Tohji(とーじ)は、イギリス・ロンドン生まれ、神奈川県横浜市育ちのラッパー、アーティスト。SoundCloudを起点に活動を始め、2019年のミックステープ『angel』で一躍注目を集めた。Mechatok、Brodinski、Mura Masaら海外のプロデューサーや、Bladee、yeuleらとの協業を重ね、ヒップホップとハイパーポップを横断するスタイルで国内外に熱狂的な支持を得てきた。メジャーレーベルに所属しないインディペンデントな活動のまま、2025年2月には初の単独アリーナ公演を成功させている。2025年10月には2026年をもって音楽活動を引退すると発表し、最後のライブとして2026年11月17日に東京ドーム公演「Tohji Last Live "TOKYO MALL"」の開催が決まっている。
基本データ
| アーティスト名 | Tohji(とーじ) |
|---|---|
| 本名 | 非公表 |
| 生年月日 | 1996年5月(日は非公表) |
| 出身地 | イギリス・ロンドン生まれ、神奈川県横浜市育ち |
| 活動期間 | 2017年 – 2026年(予定) |
| ジャンル | ヒップホップ、ハイパーポップ |
| 職業 | ラッパー、アーティスト |
| レーベル | 自主レーベル(インディペンデント) |
| 所属クルー | Mall Boyz |
| 公式サイト | 公式Instagram(@_tohji_) |
1996年にロンドンで生まれ、3歳で日本へ移住。横浜市都筑区の港北ニュータウンで育った。中学時代に先輩が聴かせてくれたキングギドラなどを通じてヒップホップと出会い、高校を退学した後の時期にSoundCloudをはじめとするインターネット上の音楽に没入し、自ら楽曲制作を始めた。高等学校卒業程度認定を経て2015年に武蔵野美術大学へ入学し、友人らとのシェアハウスを拠点にイベントの企画なども行った。
大学で出会ったgummyboy、プロデューサーのstei、アートディレクターのSahashiらと結成したクリエイティブクルー/ヒップホップユニットがMall Boyzである。横浜郊外のショッピングモールをモチーフとした「Mall(モール)」の美学は、Tohjiのソロ活動とMall Boyzの活動を通底するコンセプトとなっている。
来歴
2017年、ABEMAのオーディション番組『ラップスタア誕生!』に出演してファイナルステージまで進出し、注目を集めた。同年3月にシングル「I'm a godzilla duh」、9月にEP『1996』をリリース。2018年にはEP『9.97』を発表し、年末にはMall Boyzとして『Mall Tape』をリリースした。
2019年8月、1stミックステープ『angel』をリリース。「on my own way」「Rodeo」といった収録曲は、海外メディアThe FADERにも取り上げられるなど、国内外で大きな反響を呼んだ。2020年には「プロペラ」「Oreo」を発表。「Oreo」はThe FADERがミュージックビデオとともに特集記事を組み、Malibu、Mura Masaによるリミックス版も相次いでリリースされた。2021年3月には、LootaとフランスのプロデューサーBrodinskiとのコラボレーションアルバム『KUUGA』を発表した。
2021年8月、楽曲提供者のMURVSAKIが監護者わいせつ罪の容疑で逮捕されていたことが報じられたことを受け、Tohjiは同氏が制作に関与した楽曲の配信を停止した(『angel』は2026年9月23日、MURVSAKIのビートタグを外した形で再配信された)。
2022年6月、ミックステープ『t-mix』をリリース。Mechatok、Bladee、yeule、Palmistry、banvoxら国内外のアーティストが参加し、Tohjiの音楽的な到達点の一つとなった。同年には自身が主催するパーティー「u-ha」も始動。2023年にはBoiler Room Tokyoで「Tohji pres. u-ha」を開催し、海外のクラブカルチャーとも接続を深めた。
2024年4月から5月にかけて、パリ、ロンドン、ブリュッセル、北米を回る初のワールドツアー「2024 S/S TOUR」を実施。その最中の5月19日には「POP YOURS」(幕張メッセ)のヘッドライナーを務め、初のアリーナ公演の開催を発表した。2025年2月2日にぴあアリーナMMで初の単独アリーナ公演を成功させると、3月にアルバム『zero-one』、5月に『zero-two』を連続リリース。8月にはZepp 4会場を回る「zero-tour」を開催した。
