MSC(エム・エス・シー)は、2000年に東京・新宿で結成されたヒップホップグループ。旧名はMS CRU(エム・エス・クルー)。リーダーの漢 a.k.a. GAMIを中心に、北新宿にアジトを構えて活動した「新宿拡声器集団」である。新宿という街とそこに生きる自身の現実を生々しく描くリアリティラップでカルト的な人気を博し、『MATADOR』は00年代のストリートミュージックを代表する作品と位置づけられている。2026年1月には初期作2作が初のLP化を果たした。
基本データ
| 名前 | MSC(エム・エス・シー)。旧名:MS CRU |
|---|---|
| 拠点 | 東京都新宿 |
| 結成 | 2000年 |
| メンバー | 2026年1月のP-VINEアナログ再発時の公式表記は、KAN(漢 a.k.a. GAMI)、TABOO1、PRIMAL、O2、GO a.k.a. G-PRINCEの5名。歴史的にはMEGA-G、DOGMA、SAW、少佐、MUTA、DJ KOHAKU、太華ら多数のメンバーが参加してきた(少佐は2014年に脱退を自ら発信。O2は2012年末に沖縄へ移住) |
| 所属 | P-VINE(初期)→ Libra Records(2003〜2012年)→ BLACK SWAN(2014年〜、鎖グループ内) |
来歴
2000年、漢、TABOO1、GO、PRIMAL、O2らに別働隊SATELLITEを加えた形でMS CRUとして結成。北新宿にアジトを構えた。起源はMIC SPACEとSIDE RIDEという2グループの合体とされる。2002年6月、1st EP『帝都崩壊』をP-VINEから発売。収録曲「幻影」でDABOをディスし、ビーフに発展したことでも知られる。
2003年にMSCへ改名し、1stアルバム『MATADOR』をリリース。同年、有限会社libraを設立してLibra Recordsに所属し、2nd EP『宿ノ斜塔』を発売した。2005年にはLibra Recordsと共にMCバトル大会「ULTIMATE MC BATTLE(UMB)」を立ち上げている。2006年、2ndアルバム『新宿 STREET LIFE』をリリース。
2012年に漢が株式会社鎖グループを設立。2014年にはBLACK SWANへの所属が発表され、2015年3月、9年ぶりの新作ミニアルバム『1号棟107』を発売した(参加MCはTABOO1、DOGMA、漢、MEGA-G、PRIMAL)。2023年にシングル「They've Changed」、2024年に「Memories」を配信。2026年1月21日にはP-VINEの企画で『帝都崩壊』と『MATADOR』が初のアナログ化(完全限定プレス)を果たしている。
年表
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2000 | MS CRUとして新宿で結成 |
| 2002 | EP『帝都崩壊』(MS CRU名義)。「幻影」がビーフの発端に |
| 2003 | MSCへ改名。『MATADOR』。有限会社libra設立、Libra Records所属。EP『宿ノ斜塔』 |
| 2005 | Libra Recordsと共にUMBを立ち上げ |
| 2006 | 『新宿 STREET LIFE』 |
| 2014 | BLACK SWAN所属を発表 |
| 2015 | 9年ぶりの新作『1号棟107』 |
| 2023〜2024 | シングル「They've Changed」「Memories」を配信 |
| 2026 | 『帝都崩壊』『MATADOR』が初アナログ化 |
音楽性
新宿という街と、そこに生きる自身の現実を生々しく描くリアリティラップが核で、「街とそれを見つめる自身のドキュメントと言える音楽性がカルト的な人気を博している」と評されてきた。過激で生々しい描写と、日本語を駆使した巧みなライミングも特徴。『MATADOR』は新宿を題材にしたコンセプチュアルな作品群で、再発時には「00年代のストリートミュージックを代表する作品」と位置づけられた。
ディスコグラフィ
※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。
| 発売日 | タイトル | 種別 |
|---|---|---|
| 2002-06-10 | 帝都崩壊(MS CRU名義) | EP |
| 2003-02-25 | MATADOR | アルバム |
| 2003-11-27 | 宿ノ斜塔 | EP |
| 2006-01-18 | 新宿 STREET LIFE | アルバム |
| 2015-03-11 | 1号棟107 | ミニアルバム |
| 2023-04-07 | They've Changed | シングル |
| 2024-03-08 | Memories | シングル |
代表曲
- Tru B-Boyz Strikes Back――『1号棟107』のリード曲。9年ぶりの復帰作。
- 新宿 2015――『1号棟107』収録。
- 無言の蓄積――『MATADOR』収録。再発告知で「不朽の名曲」と明記された。
- 音信不通――『新宿 STREET LIFE』収録。付属DVDにMVが収録された代表曲。
- 幻影――『帝都崩壊』収録。DABOへのディス曲としてビーフの発端となった。
- Don't Leave Me――『1号棟107』収録。
- Memories――2024年の配信シングル。
今後のライブ
PLAY MAGAZINEのライブ情報に掲載されている2026年12月の公演は、現時点ではありません。公式サイト等でも12月のMSC名義の公演発表は確認できていません。新しい公演が発表され次第、この記事とライブ情報欄に反映します。
出典・確認日
出典:9SARI GROUP公式サイト/P-VINE再発告知(音楽ナタリー、ele-king、Spincoaster)/clubberia/Apple Music。本記事の情報は2026年11月5日に確認した。
