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アーティスト名鑑

Awich

Awich アーティスト名鑑アイキャッチ
読み方えーうぃっち

Awich(えーうぃっち)は、沖縄県那覇市出身のラッパー/シンガー。2006年にEP『Inner Research』でデビューし、米国アトランタへの留学、結婚と出産、夫との死別、沖縄への帰郷という壮絶な経験を経て、2017年のアルバム『8』でシーンの中心に躍り出た。YENTOWNのメンバーとして、Chaki Zuluとのタッグで『孔雀』『Queendom』『THE UNION』と作品ごとに規模を広げ、日本武道館、Kアリーナ横浜の単独公演、Coachella出演まで到達した、日本のヒップホップを代表するアーティストである。

基本データ

アーティスト名 Awich(えーうぃっち)
生年月日 1986年12月16日
出身地 沖縄県那覇市
活動開始 2006年、EP『Inner Research』でデビュー
所属・レーベル and music。YENTOWNのメンバー。2020年にユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー
関連グループ YENTOWN
公式サイト awich098.com

来歴

沖縄県那覇市に生まれる。幼い頃から米軍基地内の英会話教室に通い、海外のヒップホップから生きた英語を学んだ。レンタルショップで出会った2Pacの『All Eyez on Me』でヒップホップに開眼し、14歳のときに沖縄産ヒップホップのコンピレーションアルバム『Orion Beat』に客演で参加。2006年、EP『Inner Research』でデビューした。芸名のAwichは、本名の漢字の直訳である「Asian Wish Child」を略した造語とされる。

デビューと同時期に、ビジネスを学ぶため米国アトランタへ渡る。サザンラップが隆盛を極めていた現地で制作した1stフルアルバム『Asian Wish Child』を2007年にリリース。翌年にアメリカ人の男性と結婚し、長女を出産した。2011年にインディアナポリス大学で起業学とマーケティング学の学士号を取得。家族で日本に戻り暮らすことを決めていた矢先、夫が他界する。その後、娘と共に沖縄に帰郷し、音楽活動を本格的に再開した。

2017年、ヒップホップクルーYENTOWNに所属し、Chaki Zuluの全面プロデュースによるアルバム『8』をリリース。この作品でその名は一気にシーンへ広がり、Red Bullと88risingの共同製作ドキュメンタリー『Asia Rising: The Next Generation of Hip Hop』ではRich Brianらと並んで大きく取り上げられた。2020年1月にアルバム『孔雀』をリリースし、同年7月に配信シングル「Shook Shook」でユニバーサルミュージックよりメジャーデビューを果たす。

2021年には「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」がBillboard JAPAN Hot 100に初チャートイン。2022年3月、メジャー1stアルバム『Queendom』をリリースし、同月14日には自身初の日本武道館単独公演「Welcome to the Queendom at 日本武道館」を開催した。2023年にはアルバム『THE UNION』を発表し、11月5日にKアリーナ横浜でアリーナ単独公演を成功させた。2024年4月には世界最大級の音楽フェスティバル「Coachella Valley Music and Arts Festival」の88rising主催ステージに出演し、同年6月に「Okinawa Global Ambassador」に任命された。2025年にはWu-Tang ClanのRZAがプロデュースに参加したアルバム『Okinawan Wuman』をリリースし、活動の場を世界へ広げ続けている。

年表

2006年 EP『Inner Research』でデビュー。米国アトランタへ渡る
2007年 1stアルバム『Asian Wish Child』
2011年 インディアナポリス大学を卒業。夫と死別し、沖縄へ帰郷
2017年 YENTOWNに所属。アルバム『8』をリリース
2020年 アルバム『孔雀』。シングル「Shook Shook」でメジャーデビュー。EP『Partition』
2022年 メジャー1stアルバム『Queendom』。初の日本武道館単独公演
2023年 EP『United Queens』、アルバム『THE UNION』。Kアリーナ横浜でアリーナ単独公演
2024年 Coachella出演。Okinawa Global Ambassadorに任命
2025年 アルバム『Okinawan Wuman』

音楽性

Awichの音楽の核にあるのは、沖縄という出自と、米国での生活、そして喪失と再生の経験である。リリックは日本語と英語、ウチナーグチ(沖縄語)が混ざり合い、低い声質を生かしたラップと歌唱を自在に行き来する。Chaki Zuluのプロデュースによる重く洗練されたトラックの上で、自身の人生そのものを物語として提示するスタイルが確立された。