2025年10月18日、「POP YOURS OSAKA」(大阪城ホール)のステージ上で、2026年をもって音楽活動を引退すると発表。2026年6月から8月にかけてのツアー「Volcanic Summer 頂上 Dimension」の最終日、8月9日のLaLa arena TOKYO-BAY公演(YouTubeで全編無料生配信)で、11月17日に東京ドームで単独公演「Tohji Last Live "TOKYO MALL"」を行うと発表した。この公演が音楽活動最後のライブと位置づけられている。引退発表後も、Lootaとの『KUUGA β』(2026年9月30日)やシングル「apck」(同10月21日)をリリースしている。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1996年 | イギリス・ロンドンで生まれる。3歳で日本へ移住し、横浜市都筑区の港北ニュータウンで育つ |
| 2015年 | 武蔵野美術大学へ入学。gummyboyらとMall Boyzを結成 |
| 2017年 | 『ラップスタア誕生!』でファイナルステージ進出。シングル「I'm a godzilla duh」、EP『1996』をリリース |
| 2018年 | EP『9.97』をリリース。Mall Boyz『Mall Tape』をリリース |
| 2019年 | 1stミックステープ『angel』をリリースし、国内外で注目を集める |
| 2020年 | 「プロペラ」「Oreo」を発表。「Oreo」はMalibu、Mura Masaによるリミックスもリリースされる |
| 2021年 | Loota、Brodinskiとのコラボアルバム『KUUGA』をリリース。MURVSAKIの逮捕報道を受け、関与楽曲の配信を停止 |
| 2022年 | ミックステープ『t-mix』をリリース。主催パーティー「u-ha」を開始 |
| 2023年 | Boiler Room Tokyoで「Tohji pres. u-ha」を開催。Mall Boyz『Mall Tape 2』をリリース |
| 2024年 | 初のワールドツアー「2024 S/S TOUR」を実施。「POP YOURS」のヘッドライナーを務め、アリーナ公演を発表 |
| 2025年 | ぴあアリーナMMで初の単独アリーナ公演。アルバム『zero-one』『zero-two』をリリース。10月18日に2026年での音楽活動引退を発表 |
| 2026年 | ツアー「Volcanic Summer 頂上 Dimension」を開催。『KUUGA β』、シングル「apck」をリリース。11月17日に東京ドームで最後のライブ「Tohji Last Live "TOKYO MALL"」を開催予定 |
音楽性
Tohjiの音楽は、SoundCloud発のラップとハイパーポップを自在に横断する点に特徴がある。高音の声質とオートチューンを効かせたメロディアスなフロー、エモーショナルなリリックとユーモラスな言葉遊びの同居が持ち味で、The FADERは『angel』について、内省的な歌詞とナンセンスなユーモアがせめぎ合う作風を評した。スペースシャワーTVは「ハードとメロウを併せ持つ奔放な音楽性」と紹介している。
もう一つの軸が、海外のプロデューサーやアーティストとの密接な協業だ。ドイツのMechatok、フランスのBrodinski、イギリスのMura MasaやMalibu、スウェーデンのBladee、シンガポールのyeuleら、国境を越えたコラボレーターとの制作を続けてきた。日本のヒップホップの文脈に身を置きながら、インターネット以降のポップミュージックの最前線と同期するサウンドは、同時代の海外シーンからも注目を集めた。
横浜郊外のショッピングモールに象徴される「Mall」の美学は、Mall Boyzの活動と地続きにあるもう一つの核である。自身でミュージックビデオの監督を手がけるなど、音楽と映像、ファッションを一体で提示するDIY的な姿勢も一貫している。主催パーティー「u-ha」やBoiler Room Tokyoへの出演に象徴されるクラブカルチャーとの接続も強く、ライブアクトとしての評価も高い。
ディスコグラフィ
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| リリース日 | タイトル | 種別 |
|---|---|---|
| 2017年3月10日 | I'm a godzilla duh | シングル |
| 2017年9月1日 | 1996 | EP |
| 2018年7月21日 | 9.97 | EP |
| 2019年8月7日 | angel | ミックステープ |
| 2019年8月7日 | on my own way | シングル |
| 2019年8月7日 | Rodeo | シングル |
| 2020年8月19日 | プロペラ *i feel ima propella "she" she wanna hit | シングル |
| 2020年9月18日 | Oreo | シングル |
| 2020年11月18日 | Oreo (Malibu Seven Seas Mix) | リミックス・シングル(Tohji & Malibu) |
| 2020年12月16日 | Oreo (Mura Masa Eternal Mix) | リミックス・シングル(Tohji & Mura Masa) |
