【日本語ラップ】Creepy Nuts(クリーピー ナッツ)のおすすめ曲7選

Creepy Nutsとは?

Creepy Nuts(クリーピー ナッツ)とは、R指定とDJ松永のHIP HOPユニットです。

メンバー名を出すと、圧倒的に認知度が上がるCreepy Nuts。

それもそのはず、二人とも各ジャンルにおけるナンバー1なのです。

R指定は言わずと知れたUMB三連覇のナンバー1フリースタイルラッパーですが、DJ松永も世界的DJコンテストであるDMCで世界一に輝く腕前。

そんなナンバー1コンビの二人の出会いは、あるHIP HOPイベントでした。

見た目からもわかるというと失礼かもしれませんが、ギャングでもなければ不良でもなかった二人は、お互いに同イベントで浮いていたことから仲良くなったそうです。

ギャングでもなければ不良でもない二人ですが、ラップやHIP HOP、音楽への想いは深く、音楽談義などを中心に出会ってから4年間はただの友達だったのだとか

R指定がフリースタイルで活躍していた後期である2013年になってようやくCreepy Nutsとして活動がスタートした背景にも触れましょう。

DJ松永が知人から「いま聞いている好きなラッパーより、カッコいいと思えるやつと組んだ方がいい」と言われたことに起因して、それならR指定しかいない、という結論に到達したというのです。

R指定のラップ技術は、韻の方さ、フロウの流れやキレ、活舌、バースの論旨展開やストーリー性などどれをとっても異次元です。

一方のDJ松永も世界一になるほどで、業界でも「エグい」と言われるほどのセンスとテクニック、こちらも異次元。

ともすると、双方超絶マニアックな次元でレベルが過度に高すぎて、癖が強すぎて、お互いがお互いでないと均衡が保てないと見るのが確からしいと思います。

そんな二人が奏でるHIP HOPは、唯一無二の純正Creepy Nuts。

一度聴けばそれとわかる圧倒的な独創性抜群のグルーブ感、切れ味、ストーリー性、世界観を持っています。

一般的なHIP HOPとは明らかに一線を画すCreepy Nutsのおすすめの曲、早速見ていきましょう。

Creepy Nuts おすすめの曲7選

生業

一曲目は「生業」です。Creepy Nutsが自己紹介をしようとするとこうなるのでしょうね。彼らの中では、比較的HIP HOPなトラックに乗せて、自らが何者かを語るR指定。

ここまでくぐってきた道、徹底的に向き合ってきた多くの経験を積み上げたという強烈な自負、潔癖なまでのプロ意識など、彼らの心の内側が詰め込まれた一曲と言っていいでしょう。いつどこで呼吸しているのか、というラップの速射砲は切れ味も破壊力も抜群です。

今回は、敢えて一発撮りでごまかしの効かない「THE FIRST TAKE」バージョンをご紹介しますが、絶倫の切れ味ですね。ファーストテイクにしてベストテイクな「生業」をご賞味あれ。

かつて天才だった俺たちへ

2020年リリースのこの曲は、Creepy Nutsの円熟ぶりを実感する仕上がりです。

韻を踏むとかフロウをトラックに乗せるという概念を軽く飛び越えてしまうような楽曲としてのグルーブに一気に引き込まれてしまいますが、よく聴きこむと絶妙に小気味いいリズムで韻を踏み込んでいることがわかります。

楽曲の作り込みとラップの起伏が恐ろしいほどにマッチしたCreepy Nutsにしかできない前向きソング、毎朝の通勤通学にいかがでしょうか。

合法的トビ方ノススメ

続いては「合法的トビ方ノススメ」。タイトルの表記方法から、一見、ノスタルジックな文学表現を思い浮かべますが、ラップは強烈。R指定の独自の世界観がぶっ飛んでいます。

「お慕いしております ですから押し倒して乗ります」と、秘め事ともいわれる行為の持つスレスレのラインを、ここまで公にリズミカルにラップするラッパーは、新旧見渡しても彼だけでしょう。

ラップの世界観を煽ってガンガン油を注ぐようなトラックもセンス抜群で、脳内●薬が出まくり間違えなしの一曲です。

よふかしのうた

続いて「よふかしのうた」。

ヤンキーでもギャングでもない二人は、夜な夜なパソコンを通してラップや音楽などに没入し、ある種異常なまでのスキルや思考に到達したのではないでしょうか。

そして、ある意味ではそのような鬱屈したインプットを圧倒的な楽曲としてアウトプットして、夜な夜な創作活動やライブなどでいまだ夜型である、とも読み取れます。

いずれにしても、かつては陰キャなCreepy Nutsが夜を熱くしているという不思議なサクセス感と、実は今だ陰キャを隠し持っているという微妙な劣等感が生み出す異次元の世界観、やみつきです。

このようなノリにあふれた彼らのラジオも要チェック!

堕天

2022年リリースの「堕天」は、「Creepy Nuts、ゾーンに入ってるな」と感じさせる名曲だと思います。

もはや、阿吽の呼吸でリリックもフロウもトラックも溢れ出してくるかのような勢いとそれだけの勢いがありながらも既にロジカルに構成され、計算されつくした曲の流れが出来上がっているとすら感じさせられました。

曲名の元になっているであろう「堕天使」とは、神の意志を尊重するための存在として生み出されましたが、自由意思をもって神に反発したために天界を追放されたという意味を含んでいます。

その後、堕天使は地上に降臨し「人間の女性と契りを交わす」のですが、Creepy Nutsはこの部分に特化した現代的な解釈を曲に昇華したのではないしょうか。

まあ、難しいことは置いておいて、この曲に落ちていくのがいいですね。

だがそれでいい

「だがそれでいい」、タイトルだけで少し元気が出そうなこの曲。

自分自身も含めて「若気の至り」を全肯定してくれるCreepy Nutsの優しさと「若気の至り」を面白おかしく揶揄しネタに昇華していく滑稽さが絶妙です。

誰にでもある若さゆえの勘違い、青さゆえのダサさを笑いに変えて自分らしく生きていこう、というすべての男子に向けたメッセージ、しかと受け止めました。

のびしろ

最後は「のびしろ」です。

それなりに年齢を重ねていくと、なんとなく見えてくるものがありますね。そういうものを「のびしろ」と表現して、軽やかなトラックとともに心を一歩前に進めてくれるこの曲。

韻を踏んでいることすら感じさせない軽やかなトラックとラップ、そんな楽曲を生み出せるHIP HOPアーティストはCreepy Nutsしかいないでしょう。

この曲を休日の朝にガツンと聴いて爽やかにコーヒーを飲みたいと思います。

まとめ

Creepy Nutsのおすすめの曲、いかがでしたか?

所謂HIP HOPとは一味も二味も違うラップやトラックは、まさに圧倒的なスキルと世界観を持ち合わせた二人にしかできないものだと痛感しました。

なんとなく聴いてこなかった方も、バトルでは好きだったという方も、音楽のワードローブに加えてみてはいかがでしょうか。

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