T-Pablow(てぃーぱぶろ)は、神奈川県川崎市川崎区出身のラッパー。高校生RAP選手権の第1回・第4回を制し、テレビ朝日『フリースタイルダンジョン』の初代モンスターとして知られるMCバトルの実力者で、双子の弟YZERRとのユニット2WIN、そして8人組クルーBAD HOPの中心メンバーとして活動してきた。BAD HOPは2024年2月の東京ドーム公演「BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME」をもって解散。現在はソロアーティストとして、待望の1stアルバム完成に向けた活動を続けている。
基本データ
| アーティスト名 | T-Pablow(てぃーぱぶろ) |
|---|---|
| 本名 | 非公表 |
| 生年月日 | 非公表 |
| 出身地 | 神奈川県川崎市川崎区 |
| 活動期間 | 2012年 – 現在 |
| ジャンル | ヒップホップ |
| 職業 | ラッパー |
| 所属グループ | BAD HOP(2014年 – 2024年)、2WIN |
| レーベル | GRAND MASTER(2WIN)/自主リリース(ソロ) |
| 公式サイト | BAD HOP 公式サイト |
T-Pablowは、中学時代に地元・川崎で結成したクルーBAD HOPと、双子の弟YZERRとの2MCユニット2WINを活動の軸にしてきた。バトルで先に名前を知られた存在でありながら、その知名度をクルー全体への入口に変え、川崎という街と仲間を歌い続けたことがキャリアの核になっている。Zeebraに見いだされて2WINでデビューした経緯から、東京ドームでのZeebraとの共演、そして2026年のバトル大会でのタッグ結成まで、先行世代との接続も一貫したテーマである。
来歴
2012年、ラップを始めてわずか3〜4か月で、K-九(ケーナイン)名義で出場した『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』の第1回で優勝。翌2013年にはT-Pablow名義で第4回も制し、高校生バトルの頂点に二度立った。この活躍が大会に関わっていたZeebraの目に留まり、2014年、双子の弟YZERRとのユニット2WINが結成され、ZeebraのレーベルGRAND MASTERと契約。同年11月26日のデビューシングル「FIRE BURN」を経て、2015年7月2日にZeebraトータルプロデュースの1stアルバム『BORN TO WIN』を発表した。
同じ2014年3月には、中学時代からの仲間と結成したクルーBAD HOPとしてコンピレーション・アルバム『BAD HOP ERA』を発表。2015年9月からはテレビ朝日『フリースタイルダンジョン』の初代モンスターとしてレギュラー出演し、全国的な知名度を得た。2017年3月31日にはソロデビュー作となるミニアルバム『Super Saiyan1 The EP』をリリース。同年9月6日にはBAD HOPの全国流通作『Mobb Life』が発売され、「Ocean View」「Kawasaki Drift」がクルーの代表曲となった。2018年11月13日には日本武道館ワンマン「BreatH of South」を成功させている。
2022年5月15日には、さいたまスーパーアリーナで開催された『凱旋MC Battle』で優勝し、バトルMCとしての健在ぶりを示した。2023年2月25日にはソロシングル「CRESCENT MOON feat. Fuji Taito & SEEDA」を配信。先行世代のSEEDAと、後続世代のFuji Taitoを一曲に迎えた布陣が話題となった。
2024年2月19日、BAD HOPは東京ドーム公演「BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME」に約5万人を動員し、同日をもって解散。終盤にはSTUTSのプロデュースによる「Empire Of The Sun feat. T-Pablow & Zeebra」が初披露され、3月22日配信の最終作『BAD HOP (THE FINAL Edition)』に収録された。解散後はソロ活動に軸足を移し、2026年1月2日には日本武道館で1stアルバム先行試聴会「ON THE ROAD」を入場無料で開催し、ABEMAで全編生中継された。2月25日にはWatsonのアルバム『Soul Quake 3』収録曲「今日という日は feat. T-Pablow」に参加。かつてT-Pablowのパンチラインに人生を変えられたというWatsonの念願の共演が実現した。5月3日には愛知のヒップホップフェス「AH1」でヘッドライナーを務めている。