| 2021年3月31日 | KUUGA | コラボレーション・アルバム(Tohji, Loota & Brodinski) |
| 2021年8月4日 | echo | コラボレーション・シングル(Tohji, Loota & Mechatok) |
| 2021年12月1日 | My Swag | シングル |
| 2022年1月26日 | broken ep | EP |
| 2022年2月9日 | One | シングル |
| 2022年4月22日 | ULTRA RARE | シングル |
| 2022年5月6日 | Twilight Zone (feat. Bladee) | シングル |
| 2022年6月3日 | t-mix | ミックステープ |
| 2023年9月29日 | Aglio e olio | シングル |
| 2024年4月12日 | Phenomeno | シングル |
| 2024年5月15日 | frozen rain | シングル(2曲入り) |
| 2024年7月31日 | medium rare | シングル(3曲入り) |
| 2024年10月16日 | medium rare (sim0ne remix) | リミックス・シングル(Tohji & sim0ne) |
| 2024年12月11日 | Tenkasu | シングル |
| 2025年3月7日 | zero-one | アルバム |
| 2025年4月30日 | Jungle人 | シングル |
| 2025年5月30日 | zero-two | アルバム |
| 2025年7月22日 | 200 | コラボレーション・シングル(Mechatok & Tohji) |
| 2026年8月5日 | Amelie | シングル |
| 2026年9月30日 | KUUGA β | コラボレーション・アルバム(Tohji & Loota) |
| 2026年10月21日 | apck | シングル |
なお、Mall Boyz名義の作品(『Mall Tape』2018年、『Mall Tape 2』2023年、『Mall Tape 3』2026年)や、DJ CHARI & DJ TATSUKI「GOKU VIBES」、kZm「TEENAGE VIBE」、Mura Masa「slomo」、yeule「Perfect Blue」、tofubeats「夢の中まで」といった客演作品は上表に含めていない。また、初期の「War (where ya at remix)」「City Hunter」などSoundCloud限定で発表された楽曲はApple Musicに配信されていない。
代表曲
on my own way
ミックステープ『angel』(2019年)の収録曲で、Tohjiの代表曲の一つ。The FADERが『angel』の特集で取り上げた楽曲でもあり、内省的なリリックと浮遊感のあるサウンドで、初期Tohjiのエモーショナルな側面を象徴する1曲。
Oreo
2020年発表のシングル。The FADERがミュージックビデオとともに特集し、海外でも大きな注目を集めた。Malibuによる「Seven Seas Mix」、Mura Masaによる「Eternal Mix」と、海外プロデューサーによるリミックスが相次いでリリースされたことも特徴。
ULTRA RARE
ミックステープ『t-mix』(2022年)収録曲で、プロデュースはMechatok。ミュージックビデオはeternalusaが監督した。『t-mix』期のTohjiと海外プロデューサーとの協業を代表する楽曲。
Super Ocean Man
『t-mix』収録の、banvoxとの共作曲。公式ミュージックビデオが公開されている。ポップで疾走感のあるサウンドと、Tohjiのメロディアスなフローが際立つ1曲。
Phenomeno
2024年4月発表のシングルで、プロデュースはDark0。ワールドツアーや「POP YOURS」ヘッドライナー出演と同時期の楽曲で、アリーナ規模へと進んでいく時期のTohjiを象徴する。
medium rare
2024年7月発表のシングルで、プロデュースはMechatok、ミュージックビデオの監督はeternalusa。同年10月にはsim0neによるリミックス版もリリースされた。
今後のライブ
音楽活動最後のライブとして、2026年11月17日(火)に東京ドームで単独公演「Tohji Last Live "TOKYO MALL"」(開演18:00)の開催が発表されている。2026年12月に予定されている公演はない(確認日時点)。
出典・確認日
- 音楽ナタリー
- Rolling Stone Japan
- ORICON NEWS(スペースシャワーTVプレスリリース ほか)
- OTOTOY
- ele-king
- SPACE SHOWER MUSIC
- The FADER
- 東京ドーム公式サイト
- Apple Music(iTunes Lookup API)
- Wikipedia「Tohji」「Mall Boyz」(補助資料)
確認日:2026年11月2日
