HIPHOPはサンプリングのカルチャーだとよく言われますよね!
まずは最近聴き始めた人のためにサンプリングとは何かを簡単におさらいしましょう。
既存(過去)の音源から音(ベース音等)や歌詞の一部分を抜粋し、同じパートをループさせたり継ぎ接ぎするなど曲の構成を再構築することで名目上別の曲を作り出す手法のこと。
-サンプリング wikipediaより引用
要するに"過去の名曲のエッセンスを継承し、新しい音楽として蘇らせる"魔法のような手法ですね。
「パクリじゃないの?」なんて野暮なことは言わせません。そこには元の作品への強烈な"リスペクト"と、それをどう調理するかという"センス"が問われる、HIPHOPの根幹をなすアートフォームなんです。
この記事では、さまざまなアーティストの「元ネタ(サンプリングソース)」を探っていきます。
「この渋いベース、実は70年代のソウルだったのか!」とか「このフレーズ、あの大ネタと同じじゃん!」といった発見は、音楽を聴く楽しさを何倍にもしてくれます。
ってことで、第66回目はECDの第4弾です!
今回はECD側の単曲音源がどれも特定できなかったため、5曲すべて元ネタのみの埋め込みです。その分、元ネタはDonny HathawayからJan Hammerまで超大物揃いです。
これまでのECD編は第16回(前編)、第57回(後編)、第61回(第3弾)です。
ECDの曲を元ネタと比較してみましょう
ECD / 未成年
ECD側の単曲音源は見つからなかったため、元ネタのみ埋め込みます。
Donny Hathaway - The Ghetto
元ネタは、Donny Hathawayの「The Ghetto」。
ソウルの古典中の古典。「未成年」というタイトルに、ゲットーの現実を歌ったこの名曲です。
Donny Hathaway - The Ghetto
ECD / SAYONARA feat. YOU THE ROCK★
ECD側の単曲音源は見つからなかったため、元ネタのみ埋め込みます。
David Axelrod - Holy Thursday
元ネタは、David Axelrodの「Holy Thursday」。
第22・23回でも登場したサンプリングの巨人。YOU THE ROCK★との別れの曲に、この壮大なオーケストレーションです。
David Axelrod - Holy Thursday
ECD / 11P.M.
ECD側の単曲音源は見つからなかったため、元ネタのみ埋め込みます。
Jan Hammer - Crockett's Theme
元ネタは、Jan Hammerの「Crockett's Theme」。
ドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』のテーマとして世界中で知られるシンセの名曲。夜11時の曲に、この夜の疾走感です。
Jan Hammer - Crockett's Theme
ECD / 漢字書けますか(ECD,GBB)
ECD側の単曲音源は見つからなかったため、元ネタのみ埋め込みます。
Les McCann & Eddie Harris - Compared To What
元ネタは、Les McCann & Eddie Harrisの「Compared To What」。
1969年モントルー・ジャズ・フェスティバルのライブ名演で、社会への怒りを歌ったジャズの古典。教育を問う曲に、この社会派の先輩です。
Les McCann & Eddie Harris - Compared To What
ECD / GIVE IT TO ME
ECD側の単曲音源は見つからなかったため、元ネタのみ埋め込みます。
Curtis Mayfield - Superfly
元ネタは、Curtis Mayfieldの「Superfly」。
映画サントラの金字塔であり、ソウル史に残る名盤の表題曲。第4弾の締めにふさわしい大ネタです。
Curtis Mayfield - Superfly
最後に
ECD第4弾の元ネタは、Donny Hathaway、David Axelrod、Jan Hammer、Les McCann & Eddie Harris、Curtis Mayfieldという布陣でした。
4回・26曲で、ECDのサンプリング地図もかなり全貌が見えてきました。社会派ラッパーの本棚は、やはり社会派の名盤で出来ていました。
ではまた次の元ネタを探せ!でお会いしましょう!