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ビーフ年表

SEEDA & OKI vs TERIYAKI BOYZ|無断引用への抗議、ポッドキャスト対話、そして16年越しの共演(2009-2025)

出来事の発生日:

記録・検証について

出来事の日付・引用元・当事者の発言は本文内で確認してください。未確認情報は事実として扱わない方針です。

SEEDAとOKIがTERIYAKI BOYZに放った「TERIYAKI BEEF」は、日本のビーフ史でも屈指の「話し合いで終わった」一件である。発端はフックの無断引用、アンサーの代わりに選ばれたのはポッドキャストでの対話、そして16年後に初の共演曲が生まれた。応酬の応酬にならなかったこのビーフは、「日本でビーフは成立するのか」という問いそのものを残した。

当事者 SEEDA & OKI(GEEK)× TERIYAKI BOYZ(VERBALほか)
勃発 2009年2月17日、SEEDAのブログで「TERIYAKI BEEF」を発表
発端 TERIYAKI BOYZ「SERIOUS JAPANESE」のフックが、SEEDA「Sai Bai Men」のフックを無断で引用していたこと(SEEDA側の指摘)
応酬 ディス曲2曲(SEEDA & OKI/OKIソロ)。TERIYAKI BOYZ側は楽曲で返さず、VERBALがポッドキャストで対話
決着 2009年に対話と謝罪で一区切り。2025年、SEEDA「L.P.D.N.」にVERBALが参加し初共演
型 楽曲応酬型(ただし回答は対話形式)

発端――フックの無断引用

2009年1月、TERIYAKI BOYZのアルバム『SERIOUS JAPANESE』が発売された。表題曲「SERIOUS JAPANESE」のフックが、SEEDAのアルバム『花と雨』(2006年)収録の「Sai Bai Men feat. OKI (GEEK)」のフックの歌詞を無断で引用したものだと、SEEDA側は指摘した。加えて、同曲の終盤にある聞き取りにくい発言が、自分たちを茶化す内容ではないかとSEEDAとOKIは推測した。この「引用」と「推測」が、ビーフの引き金になった。

SEEDA「Sai Bai Men feat. OKI」(公式音源。公式表記は「Sai Bai Man」)

「TERIYAKI BEEF」――ブログで発表されたディス

ディス曲の発表の場は、CDではなくブログだった(画像はイメージです)

2009年2月17日、SEEDAは自身のブログで、OKIと共にディス曲「TERIYAKI BEEF」を発表した。これに対してVERBALは、ブログで「自分のポッドキャスト番組の中で話したい」と回答。L-VOKALを通じてSEEDAに連絡が入り、SEEDAは出演に応じた。

日付 誰→誰 楽曲・媒体 要点
2009年1月 TERIYAKI BOYZ 「SERIOUS JAPANESE」/アルバム『SERIOUS JAPANESE』 フックが「Sai Bai Men」を無断引用したとSEEDA側が指摘
2009年2月17日 SEEDA & OKI → TERIYAKI BOYZ 「TERIYAKI BEEF」/SEEDAのブログで発表 引用への抗議と、終盤の発言への疑念を表明
2009年3月13日 VERBAL ⇔ SEEDA VERBALのポッドキャストでの対話 VERBALはディスの意図を否定し、無断引用について謝罪。OKIは呼ばれなかった
2009年(その後) OKI → TERIYAKI BOYZ 「Shall We Beef」 対話での決着に納得しないOKIの単独ディス。回答はなかった
2025年3月21日 SEEDA feat. VERBAL 「L.P.D.N.」/SEEDA『親子星』 約16年越しの初共演

対話――アンサーソングではなくポッドキャスト

2009年3月13日、VERBALのポッドキャストでSEEDAとの対話が行われた(OKIは呼ばれていない)。VERBALは、SEEDAをディスしたわけではないと事情を説明し、問題になった曲終盤の発言についても鮮明な音源を聞かせて誤解を解こうとした。フックの無断引用については謝罪し、引用した理由として、TERIYAKI BOYZが『花と雨』を好んで聴いていたことを挙げた。

対話はやがて文化論になった。VERBALは、アメリカ式のディスの応酬は日本のファンの混乱を招くだけだという見解を示した。これにSEEDAは、ビーフをやってみせること自体がリスナーにヒップホップを教える最もシンプルな方法だと反論し、アンサーソングを用意しない姿勢を否定した。番組の最後にはフリースタイルバトルのような展開もあったが、SEEDAは後日ブログに「萎えた」と書き残している。

その後、SEEDAはブログで「VERBALにはもうなにもない」とビーフの終了を発表した。VERBAL以外のTERIYAKI BOYZのメンバーからの回答はなかった。

残された火種――OKI「Shall We Beef」

一方、SEEDAと共に「TERIYAKI BEEF」を作ったOKIは、この決着に納得しなかった。ディスへの回答がアンサーソングではなくポッドキャストの対話だったこと、そしてその対話に自分が呼ばれなかったことを受けて、OKIは単独でディス曲「Shall We Beef」を発表した。これに対する回答はなく、ビーフはここで静かに止まった。

16年後――「L.P.D.N.」での初共演

16年を経て、二人は同じ曲に立った(画像はイメージです)

2025年3月21日、SEEDAのアルバム『親子星』が発売され、収録曲「L.P.D.N.」にVERBALが参加した。ビーフから約16年、二人の初のコラボレーションである。この共演の実現には、VERBALが所属するm-floの☆Taku Takahashiが間に入ったことが、SEEDAによって語られている。

SEEDA「L.P.D.N. feat. VERBAL」(公式音源)

音源について

「TERIYAKI BEEF」と「Shall We Beef」はブログ等で発表された楽曲で、公式のYouTube音源は確認できなかった。「SERIOUS JAPANESE」はアルバム『SERIOUS JAPANESE』(2009年)に収録されている。

このビーフの位置づけ

TERIYAKI BEEFの応酬が歴史に残るのは、勝敗ではなく「形式」をめぐる対立だったからである。ディスにはディス曲で返す――その様式美を主張するSEEDAと、対話と謝罪で解く道を選んだVERBAL。どちらが正しかったかではなく、日本のシーンがアメリカ発の応酬文化をどう受け止めるかという問いが、2009年の時点でここまで露わになった例はほかにない。16年後の共演は、その問いへの一つの答えでもある。

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出典・確認日

本記事の事実関係は、Wikipedia「SEEDA」のTERIYAKI BEEFに関する記述を中心に、2026年11月3日に確認した。引用の経緯など当事者の主張に関わる部分は、本文中で主体を明記した。

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