第1回の基本編をまだ見てない人はぜひこちらから↓ オールドスクールってなんだ? ご存知の方も多いとは思いますが、まずはオールドスクールとは何なのかについて説明したいと思います。 "オールドスクール"とはHIPHOPカルチャーにおいて"ニュースクール" ...
※見なくていいよって方はそのままどうぞ!
【第1回】オールドスクールのHIPHOPファッションについて学ぼう!〜基本編〜
オールドスクールってなんだ?〜おさらい〜
※前回もやったので、知ってるよって方は次へどうぞ!
ご存知の方も多いとは思いますが、まずはオールドスクールとは何なのかについて説明したいと思います。
"オールドスクール"とはHIPHOPカルチャーにおいて"ニュースクール"と対義語になる言葉ですね。
主にHIPHOP黎明期の1970年代後半~1980年代後半ごろまでを指す言葉です。
そのあとは80年代にはなかった新しいスタイルが次々生まれたことから、"90's HIPHOP"や"ニュースクールHIPHOP"とよばれますね。(時代が進むにつれてさらに次々と新しいスタイルが生まれたことから、90年代のことを"ミドルスクール"と呼ぶこともあります。)
今回取り上げるテーマは〜KANGOL〜
そう、オールドスクールを語る上で欠かせないのがこのKANGOLです。
HIPHOPが好きならロゴは見たことありますよね?
オールドスクールの象徴ともいうべきKANGOLのハットやハンチングは、当時の写真をみると必ずと言っていいほど出てきます。
例えば、以下の通りですね。
そもそもKANGOLってどんなブランド?
「KANGOL」ブランドは、1938年にジャック・スプライルゲン氏がイギリスのカンブリア地方で立ち上げたブランドです。
ブランド立ち上げのきっかけは、帽子屋が他のお店の帽子との差別化を図るため。
1918年に帽子屋を開き、バスクベレー帽などの商品をフランスから輸入してたジャック・スプライルゲン氏が自分の手でベレー帽を作るようにもなったのがきっかけです。
ブランド名の由来は、ニット・アンゴラ・ウールという言葉の英字を組み合わせたものでした。
※ニット(Knitting)の“K”、アンゴラ(Angora)の“ANG”、ウール(Wool)の“OL”
この名前の由来からも分かるように、KANGOLは大変質のいい帽子ブランドなのです。
それをよく現すエピソードとして、こんな話もあります。
第二次世界大戦に入った際、イギリス軍用のベレー帽にカンゴールの製品が抜擢され、英雄といわれたモンゴメリー将軍がそのベレー帽を愛用していたというものです。
戦後にはファッション要素も洗練され、KANGOLはピエール・カルダンなどの有名デザイナーなどとコラボし人気を博します。
なんとあのビートルズやダイアナ元妃もこのブランドの帽子を愛用していたそうです。
そんなKANGOLのあのカンガルーのロゴマークができたのは以外にも1983年のことでした。
ちょうどその頃からアメリカへの輸出が広がり、HIPHOPスターの着用によって、そのファン達の間で大流行したのです。
HIPHOPとKANGOLの関係性
1960年代にはビートルズが着用したことで、音楽シーンでのファッション・アイテムとしての地位を気づいていたKANGOLですが、HIPHOPカルチャーへ爆発的な広がりを見せるきっかけになったのは"James Tobb Smith "(別名:LL COOL J)が、彼の2枚目のアルバムジャケットでKANGOL Bermuda Casualを着用したのがきっかけです。
彼は自身のキャリアを通してビデオクリップでもライブでも常にKANGOLの帽子を被っており、それはヒップホップの歴史の中でも描かせない要素となっています。
KANGOLがなぜHIPHOPカルチャーのなかで爆発的に浸透していったのか、それを考えるキーになるのはおそらく"流行に流されることのない上質な帽子"だからではないでしょうか?
1980年代、HIPHOPカルチャーの中心に登場して爆発的な人気を博してから約40年が経とうとしていますが、その帽子はほとんど形を変えること無く現代に受け継がれています。
HIPHOPは時代や流行に流されない非常に強い文化だからこそ、惹かれ合うものがあったのではないかと私は考えます。
名だたるHIPHOPアーティストたちがKANGOLを愛しています。
Slick RickやMC Shan、The Notorious B.I.G.にMissy Elliottなど。
時代を超えて受け継がれる良き帽子だと思います。
KANGOLを被ってみよう
KANGOLには有名な形がいくつかあります。
おそらく見ればすぐピンとくるものばかりなので、ビビっときたら買って被ってみるのがいいと思います。
特に、NEWERAやニット帽しか被ったことないって方は、手を出してみることをおすすめします!
BERMUDA CASUAL/バミューダカジュアル
LL COOL Jがアルバムジャケットで被っていたタイプものですね。KANGOLといえばコレともいうべき定番品です。
HUNTING 504 BERMUDA/ハンチング 504 バミューダ
こちらもHIPHOPの定番品、ハンチング帽です。斜めにかぶるもよし、後ろ向きに被ってもイケてます。
Bermuda Stripe Bucket/バミューダ ストライプ バケット
ちょっと変わり種ですが、バケットハットタイプです。この辺りもadidasのジャージなどと相性抜群ですよ!
Bermuda Mowbray Cap/バミューダ モウブレイ キャップ
変に気取らずにかぶることの出来るハットです。思ってたよりも被ってみるとしっくりきます。とてもいい帽子です。
まとめ
以上、KANGOLについてまとめました。
もっと詳しいことが知りたい人は、以下の記事を読んでみてはいかがでしょうか?
最強コーディネートはサミュエル・L・ジャクソンに学べ!「カンゴール」の80年
ぜひKANGOLでオールドスクールを楽しんでみてください!