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JAPANESE HIP-HOP
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アーティスト名鑑

JAGGLA

読み方じゃぐら

「大阪ストリートの真打ち」——レーベルの紹介文がそう呼ぶ男、JAGGLA(ジャグラ)。大阪府高槻市出身、高槻の大所帯クルーTORNADO(竜巻一家)のリーダーであり、孫GONGとのユニット「ジャパニーズマゲニーズ」でも知られる。ソロ作では少年期の貧しさや亡き仲間まで歌うハードなストリート像、ユニットではスモークでチルな親しみやすさ。この二つの顔の落差こそ、JAGGLAというラッパーの面白さだと筆者は思っている。

基本データ

名義 JAGGLA(読み:ジャグラ)
出身 大阪府高槻市
拠点 大阪・高槻
所属 TORNADO(竜巻一家)/TORNADO RECORDS
活動形態 ラッパー。ソロ、クルー、ユニット「ジャパニーズマゲニーズ」(JAGGLAと孫GONG)
公式SNS X/Instagram:@imjaggla

本名は公式に公表されていないため、本記事では記載しない。生年についても公式の裏付けが取れていないため記さない。メディアでは、名義はパチンコのスロット機種「ジャグラー」に由来すると紹介されることがある。

来歴

10代の頃から大阪・アメリカ村に惹かれ、アメ村のショップでアルバイトをしながらヒップホップ文化に浸り、クルーTORNADOに参加してクラブシーンで活動を始めた。影響源としてキングギドラを挙げている。関西シーンの先輩GAZZILAに目をかけられ、ソロ活動への後押しを受けた。GAZZILAとは後に『蜃気楼』の「Viridian Gray」、『The Streets Made Me』の「Diamond」で共演している。

2015年頃から客演での露出が増える。孫GONG「花火 feat. JAGGLA & 紅桜」、DJ 5-ISLAND「STREET VIEW feat. CIMA, JAGGLA」など、関西の現場で名前を見る機会が一気に増えた時期だ。

2016年4月、ミックステープ『with my own eyes Mixed by DJ KEM』を発表。同年11月23日、1stアルバム『蜃気楼』をTHE FOREFRONT RECORDSからリリースした。全曲の総合プロデュースはNAOtheLAIZA。タイトルについて本人は、幼い頃に見た夢が経験を重ねるうちに幻だったのではないかと感じ始め、それを自分の目で確かめるために付けたと語っている。ギャングスタ映画の世界ではなく自身の内面をえぐった作品、という自己定義が、このアルバムの性格をよく表している。クルーのキャンプを題材にメンバー同士が互いのパートを書いた「Boot Camp」、言葉を詰め込む自分のスタイルから言葉を抜く方向へ転じた「0.9」など、収録曲の背景も含めて一枚を通してのストーリーが意識された作品だ。同年12月にはテレビ朝日系『フリースタイルダンジョン』への出演記録もある(2018年4月放送回にも出演記録)。

2017年、DJ BULLSET「Osaka Kids feat. JAGGLA & Jin Dogg」が大阪アンセムとして定着し、孫GONGの「Kyoto Kids」、阿修羅MICらの「Hyogo Kids」という派生曲を生んだ。地元アンセムの担い手としてのJAGGLAの位置は、この一曲が決定的にした。

2019年3月19日、孫GONGとのユニット「ジャパニーズマゲニーズ」としてアルバム『TRIP MASTER』をリリース。2020年には先行シングル「一途」「My 64」「Welcome to 裏街道」「Favorite Place」を経て、12月12日に2ndアルバム『The Streets Made Me』を発表した。高槻での少年期や家族を歌う「Favorite Place」、師匠格のGAZZILAとSHINGO★西成を迎えた「Diamond」、クルー全員曲「Tornado Soldier」、故K-YO YAYOへの「4.21」。地元とクルーと来歴を総括する作りで、1stの内省から「自分のスタイルの確立」へ進んだ一枚として受け止められている。

ジャパニーズマゲニーズは「Lights On feat. Theタイマンチーズ」(2021年)で話題を広げ、ユニットの公式チャンネルは登録者10万人・総再生5,000万回超と紹介される規模に成長した。『TRIP MASTER2』(2022年)、『Trip Master 3』(2024年)とシリーズも継続。ソロ名義でも客演が途切れず、XILA & JAGGLA「Evidence」(2025年)、YRD Leo「GIRL feat. JAGGLA」(2025年)、Juster「Taxi feat. JAGGLA」(2026年、『24 savage』収録)など、若い世代からの指名も続いている。