テーマは一貫して「強さ」と「解放」だ。『8』では半生を総括し、『孔雀』ではそこから得た教訓を散りばめ、『Queendom』以降は女性のエンパワーメントを掲げる“女王”としての姿勢を鮮明にした。「Bad Bitch 美学」のように女性ラッパー同士のマイクリレーでシーン全体を押し上げる動きや、沖縄のアーティストを集めたコンピレーション『098RADIO』の主宰など、地元とコミュニティへの還元も活動の大きな柱となっている。

ディスコグラフィ

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スタジオアルバム(全6作)

発売日 タイトル レーベル
2007年12月11日 Asian Wish Child LD&K
2017年8月8日 8 YENTOWN / bpm tokyo
2020年1月11日 孔雀 YENTOWN / bpm tokyo
2022年3月4日 Queendom UNIVERSAL J
2023年10月25日 THE UNION and music
2025年11月21日 Okinawan Wuman and music

EP

発売日 タイトル レーベル
2006年 Inner Research Cipher City Records
2018年10月10日 Beat YENTOWN / bpm tokyo
2018年10月10日 Heart YENTOWN / bpm tokyo
2020年8月21日 Partition Universal J
2023年8月9日 United Queens and music

デビューEP『Inner Research』(2006年)から1stアルバム『Asian Wish Child』(2007年)までの初期作品はインディーズからのリリース。『8』(2017年)は前作から約10年ぶりのフルアルバムで、Chaki Zuluが全面プロデュースを手がけた。『孔雀』(2020年)を経て同年メジャーデビューし、『Queendom』(2022年)、『THE UNION』(2023年)、『Okinawan Wuman』(2025年)とコンスタントにアルバムを発表している。このほか、沖縄のアーティストを集めた主宰コンピレーションEP『098RADIO vol.1 Hosted by Awich』(2023年)もある。

代表曲

Remember feat. YOUNG JUJU

『8』からの先行シングル(2017年)。YOUNG JUJU(現KEIJU)を迎えたトロピカルなサマーアンセムで、Awichの名をシーンに広めるきっかけになった楽曲。沖縄で撮影されたMVも大きな話題となった。

洗脳 feat. DOGMA & 鎮座DOPENESS

『孔雀』収録(2020年)。メディアや権力による「洗脳」をテーマに、DOGMA、鎮座DOPENESSとマイクリレーを繰り広げる代表曲。堀田英仁が監督したMVのインパクトでも知られる。

GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR

2021年のシングルで、『Queendom』に収録。JP THE WAVY、YZERRとの3人のマイクリレーがBillboard JAPAN Hot 100への初チャートインをもたらした。

Queendom

メジャー1stアルバム『Queendom』のタイトル曲(2022年)。“女王”としての宣言を刻んだアンセムで、日本武道館公演のタイトルにもなった。

Bad Bitch 美学 Remix feat. NENE, LANA, MaRI, AI & YURIYAN RETRIEVER

女性ラッパーのサイファー曲「Bad Bitch 美学」(2023年)のリミックス。AI、ゆりやんレトリィバァまでが参加したマイクリレーと、スーパー戦隊を彷彿とさせるMVが話題を集めた。『THE UNION』収録。

WHORU? feat. ANARCHY

『8』収録(2017年)。ANARCHYとの「お前だれ?」というパンチラインの応酬が耳に残る、初期の代表曲。(Apple Musicで聴く)

今後のライブ

2026年12月は、年末の大型フェス「COUNTDOWN JAPAN 26/27」への出演が発表されている。

2026年12月27日(日) COUNTDOWN JAPAN 26/27(幕張メッセ国際展示場1〜11ホール・イベントホール、千葉県千葉市)に出演。開場9:30/開演12:00。出演日・詳細はCOUNTDOWN JAPAN公式サイトの発表に基づく。

なお、2026年11月にはオーケストラとの共演公演「Red Bull Symphonic 2026」(大阪・福岡・仙台・横浜の4会場)も予定されている。最新の情報は公式発表をご確認ください。

出典・確認日

確認日:2026年11月2日

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