一方で、2026年6月30日に予定されていた1stソロアルバムは、前日の6月29日に発売延期が発表された。本人は、アルバム自体はほぼ完成しているものの、その先のプロジェクトを支える制作体制が整わなかったと説明し、一緒に戦うスタッフの募集も公表した。8月11日にはKアリーナ横浜の『BATTLE SUMMIT III』にZeebraとのタッグで出場し、決勝でOZworld & CHICO CARLITOに敗れたものの準優勝。10月25日にはYZERR主催の「FORCE FESTIVAL 2026」(川崎・東扇島東公園)に出演し、発売延期中のアルバム収録予定曲を中心に披露した。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2012年 | ラップを始め、K-九名義で『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』第1回優勝 |
| 2013年 | 『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』第4回優勝 |
| 2014年 | BAD HOPとして『BAD HOP ERA』を発表。YZERRと2WINを結成しGRAND MASTERと契約、シングル「FIRE BURN」でデビュー |
| 2015年 | 2WIN『BORN TO WIN』発売。『フリースタイルダンジョン』初代モンスターに就任 |
| 2017年 | ソロデビュー作『Super Saiyan1 The EP』発売。BAD HOP『Mobb Life』発売 |
| 2018年 | BAD HOPが日本武道館公演「BreatH of South」を開催 |
| 2022年 | 『凱旋MC Battle』(さいたまスーパーアリーナ)優勝 |
| 2023年 | ソロシングル「CRESCENT MOON feat. Fuji Taito & SEEDA」発売 |
| 2024年 | BAD HOPが東京ドーム公演をもって解散。最終作『BAD HOP (THE FINAL Edition)』発売 |
| 2026年 | 日本武道館で1stアルバム先行試聴会「ON THE ROAD」開催。1stソロアルバムの発売延期を発表。『BATTLE SUMMIT III』準優勝(Zeebraとのタッグ) |
音楽性
T-Pablowのラップの核は、MCバトルで鍛えられた明瞭な発音と、短い時間で情景と主張を組み立てるパンチラインの強さにある。大規模会場でのバトルでは、音の回りを踏まえてあえて言葉を詰め込まず、観客の反応が返る「間」を残す調整を本人が語っており、技術を音節の数ではなく届き方で測る姿勢がうかがえる。
題材の中心は一貫して川崎の生活と仲間である。BAD HOPでは8人のマイクリレーの中で自分の数小節で像を作り、次の声へ渡す役割を担い、知名度を独占せずクルー全体の入口であり続けた。ソロでは世代の接続が際立ち、「CRESCENT MOON」でのSEEDAとFuji Taitoの共演、「Empire Of The Sun」でのZeebraとの並走、Watsonからの共演オファーなど、先行世代と後続世代の間に自分の声を置く楽曲がキャリアの節目を形作っている。
ディスコグラフィ
※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。
| リリース日 | タイトル | 種別 |
|---|---|---|
| 2014年11月26日 | FIRE BURN | 配信シングル(2WIN) |
| 2015年4月15日 | Pain Away | 配信シングル(2WIN) |
| 2015年7月2日 | BORN TO WIN | アルバム(2WIN) |
| 2017年3月31日 | Super Saiyan1 The EP | ミニアルバム(ソロデビュー作/Apple Musicでの配信なし) |
| 2023年2月25日 | CRESCENT MOON (feat. Fuji Taito & SEEDA) | 配信シングル |
