【日本語ラップ】AK-69(エーケー シックスティナイン)のおすすめ曲6選

AK-69とは?

ラッパーとしてリアルにHIP HOPドリームを体現し、それを発信し続ける男は誰か。

それはAK-69(エーケー シックスティナイン)にほかなりません。

年収は1億円以上、超高級車を5台所有、自らもアパレルブランドを展開していますが着るもの、身につけるものひとつとっても妥協のないハイブランドで身を固めその佇まいはまるでラップ界の矢沢永吉のような圧倒的な成り上がり感です。

 AK-69は愛知県小牧市出身、1978年8月28日生まれの45歳(2024年2月現在)。

年齢的にはOZUROZARUSのMACCHOや漢a.k.a GAMI、般若などと同じ黄金世代の彼。

日本語ラップが完成し成熟していくど真ん中の世代のAK-69は、シーンの渦の中心であった東京ではなく独自のラップ文化を築いていた東海地方から猛烈に駆け上がってきた戦闘力や攻撃力、陶酔感抜群のラップで主役の座へと上り詰めていきます。

若くして逝った伝説の東海ラッパー・TOKONA-Xの客演も務めた実力は本物で、グイグイとシーンの中央に攻め上がり制圧していく様は、まるで信長の如し、です。

そんな中、ピークに差し掛かっていた2012年には武者修行として単身ニューヨークに渡り現地のHIP HOP専門ラジオ主催のライブに出演するなど、その攻撃力をさらに磨いてきた経歴を持ちます。

AK-69の特長としては、ルックスだけでなく楽曲や声、ラップ、ヴォーカルに至るまでの圧倒的な陶酔感とカリスマ性、マフィアのそれのような覇気が上げられますね。

そんな彼から繰り出される曲は、クールで分厚いラップと完成度や表現力に富んだフロウやヴォーカルが魅力といえるでしょう。

ラップとヴォーカルをこのレベルで体現しているアーティストはそうそういるものではありません。AK-69がシーンのボスに成り上がった理由のひとつといっても過言ではないでしょう。この高い表現力から、シンガーのKalassy Nikoff(カラシニコフ)としての顔も持っています。

彼自身が、自分の表現力を含めたアーティストとしての自己に気高く強い自負をもっているからこそ、聞く人の心を掴んで自信のひとつ上のレイヤーを見せてくれるのも事実です。

故に彼の楽曲は、野球選手をはじめとする多くのアスリートの入場曲として使用されています。中でも、27年の現役生活で3,021試合出場という日本記録を持つレジェンド・谷繁元信氏との親交は有名で、AK-69は、谷繁氏のYouTubeに数回登場していますね。

厳しいプロ野球の世界でひとつの記録を成し遂げるほどのレジェンド選手がほれ込むラップ、それだけでAK-69のすごさがわかるというものです。

そんなAK-69、おすすめの曲5選をご紹介します。

AK-69 おすすめの曲6選

Ding Ding Dong 〜心の鐘〜

まずは2007年リリースのこの曲。

あの¥ellow Bucksがこの曲にやられてラッパーを志したことでも有名ですが、初期のAK-69を語るうえで外せない圧倒的自己顕示HIP HOPチューンですね。

この曲とともにシーンを攻め上がって行くAK-69ですが、自らの心の鐘を鳴らしつつ多くの人の心の鐘も鳴らし、共鳴していったのでしょう。

IRON HORSE -No Mark-

「地方馬がダービーを制す」というラップに心を奪われるこの曲も

AK-69を語るうえで外せませんね。

この曲に夢を見てもう一度歩き始めた人が、世の中にどれだけいるでしょうか。AK-69自身も

「地方馬がダービーを制す」という圧倒的な負けん気と自負で走り続けてきたのだと思います。

その強い信念が彼にこの曲を書かせ、成り上がらせたのかもしれません。

THE RED MAGIC

続いては2012年リリースの「THE RED MAGIC」。

ゴールドディスクに認定されたビッグチューンとなったこの曲は、トラックからも感じられる強烈な自負からもわかるように、自らの実力や存在感、勢いをAK-69自身も体感しているかのような威厳すら漂う名曲です。

「天下統一が迫ってきたぜ」と言わんばかりのこの曲は、聴くだけでマフィア映画を見た後のような精神状態に上がる“最強で最高なラップスター”の代表曲といっていいでしょう。

SWAG IN DA BAG

「SWAG IN DA BAG」は、谷繫元信の登場曲としてのオファーを受けて生まれた一曲です。

プロ野球界を代表する名捕手の一人でもあり、史上最多出場記録を誇るレジェンド・谷繁元信の登場曲として、威風堂々、ゴージャスで大胆不敵、最重要人物感が満載の一曲に仕上がっていますね。

谷繁氏とAK-69、分野は違えどひとつの領域で「極めたという自負」と「極めたが故の圧倒的覇気」「極めるまでの長き道のり」といった部分で意気投合した二人があってこそ成立するこの曲のMVもゴージャスそのもの。要チェックです。

Stronger

「Stronger」は、AK-69の実父の命が消えゆく様を歌った一曲です。

子が親を想い、その想いはいつしか疑問や人生の糧になり、子は親とは違う人生を歩き出すものです。

子が親に違和感を感じ自らの人生を歩みだす、これも親の大切な役割なのかもしれません。

そうした過程の中で、子は親を超えたような気になり見下したり軽視したりする時期もあると思います。

しかし、いかなる状況でも家族のために生き、生活を支え続けた父親の姿に「強さ」を知る日がやってくるものです。

そんな息子と父親の姿が詰まったこの曲は、御尊父がご健在の方にこそ聴いてほしいと思います。

Flying B

最後はこの曲です。

Def Jam Recordings移籍第1弾「DWAN」に収録されたこの曲は、多くのアスリートの登場曲としても使用され、闘争心や陶酔感を掻き立ててくれるラップが印象的な

AK-69の代表曲といっていいでしょう。

そして、AK-69にとって

Def Jam Recordings移籍はある意味では彼の悲願でもありました。

それは、盟友であるTOKONA-Xが所属していたレーベルだったからです。

AK-69にとって

TOKONA-Xは、友人であるとともにライバルでもありました。

早逝してしまったTOKONA-Xに肩を並べ、超えることが密かな

AK-69の夢だったのかもしれません。

そんなAK-69の想いをかみしめながら聴くことで、聴き味も少し変わってくるこの曲、この機会にチェックしてみてください。

まとめ

現在のシーンにおいて、現役最重要人物であるAK-69。

彼の切り開いてきた道は、東海出身ということもあり個人的にどうしても織田信長のようなイメージで受け止めてしまう部分があるのです。

しかし、信長と違って、AK-69は天下統一を成し遂げたといってもいいでしょう。

最強のラップスターを体現したAK-69、まだまだ目が離せそうにありませんね。

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