『ラップスタア誕生2021』で準優勝した奈良・天理のラッパーが、番組の熱が冷める前にソロ作をチャート2位まで持っていき、ベテランプロデューサーNAOtheLAIZAとの共作アルバムまで漕ぎ着けた。EASTA。審査員・プロデューサー層から「そのシーズンで最もラップの基礎体力が高い」と評される実力と、番組で見せたユーモアのある人柄。その硬軟の同居が、この人の一番の個性だと思う。
基本データ
| 名義 | EASTA |
|---|---|
| 読みがな | いーすた |
| 出身 | 奈良県天理市 |
| 生年 | 1998年(公式プロフィール) |
| 活動開始 | 2013年 |
| 所属/レーベル表記 | IRAGAM MHRB(自身のクルー/レーベル表記) |
| 活動形態 | ラッパー(ソロ/KVGGLVとのユニットSUMMER SNOWMANでも活動) |
| 本名・生年月日 | 公式に公表されていない(本記事では記載しない) |
| 公式SNS | X:@__easta__/Instagram:@easta_irnet |
来歴
1998年、奈良県天理市に生まれる。元々はレゲエのディージェイをやっていた時期があり、2013年にラッパーとしてのキャリアをスタートさせた。地元・奈良を中心に活動し、パワフルなライブで名を上げていく。2020年には相方KVGGLVとのユニットSUMMER SNOWMANでアルバム『SNOWMAN BRANCH』をリリースした。
転機は2021年、ABEMA『ラップスタア誕生』2021シーズンでの準優勝だ。ファイナルは川崎CLUB CITTA'で開催され、優勝eyden、2位EASTA、3位Fuji Taitoという結果だった。安定した高いラップスキルとユーモアのあるキャラクターで注目を集めた、というのがメディアの共通した総括である。同年12月30日、ソロ名義の『IRNET』をリリース。ミックステープをコンセプトとした作品で、iTunes Store/Apple Musicのジャンル別アルバムチャートで最高2位を記録した。番組直後の勢いを作品で裏付けた形だ。
2022年、プロデューサーのNAOtheLAIZAから声がかかる。相方KVGGLVが働いていた大阪のジュエリーショップの先輩経由という縁で、11月に初の共作シングル「OSAKA LOVER (feat. KUJA)」を発表した。NAOtheLAIZAはEASTAについて、ラップスタアの挑戦者の中でラップの基礎体力が一番高いと評していたという。2023年5月、共作アルバム『T.U.R.N.』を配信リリースし、CDは同年8月16日にManhattan Recordsから発売された。先行曲「笑って生きる (feat. ShowyRENZO)」と、ファイナリスト同士が集ったリミックス(Fuji Taito、eyden参加)が話題になった。
その後もSUMMER SNOWMANの『Summer Snowman Life』(2024年)、ソロアルバム『IRNET 2』(2025年)と途切れなく作品を出し続け、2026年にはEASTA & OWLGANG名義の「Footprint」まで到達している。番組の準優勝で終わらなかった継続力が、この人の信用の置き方だ。
年表
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1998年 | 奈良県天理市に生まれる |
| 2013年 | キャリアをスタート |
| 2020年4月10日 | SUMMER SNOWMANで『SNOWMAN BRANCH』をリリース |
| 2021年 | 『ラップスタア誕生2021』準優勝 |
| 2021年12月30日 | ソロ作『IRNET』をリリース(ジャンル別チャート最高2位) |
| 2023年5月10日 | NAOtheLAIZAとの共作アルバム『T.U.R.N.』をリリース(CDは同年8月16日) |
| 2024年12月11日 | SUMMER SNOWMANで『Summer Snowman Life』をリリース |
| 2025年4月18日 | ソロアルバム『IRNET 2』をリリース |
音楽性
ブーンバップの型をしっかり吸収したうえで現行のヒップホップに落とし込むスタイルで、NAOtheLAIZAは「習字で言ったら字がめっちゃ綺麗なタイプ」「関西のスタイルを引き継ぎながら今にアップデートしている」と評する。自分の出自をフィルターに通したメロディの独創性も特徴で、レゲエ経験とアフロビーツ嗜好が「OSAKA LOVER」のようなアフロ・スウィングに結実している。リリックは率直で、ネガティブで泥臭いことも包み隠さず書く。「笑って生きる」のようなポジティブな題材をドープなビートに乗せるバランス感覚も含め、何でもできるが器用貧乏ではない、個性のある対応力がプロデューサー側からの評価だ。
そして奈良の話をしておきたい。大阪でも東京でもない天理という地元を背負い続ける関西のラッパーは、県単位で名前が挙がる存在がまだ少ない奈良において、その代表格として語れる位置にいる。基礎体力の高さと地元性、この2つがEASTAを他の番組出身者と分けている。
ディスコグラフィ
※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。
| 発売日 | タイトル | 備考 |
|---|---|---|
| 2020-04-10 | SNOWMAN BRANCH(SUMMER SNOWMAN, EASTA & KVGGLV) | ユニットのアルバム(全8曲) |
| 2021-12-30 | IRNET | ミックステープをコンセプトとしたソロ作(全8曲) |
| 2022-09-23 | サマスノEverywhere(SUMMER SNOWMAN, EASTA & KVGGLV) | EP(全5曲) |
| 2023-05-10 | T.U.R.N.(EASTA & NAOtheLAIZA) | 共作アルバム(全12曲)。CDはManhattan Recordsから発売 |
| 2023-12-23 | T.U.R.N. (Deluxe)(EASTA & NAOtheLAIZA) | デラックス版(全19曲) |
| 2024-12-11 | Summer Snowman Life(SUMMER SNOWMAN, EASTA & KVGGLV) | ユニットのアルバム(全11曲) |
| 2025-04-18 | IRNET 2 | ソロアルバム(全8曲) |
主なシングル:Osaka Lover (feat. Kuja)(EASTA & NAOtheLAIZA、2022年)、Waratte-Ikiru(「笑って生きる」EP、2023年)、LIFESTYLE(2025年)、Footprint(EASTA & OWLGANG、2026年)。客演ではHAKU & Lil'Yukichi「Banger (feat. EASTA)」(2022年)、Tepa Roucci「Alright (feat. EASTA)」(2024年)、EASTA & Tade Dust「Why Not」(2026年)など。
代表曲
- 「笑って生きる (feat. ShowyRENZO)」——『T.U.R.N.』の先行曲。ポジティブな題材をドープなビートに乗せる、このコンビの真骨頂。
- 「笑って生きる (feat. ShowyRENZO, Fuji Taito & eyden) [Remix]」——ラップスタア2021のファイナリスト同士が集ったリミックス。同期の関係性そのものが聴きどころになっている。
- 「OSAKA LOVER (feat. KUJA)」——アフロ・スウィングへの本人の希望から生まれた共作の出発点。公式MVは確認できていないためApple Musicのプレーヤーで。
- 「Too Busy (feat. SIMON)」——『T.U.R.N.』収録。忙しさを笑い飛ばすような軽さがある。
- 「Fast-Paced」——『IRNET 2』の先行MV。ソロとしての現在の実力がそのまま出た一曲。
関連リンク
出典・確認日
- BARS. アーティストページ
- Spincoaster インタビュー(EASTA & NAOtheLAIZA、2023年)
- 表参道WALL&WALL公演ページ(公式プロフィール・公式SNSリンク)
- Manhattan Records『T.U.R.N.』CD商品ページ
- Apple Music / iTunes(作品登録情報)
- YouTube公式チャンネル(EASTA)
- 確認日:2026年11月8日
