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ビーフ年表

GUINNESS vs SEEDA|第三者が割って入った「SEEDA is Fake」と、タイトルで返すSEEDAのアンサー(2009)

記録・検証について

出来事の日付・引用元・当事者の発言は本文内で確認してください。未確認情報は事実として扱わない方針です。

TERIYAKI BEEFの応酬が続いていた2009年春、当事者ではないラッパーGUINNESSが、SEEDAへのディス「SEEDA is Fake」を放った。SEEDAの返答は、曲名そのものが罵倒のリストになった、異様に長いタイトルのアンサーソングだった。ただしこの一件は、記録の残り方がほかのビーフと大きく違う。両曲の正確な発表日も、GUINNESSが割って入った理由も、確かな資料では確認できていない。本記事では、確認できたことと、できなかったことを分けて記録する。

当事者 GUINNESS × SEEDA
勃発 2009年(正確な発表日は未確認。2009年6月13日時点で両曲の流通を確認)
発端 GUINNESSがSEEDAへのディス「SEEDA is Fake」を発表(介入の動機の詳細は未確認)
応酬 ディス1曲に対し、アンサー1曲
決着 沈静化(和解・共演の記録は確認できない)
型 楽曲応酬型(第三者の介入)

発端――TERIYAKI BEEFの渦中へ

2009年2月、SEEDAとOKIはTERIYAKI BOYZへのディス「TERIYAKI BEEF」を発表し、3月にはVERBALとのポッドキャスト対話が行われた。SEEDAがシーンの注目の中心にいたその時期に、第三者が割って入った。ラッパーGUINNESSである。GUINNESSは、TERIYAKI BOYZのメンバーでも、SEEDAのクルーの関係者でもなかったとみられるが、その経歴について確かな資料は乏しく、本記事で人物像を詳しく描くことはできない。GUINNESSが残したのは、SEEDAに向けた1曲のディスだった。

経緯の詳細は、SEEDA & OKI vs TERIYAKI BOYZの記事を参照してほしい。

GUINNESS「SEEDA is Fake」

このビーフの主戦場はCDではなくWebだった(画像はイメージです)

GUINNESSのディスのタイトルは「SEEDA is Fake」。「SEEDAは偽物だ」という真正性への疑義が、そのまま曲名になっている。2009年当時、両曲はCDではなくWeb上で流通し、リスナーの間で共有された。GUINNESSがなぜSEEDAを標的にしたのか、TERIYAKI BOYZ側に加勢する意図があったのかどうかは、確認できる資料がない。ここでは、タイトルが示す批判の軸――「リアルか、フェイクか」――だけを事実として記録する。

SEEDAのアンサー――タイトルが本体

SEEDAの返答は、タイトル自体が一つの作品になっている。その名も――

「的を外し続ける退屈な主張/いつまでたっても進歩しないフロー/何ヶ月つくりこんでもサビができない/ラッパーとして結果が出ない/アルバムというか未完成品/1曲をつくるのにとてもとても長い時間をかける所がまさにギネス」

タイトルは、GUINNESSへの批判の列挙でできている。主張は的を外している、フローは進歩しない、何か月かけてもサビができない、結果が出ない、アルバムは未完成品。そして最後に、「1曲を作るのに途方もなく時間がかかる所が、まさにギネス(=記録級だ)」と、相手の名前そのものをオチに使った。ディスの内容を歌詞ではなく曲名の時点で言い切ってしまうこの形式は、SEEDAの機知を象徴するものとして後年まで語り継がれている。

「1曲作るのに長い時間をかける所がまさにギネス」――時間そのものが最大の皮肉になった(画像はイメージです)
日付 誰→誰 楽曲・媒体 要点
2009年2月17日 SEEDA & OKI → TERIYAKI BOYZ 「TERIYAKI BEEF」 本件の背景にある騒動。GUINNESSはこの渦中に参入した
2009年(日付未確認) GUINNESS → SEEDA 「SEEDA is Fake」/Webで流通 「SEEDAは偽物」という真正性への攻撃
2009年(日付未確認) SEEDA → GUINNESS 「的を外し続ける退屈な主張」ほか長文タイトルのアンサー/Webで流通 タイトル自体が批判の列挙。制作の遅さを「まさにギネス」と突いた
2009年6月13日 ― ファン編集コンピレーション「JAPANESE BEEF? 2009~」(ニコニコ動画) TERIYAKI BEEF関連曲と両曲をまとめた動画が投稿され、両曲の存在と流通が確認できる現存最古級の痕跡

その後――GUINNESSの歩み

この一件のあと、GUINNESSとSEEDAの応酬が続いた形跡はなく、和解や共演が報じられたことも確認できない。ビーフは静かに沈静化した。一方でGUINNESSはMCとしての活動を続け、2013年にはVIKNのアルバム『CAPITAL』収録「Starting 5」に、BES、A-THUG、NIPPSと並んで参加している。音楽メディアele-kingはこの曲の評の中で、GUINNESSを「SEEDAとのビーフで話題を呼んだGUINNESS」と紹介した。つまり後年のメディアにとっても、このビーフはGUINNESSを説明する代表的なエピソードであり続けている。

記録について

正直に書けば、このビーフは本年表の中でも特に資料の少ない一件である。当時のWeb流通が中心で、音楽メディアの記事や本人の回顧も確認できなかった。両曲の発表日を特定できなかったため、本年表の「出来事の発生日」も空欄とした(推測で日付を置くことはしない)。それでもこの一件を記録するのは、2009年のSEEDAをめぐる騒動の全体像が、この第三者の介入なしには描けないからである。確認できた範囲を明示したうえで残すことが、資料の薄い時代のビーフに対する、現時点での最も誠実な記録の仕方だと考える。

このビーフの位置づけ

ビーフは当事者同士のものとは限らない。GUINNESSの介入は、TERIYAKI BEEFでSEEDAがシーンの中心に躍り出たことへの、一つの反応だった。そしてSEEDAは、格下とみなされかねない相手からの挑発を、タイトル一つで自分の代表的なエピソードに変えてしまった。「SEEDA is Fake」への答えは、年月を経てもなおアンサーソングの話法として記憶されている。

音源について

「SEEDA is Fake」とSEEDAのアンサーソングは、いずれもWebで流通した楽曲で、公式のYouTube音源は確認できなかった(現存するのはファンによる投稿のみ)。配信サービスでの公式配信も確認できていないため、本記事ではリンクを置いていない。

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出典・確認日

本記事の事実関係は、ニコニコ動画に2009年6月13日付で投稿されたコンピレーション「JAPANESE BEEF? 2009~」(両曲のタイトルと流通の確認)、ele-kingのVIKN「Starting 5」評、ORICONのVIKN『CAPITAL』収録曲情報を中心に、2026年11月3日に確認した。確認できなかった事項は、本文中でその旨を明記した。

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