. | EP |
| 2019年4月17日 | Summertime | コラボレーション・シングル(RIRI, KEIJU, 小袋成彬) |
| 2019年7月17日 | Summertime -Neetz Remix | シングル(RIRI, KEIJU, Julia Wu, 小袋成彬) |
| 2019年8月31日 | Summertime (MIKI & MELRAW Remix) | シングル(RIRI, KEIJU, 小袋成彬) |
| 2020年6月17日 | Remy Up (feat. IO) | シングル |
| 2020年7月1日 | Bound For Glory | シングル |
| 2020年7月15日 | I Get Lonely | シングル(『T.A.T.O.』先行配信/Apple Musicでの単体配信は確認できず) |
| 2020年7月29日 | T.A.T.O. | アルバム(KEIJU名義1st) |
| 2020年12月25日 | Tears | シングル |
| 2021年3月31日 | Falling | シングル |
| 2021年5月12日 | Family First Freestyle | シングル |
| 2022年2月23日 | In My Eyez | シングル |
| 2023年9月20日 | Speed Tape | EP |
| 2024年5月8日 | Mama's Boy (feat. LEX & 7) | シングル |
| 2024年10月2日 | Money Baby (feat. Awich) | シングル |
| 2024年11月13日 | backseat (feat. Kvi Baba & tofubeats) | シングル |
| 2025年2月26日 | VEILED (LIVE at TOKYO GARDEN THEATER) | ライブ・アルバム |
| 2025年5月14日 | N.I.T.O. | アルバム |
| 2025年6月11日 | YOUNG LOVE | コラボレーション・シングル(KEIJU, SALU & WILYWNKA) |
| 2025年6月27日 | NEVEREST (feat. ANARCHY) [Remix] | シングル |
本表はソロ名義の作品のみを掲載している。KANDYTOWN名義の作品(『KANDYTOWN』『LAST ALBUM』など)についてはグループの名鑑記事を参照。客演のみの作品(Awich「Remember」、BAD HOP「Rusty Knife」など)は本表に含めていない。
代表曲
The Way
YOUNG JUJU名義の1stソロアルバム『JUZZY 92'』収録曲。MASS-HOLEのプロデュースによる先行カットで、アルバムを象徴する一曲。2026年の「N.I.T.O. TOUR FINAL」でもオープニングを飾るなど、10年を経た現在もライブで歌い継がれるアンセムである。
Let Me Know
KEIJU名義のデビューシングル。SALTWATERのソウルフルなトラックに乗せた、改名後の第一声。木村太一が監督したMVとともに、KEIJUとしてのスタイルを提示した。
get paid
EP『heartbreak e.p.』収録曲。内省的なEPの世界観を象徴する楽曲で、KEIJUの「陰」の側面を決定づけた。MVは2019年2月に公開された。
Bound For Glory
アルバム『T.A.T.O.』収録曲。DJ RYOW & SPACE DUST CLUBのプロデュースで、CHARA「Junior Sweet」をサンプリング。アルバムのクライマックスを担う一曲で、山田健人が監督したMVも公開されている。
Wind Rise feat. JJJ
EP『Speed Tape』収録曲。Fla$hBackSのメンバーで、2025年4月に逝去した盟友JJJとの共演曲。「ありがとう 言う前に会えなくなったりするから大事にする友達」というラインは、JJJの没後に新たな響きを持って聴かれている。
Money Baby feat. Awich
アルバム『N.I.T.O.』収録曲。Awichとの共演による、近年のKEIJUを代表する一曲。横浜アリーナ公演でも大きな歓声を巻き起こしたハイライトナンバーで、そのライブ映像も公開されている。
今後のライブ
確認日(2026年11月2日)時点で発表されている直近の公演は、『JUZZY 92'』リリース10周年を記念する「the Juzzy Reprise」である。2026年12月については、確認日時点で出演の発表はない。
- 2026年11月14日(土)深夜(15日(日)0:30)渋谷 MIDNIGHT EAST(Spotify O-EAST+DJ Bar AZUMAYA)「the Juzzy Reprise」(『JUZZY 92'』リリース10周年記念公演。チケットはLivepocketで販売)
出典・確認日
- ORICON NEWS(プロフィール/『T.A.T.O.』作品データ)
- Spincoaster(改名・ソロ契約発表/「I Get Lonely」先行配信)
- Real Sound(2017年の客演活動に関する記事)
- ぴあ音楽(『T.A.T.O.』インタビュー/『JUZZY 92'』アナログ化)
- マイナビニュース(ライブアルバム『VEILED』発表/N.I.T.O. TOUR日程)
- SPICE(N.I.T.O. TOUR 横浜アリーナ公演レポート)
- Hypebeast.JP(N.I.T.O. TOUR FINALレポート)
- Apple Music(アーティスト紹介/各作品ページ)
- Wikipedia「KEIJU」「KANDYTOWN」(補助資料)
確認日:2026年11月2日
