JP THE WAVYって誰?
JP THE WAVY(ジェー ピー ザ ウェイビー)をご存じですか?
彼は、YouTubeにアップしたたった一曲にして大きな注目と名声を手にしたシンデレラボーイ・ラッパーです。
神奈川県平塚市出身、1993年生まれの彼は小学生時代にドラムを習うも、中学・高校ではダンスに目覚め、ダンスクルーで活動をしていました。
ダンスのための楽曲としてHIP HOPに触れてた彼ですが、そのころは自分がラッパーになるとは夢にも思わなかったようです。
ダンスクルーのリーダーがシンガーとしての側面も持っていたことで、徐々に音楽に興味を持ち始め、18歳のころにダンスクルーとの温度差を感じたことをキッカケにラッパーとしての道を歩みはじめたJP THE WAVY。
その際、「JP=日本、WAVY=海が好きだから波からもじった、なんとなくカッコいいし」という発想から「JP THE WAVY」と名乗りはじめたそうです。
今思えば、センスのある命名だったのでしょうね。
活動開始からしばらくは、目立った実績はなかったようなのですが、2017年に「Cho Wavy De Gomenne」という曲をYouTubeにアップしたことで彼の人生は一変します。
瞬く間に再生数が伸びていき、なんとあのSALUからコラボの連絡が入ったのです。
結果的にSALUを迎えた「Cho Wavy De Gomenne」のRemixが1800万再生を超えるほどバズったことで、一気に人気ラッパーにのし上がったのでした。
その勢いはZEEBRAが、RYO-ZのYouTubeに出演した際にも「たった一曲でガツンと有名になったやつ」と紹介するほどです
。
SALUからのオファーの背景には、楽曲やラップのセンス以外に、JP THE WAVYの類稀なるファッションセンスもあったのではないかと思います。
実際、彼はファッションや映像を含めたヴィジュアルには強いこだわりがあり、色彩感覚や大胆なセレクト、マニアと言って差支えのないスニーカーへの入れ込みぶりは、達人の域に達しています。
QGジャパンのスニーカーコレクションにも登場していましたが、一般人が使いこなせないようなポップな配色のスニーカーも多数所有していましたので、彼の色彩感覚が如何に一般のものとは別次元で動いているかがわかりますね。彼のファッションが気になる方は、迷わずSNSをチェックです。
そして、チャンスを射止めた彼にラップや音楽の才能があったのは言うまでもないでしょう。SALUに留まらずAwich、¥ellow Bucks、BADHOP、m-floといったビッグネームと次々にコラボしていることが、その証明です。
m-floのVERBALは、音楽やファッションにおけるセンスは業界でも随一と言われていますがそのVERBALが見染めるほどですから、まやかしではないのでしょうね。
そんなJP THE WAVYのおすすめの曲を紹介しましょう。
JP THE WAVY おすすめの曲6選
Cho Wavy De Gomenne Remix feat.SALU
最初の曲は、もちろんこちら。
JP THE WAVYのすべてのはじまりとなったこの曲ですが、強烈なフロウにやられます。
これまで一曲もバズってこなかったことが信じられないような、独自さや流暢さ。
その流れるようなフロウは、まるで宇宙からの交信のような幾何学的な、不思議な中毒性がありますね。
「今まで見たことない このタイプ」と自らラップしていますが、まさにその通りです。
未知との遭遇、JP THE WAVYの強烈なデビューでした。
GIOTF (feat. JP THE WAVY)
「Cho Wavy De Gomenne」を聴いて、「どうせ堅いのは無理でしょ」と思った方にこの曲を聴いていただきたいと思います。
韻の堅さには圧倒的なものがある¥ellow Bucksとのコラボで見せた彼のラップは、¥ellow Bucksの堅い韻からのつなぎを受けて何の違和感もなく耳に入ってきます。
気を抜いていると、二人の境目がわからないほどです。
この器用さ、度肝を抜かれませんか?
ラップや韻の抑揚、声の雰囲気までもしっかり¥ellow Bucksに寄せてきています。
もしかすると、JP THE WAVYの最高の武器は、この器用さなのかもしれませんね。
Neo Gal Wop
三曲目は「Neo Gal Wop」。
「Cho Wavy De Gomenne」で一気に有名になってから、自らのことを「ネオ ギャル男」と称して、改めて存在証明を提示したようなラップになっていますね。
ラップはよりゆるめの内容でリフレインして、トラックはよりトラップにして、飽きないように全体はよりコンパクトに仕上げてきました。
独自の発想や思考回路は健在といったところですね。
Just A Lil Bit Feat. Sik-K
「Cho Wavy De Gomenne」や「Neo Gal Wop」のイメージを180°裏切ってきた、切ないバラード調のラップと楽曲を叩き込んできましたね。
「こんなのもできるんだ!?」というのが正直な感想でした。
ダンサー時代に様々な曲を聴いてきたからなのか、一点突破ではないところがJP THE WAVYの良さでもあります。
LIKE I LOVE YOU feat. Ninety6miles
こちらも切ない系のラブソングですが、さすがに「ネオ ギャル男」。
「Sorry Sorry Sorry Sorry」「マジ マジ マジ マジ」とシンプル イズ ベストなラップは、逆に新鮮です。MVのラストにはさりげなく彼のJORDAN1 HI BREDのアップも入れて「らしさ」も出していますね。
海辺でJORDAN1 HI BREDというのは、ちょっと謎なところもありますが、ラブソングはお得意のようです。
GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR (Prod. Chaki Zulu)
続いては、Awichのおすすめの曲でも紹介した「GILA GILA」。
ここでもJP THE WAVYの器用さや当て感の良さが爆発していますね。
曲の雰囲気や内容に合わせてしっかりとキャラクターをハメてきます。
ラストの「欲しいものなら手に入れる片っぱし バカにしてたやつらは赤っ恥」というラップは、超クールでこの曲の隠れた見せ場になっています。
大物とのコラボでこそ魅せるJP THE WAVY、なかなかの千両役者ですね。
まとめ
シンデレラボーイ、JP THE WAVYのおすすめの曲はいかがでしたか?
まだまだここから伸びていく部分もありそうな予感を感じさせてくれるJP THE WAVY、今後、どのような活躍を見せてくれるでしょうか。
コラボで見せた器用さを自らの血肉に昇華し切って、一皮むけた姿を見せてくれる日が楽しみですね。
これからも
JP THE WAVYは要チェックですね。