ソロデビュー作『Super Saiyan1 The EP』(2017年)は、特設サイトでのフィジカル先行発売を経てiTunesで配信された全9曲のミニアルバムで、確認日時点でApple Musicでの配信が確認できなかったためリンクを付けていない。BAD HOP名義の作品は名鑑「BAD HOP」の記事にまとめている。客演では、STUTS & 松たか子「Presence V」(2021年)、Watson「今日という日は」(2026年)、MIKADO「FAME FLAME」(2026年)への参加が近年の代表的な仕事である。
代表曲
Pain Away(2WIN)
双子のユニット2WINの1stアルバム『BORN TO WIN』収録曲で、シングルとしても先行配信された。バトルの戦績ではなく、兄弟が歩んできた時間と将来への見方を歌う、2WINの出発点を象徴する一曲。
Kawasaki Drift(BAD HOP)
『Mobb Life』収録。8人のマイクリレーで川崎を全国の合図に変えたBAD HOPのアンセムで、T-Pablowの声がクルーの顔として機能した代表作。
Ocean View feat. YZERR, Yellow Pato, Bark & T-Pablow(BAD HOP)
『Mobb Life』収録。ZOT on the WAVEのプロデュースで、川崎の海辺の風景を複数のメンバーが別の声で通り抜ける。攻撃性だけではない声の抜き方が光る、BAD HOP屈指の人気曲。
CRESCENT MOON feat. Fuji Taito & SEEDA(T-Pablow)
2023年のソロシングル。JIGGのトラックに、先行世代のSEEDAと後続世代のFuji Taitoを迎え、T-Pablowが世代の間に立つ構図の一曲。BAD HOP解散前からソロの接続を試していたことが分かる作品。
Empire Of The Sun feat. T-Pablow & Zeebra(BAD HOP)
STUTSのプロデュースによる、BAD HOP最終作『BAD HOP (THE FINAL Edition)』収録曲。東京ドームの解散ライブで初披露され、日本語ラップの既存曲を参照する構成を持つ。2WINをプロデュースしたZeebraと、クルーの終点で並んだ象徴的な一曲。
Presence V feat. T-Pablow(STUTS & 松たか子)
STUTSと松たか子のプロジェクト『Presence』からのシングル。ポップスの文脈に招かれてもなおバトル仕込みの言葉の強度を保つ、T-Pablowの客演仕事を代表する一曲。
バトル戦績
T-Pablowはラップを始めて間もない2012年に高校生RAP選手権を制して以来、大型大会とテレビ番組を通じてMCバトルの第一線に立ち続けてきた。BAD HOP解散後の2026年にも、Zeebraとのタッグで『BATTLE SUMMIT III』の決勝まで進んでいる。
- 2012年:BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権 第1回 優勝(K-九名義)
- 2013年:BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権 第4回 優勝
- 2015年:テレビ朝日『フリースタイルダンジョン』初代モンスター
- 2022年:凱旋MC Battle 優勝(さいたまスーパーアリーナ)
- 2026年:BATTLE SUMMIT III 準優勝(Zeebraとのタッグ、Kアリーナ横浜)
今後のライブ
2026年12月については、確認日時点でT-Pablowの出演が発表されている公演はなく、本サイトのライブ情報にも掲載はない。直近では2026年10月25日に川崎市・東扇島東公園で開催された「FORCE FESTIVAL 2026」に出演し、発売延期中の1stアルバム収録予定曲を中心に披露した。1stソロアルバムは2026年6月29日に発売延期が発表されており、新しい発売日は確認日時点で発表されていない。
出典・確認日
- ORICON NEWS(プロフィール/2WINプロフィール/BAD HOP関連ニュース)
- 音楽ナタリー(『BAD HOP (THE FINAL Edition)』記事ほか)
- JOYSOUND 音楽ニュース(T-Pablow 記事一覧)
- ABEMA 公式番組ページ(「ON THE ROAD」日本武道館)
- マイナビニュース(FORCE FESTIVAL 2026 ライブレポート)
- KENDRIX Media(STUTS インタビュー)
- Apple Music(各作品ページ)
- TuneCore Japan 公式配信ページ(「CRESCENT MOON」)
- BAD HOP 公式サイト
確認日:2026年11月2日