年表

時期 出来事
10代〜 アメ村に通い、クルーTORNADOに参加してクラブシーンで活動開始
2015年 孫GONG「花火」など客演での露出が増える
2016年 ミックステープ『with my own eyes Mixed by DJ KEM』。1stアルバム『蜃気楼』をリリース
2017年 「Osaka Kids」が大阪アンセムとして定着。派生曲も生まれる
2019年 ジャパニーズマゲニーズ『TRIP MASTER』
2020年 2ndアルバム『The Streets Made Me』
2021年 ジャパニーズマゲニーズ「Lights On」が話題に
2022年 ジャパニーズマゲニーズ『TRIP MASTER2』
2024年 ジャパニーズマゲニーズ『Trip Master 3』
2025〜2026年 「Evidence」「GIRL」「Taxi」など客演を継続

音楽性

ラップの原点は言葉を詰め込むスタイルで、『蜃気楼』ではNAOtheLAIZAの助言によって言葉を抜く表現を獲得した。しゃがれた個性的な声質と相まって、詰める曲と抜く曲の落差がそのまま表現の幅になっている。歌詞の核は、ストリートで目撃した出来事と自身の内面だ。

筆者にとってJAGGLAの聴きどころは、「Favorite Place」のような曲にある。地元を歌うラップは数あれど、貧しかった少年期や家族のことまで含めて「それでもここが自分の場所だ」と言い切る曲は多くない。『The Streets Made Me』というタイトル自体、街に作られた自分への肯定であり、同時に街への返礼なのだと思う。そしてソロのこの重さを知ったうえでジャパニーズマゲニーズの緩さを聴くと、同じ男の両面としてどちらも本物だと分かる。

ディスコグラフィ

※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。

発売日 タイトル 備考
2016-04 with my own eyes Mixed by DJ KEM ミックステープ。配信なし
2016-11-23 蜃気楼 1stアルバム。全12曲。総合プロデュース:NAOtheLAIZA
2019-03-19 TRIP MASTER(ジャパニーズマゲニーズ) 孫GONGとのユニット作。全9曲。収録曲「スモーク★ウォーズ」にはCz TIGERと13ELLが参加
2020-03-09 一途 - Single 『The Streets Made Me』先行シングル
2020-03-16 My 64 - Single 同上
2020-03-30 Welcome to 裏街道 - Single 同上
2020-04-09 Favorite Place - Single 同上
2020-12-12 The Streets Made Me 2ndアルバム。全17曲
2021-04-25 Lights On(ジャパニーズマゲニーズ) - Single feat. Theタイマンチーズ
2022-08-31 TRIP MASTER2(ジャパニーズマゲニーズ) 全15曲
2024-11-06 Trip Master 3(ジャパニーズマゲニーズ) 全13曲

主な客演:花火(孫GONG) - Single(2015年)、Osaka Kids(DJ BULLSET) - Single(2017年)、Evidence(XILA & JAGGLA) - Single(2025年)、GIRL(YRD Leo) - Single(2025年)、Brotherhood - Single(2026年)、Twilight Wind(BES & OWLGANG) - Single(2026年)、24 savage(Juster)収録「Taxi feat. JAGGLA」(2026年)。

代表曲

  • 「一途」——『The Streets Made Me』の先行シングル。まっすぐなタイトル通り、自分の道を疑わない男の宣言として聴ける。
  • 「Diamond feat. GAZZILA, SHINGO★西成」——目をかけてくれた先輩GAZZILAと、西成のSHINGO★西成を迎えた共演。関西の先輩への筋の通し方が、そのまま曲の格になっている。
  • 「Favorite Place」——高槻の地元、家族、貧しかった少年期を歌う。JAGGLAの誠実さが最もよく出た一曲だと筆者は思う。
  • 「0.9」——『蜃気楼』収録。言葉を詰め込むスタイルから「抜く」方向へ転じた転機の曲で、NAOtheLAIZAの助言がきっかけだったと本人が語っている。
  • 「Lights On feat. Theタイマンチーズ」——ジャパニーズマゲニーズの代表曲。ソロのハードな像との落差を楽しんでほしい。

関連リンク

出典・確認日

  • TuneCore Japan 公式アーティストページ「JAGGLA」(公式プロフィール)
  • ABEMA TIMES JAGGLAインタビュー(2016年、『蜃気楼』)
  • ORICON アーティストプロフィール/商品情報
  • Apple Music 公式登録情報(iTunes Lookupで照合)
  • 確認日:2026年11月8日

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