【日本語ラップ】RHYMESTER(ライムスター)のおすすめ曲6選

RHYMESTERとは?

RHYMESTER(ライムスター)とは、1990年代のHIP HOP黎明期から活動を開始したレジェンドの一人です。

メンバーは宇多丸とマミーDの2MC。

早稲田大学に在学していた二人は、同大学のソウルミュージック研究会で出会い、意気投合し活動を開始。ある意味では、日本最高学歴のラッパーコンビですね。

軽やかで切れのいいラップ、文学的とも取れるリリック、多彩でノリのいいトラックを主体としたキャッチ―な楽曲は、KREVAやCreepy Nutsなど様々なラッパーに影響を与えある意味では現HIP HOPシーンの扉を開き、門戸を拡げたという計り知れない功績を上げたといっても過言ではないでしょう。

彼らの魅力は、なんといっても聞きやすくわかりやすく、それでいてテクニカルに韻を踏んでいるラップと豊かな奥行きを持ったグルーブ感抜群の楽曲、その両輪を駆使して徹底的に「ノリ」を作り出していくライブだと思います。

そして、文章として読んでも深みのある知性を感じるラップも、大きな魅力となっています。

元々、ソウルミュージック研究会のメンバーとして音楽には深い造形や知識のある二人ですが、宇多丸はその知識や表現力、語彙力を活かして音楽関係の雑誌でライターとして楽曲を世の中に紹介するアルバイトもしていたほどでした。

その知識や表現力は、彼が現在でもコメンテーターとして活躍する所以でしょう。

そんな宇多丸曰く、「マミーDのほうがラップを書くのは上手い」というのだから、彼らのアーティストとしての奥の深さは計り知れません。

レジェンド中のレジェンドであるRHYMESTER、「百聞は一聴に如かず」、早速おすすめ曲に行ってみましょう。

RHYMESTER おすすめの曲5選

B-BOYイムズ

RHYMESTERといえば、まずはこの曲といってもいいのが「B-BOYイズム(1998年)」。

このラップ、このノリ、このトラックが1996年にリリースされていたのだから、彼らの実力の高さがわかるというものですね。

知性あふれる軽快でノリのいいラップは、当時の最高傑作といってもいいのではないでしょうか。

トラック自体がシンプルで、どちらかと言えば単調だと思うのですが、楽曲としてこれだけのグルーブとノリがあるのは、ライムやラップ、韻、フロウのなめらかさや音の響きの良さが群を抜いているから。RHYMESTER、恐るべし。

2000なんちゃら宇宙の旅

次は、ちょっと意外性のあるこの曲。

2021年にNHKの子どもアニメ番組のエンディングに採用されたほどの、POPさや軽やかさ、聞きやすさを持ったこの曲も、彼らの実力をいかんなく発揮した一曲と言えるでしょう。

彼らの持つ知性や常識感覚、倫理観の賜物なのだと思います。

子どもが聞いても違和感もなければ悪影響もない爽やかな、それでいて気持ちよくてなめらかなフロウ。

ある意味ではキッズのHIPHOPとの出会いを創出し、シーンの裾野を超最前線で拡げるような素敵な功績ともいえるこの楽曲。

筆者もアニメで、小学生の娘と一緒に聴いていました。

こんな曲まで書けるのですから、「やはりRHYMESTER恐るべし」なのです。


次の曲は「Future Is Born feat. mabanua」。
この曲は、ある意味では緻密でテクニカル、それでいてゴージャスな

RHYMESTERのカラーが完全に確立された王道のナンバーではないでしょうか。

楽曲のビートやアレンジに至るまで、彼らが青春を過ごしてきた時代のダイナミズムを詰め込みつつ現代版にしっかりとアレンジしてフロウを乗せた隠れた名曲だと思います。
動画の途中(1:21~)では、現代への風刺なのか「撮影現場でスマホやんないでね。買って!」とメッセージを挟んでくるところは洒落が効いていますよね。
こういったエンターテイメント性も含めてアーティストとしての

RHYMESTERの魅力が詰まったこの曲、個人的には一番好きです。

K.U.F.U

次の曲は「K.U.F.U(2010年)」。

人間が生きていく中で最も大切といってもいい「工夫」をこれほどまでにPOPに、シンプルに、グルーヴィーに仕上げた曲があったでしょうか。

文章としてもしっかり意味が通っていて意味を考えながら聴くと味わい深く、音として音楽として聴くときっちりと血が通っていて「ノリ一線」でラストまで上がってしまう名曲です。

今回は、敢えて2012年のライブ映像でご紹介しますが、彼らのノリやグルーブを意識した曲作り、ラップ作りが凝縮したこの曲は、超おススメです。

そんな楽曲を作ることができる彼らですから、ライブでのオーディエンスの煽り方、のせ方も一流ですね。ラストに入っている宇多丸のMCも最高でした。同種の曲として「付和 Ride on」もおススメですよ。

After 6


次は、宇多丸がレギュラーMCを務めるラジオ番組のテーマソングでもある「After6」。

軽やかでソウルフルなトラックに乗って、仕事終わりの午後6時以降が軽やかに楽しくなりそうな一曲ですね。

ちなみに、このラジオ番組はKREVAをゲストに招き「文房具」の特集を組むなどなど多彩な構成を見せ、人気を博しているようですよ。

HIP HOP超黎明期の1989年から活動を続ける彼らの2018年に送り出した「After6」は、キャリア30年の貫禄と引き出し、そしてキャリア30年とは思えないアグレッシブな軽快さを備えたRHYMESTERチューンがさく裂した一曲と言っていいでしょう。

TBSラジオのYouTubeにアップされたモノクロのMVも超クールです。

30年の活動を経てもなお、色褪せない実力と創作意欲には、敬服します。

キングオブステージ

ラストは、RHYMESTERの前半期から「キングオブステージ(1999年)」をご紹介します。

基本的には、前向きで論理的な意味を持つラップを軽やかに仕上げて行くライムが真骨頂の彼らですが、珍しくHIPHOPらしく強い自己顕示を前面に押し出して「俺たちがステージの王者」と言い切ったこの一曲は、RHYMESTERの自信と自らの能力への自負ではないでしょうか。

この曲がアンダーグラインドに登場したあたりから、インディーズ市場はJ-PUNKからJ-HIPHOPに切り替わりはじめたほどインパクトがあったといってもいいと思います。

しっかりと韻を踏みながらリズミカルに、そしてオシャレにラップを奏でるというひとつの型を確立したパイオニアである彼ら、

確かに「開祖」としてステージの王者ですね。

彼らの作った型の中で、幾人ものラッパーがしのぎを削りました。

「百万人対たった三人」というライム、シーンを切り開いてきた実績を伴う強力なパンチライン。

こんな強烈なライムを、あのけだるくてクールなトラックに乗せるとは恐れ入ります。この曲は、RHYMESTERのみならず、HIPHOP黎明期の代表曲ではないかと思います。

まとめ

RHYMESTERのおすすめの曲はいかがでしたか?

どの曲も彼ららしい楽曲ではないかと思います。HIPHOPの中に、知性と論理を持ち込んだレジェンドにしてパイオニア、そして、今尚活動している現役プレーヤーであるRHYMESTER。

ミュージシャンとして、ラッパーとして、表現者として、これからも彼らに注目していきたいと思います。

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