LIBRO(リブロ)は、日本のヒップホップMC/トラックメイカー。1997年にシングル『軌跡』でデビューし、1998年の1stアルバム『胎動』に収録された「雨降りの月曜」「対話 feat. Momoe Shimano a.k.a. MOE'T」で、日本語ラップ史に残るクラシックを生んだ。ラップとトラック制作の両方を手がけるセルフプロデュース型のアーティストで、2000年代後半には表立った作品発表が途絶えた時期もあったが、2014年以降は再びコンスタントに作品を届けている。2025年にはアルバム『なかいま』を発表し、デビューから28年目にしてキャリア初となるワンマンライブを東京・LIQUIDROOMで開催した。
基本データ
| アーティスト名 | LIBRO(りぶろ) |
|---|---|
| 本名 | 非公表 |
| 活動期間 | 1997年 – 現在(1997年7月21日にシングル『軌跡』でデビュー) |
| ジャンル | ヒップホップ/ラップ |
| 職業 | MC/ラッパー、トラックメイカー |
| レーベル | Flower Records、AMPED MUSIC、BLACK SWAN,INC.、Glue |
| 公式サイト | LIBRO 公式リンク集(bio.to/libro) |
自身の作品はほぼ全曲をセルフプロデュースしており、ビートメイカーとしても他アーティストへの楽曲提供やリミックスを数多く手がけてきた。シンガーのKeycoとのプロジェクトFuuri(2006年始動)や、ポチョムキン(餓鬼レンジャー)と結成したユニット鶴亀サウンド(2016年)など、名義を変えた活動も並行して行っている。
2010年代の復帰には、盟友である漢 a.k.a. GAMIの後押しがあったことを、2025年の初ワンマンライブのステージ上で本人が明かしている。鎖グループ傘下のBLACK SWANから発表した「音信」(2015年)などを経て、現在の精力的な活動へとつながっていった。
来歴
1997年7月21日、Flower Recordsからシングル『軌跡』でデビュー。1998年12月25日にはP-VINEから1stアルバム『胎動』を発売した。嶋野百恵(Momoe Shimano a.k.a. MOE'T)を迎えた「対話」と、代表曲「雨降りの月曜」を収録した本作は、日本語ラップ黎明期の名盤として長く聴き継がれている。2000年にシングル『音楽三昧』、2003年にシングル『三昧』を発表したのち、単独名義での作品発表は一時途絶える。2006年にはKeycoとのプロジェクトFuuriでプロデュース活動を行った。
2009年2月、自身のレーベルAMPED MUSICから全曲インストゥルメンタルアルバム『night canoe』を発売。2014年5月にはソロアルバムとしては5年ぶりとなる『COMPLETED TUNING』を発表し、本格的にシーンへ復帰した。同作には漢 a.k.a. GAMI、MEGA-Gとの「マイクロフォンコントローラー」を収録。2015年はEP『GEAR』(BLACK SWAN)、アルバム『拓く人』、嶋野百恵とのコラボレーションアルバム『オトアワセ』と、矢継ぎ早に作品を発表した。
2016年5月にアルバム『風光る』を発売。同年11月にはポチョムキンとのユニット鶴亀サウンドでアルバム『AWAKENING』を発表した。2017年にリミックスを多数含む『祝祭の和音』、2018年に『SOUND SPIRIT』、2021年には句潤、MU-TON、鎮座DOPENESSらを迎えた『なおらい』をリリース。2022年3月には東京・渋谷Contactで『なおらい』のリリースパーティを開催している。
2025年2月にシングル「運命が君に会いにきた」を先行配信し、5月15日にアルバム『なかいま』を発売。"清々しさ"と"鎮魂"をテーマに掲げた本作の表題曲「なかいま feat. 鎮座DOPENESS」では、盟友との共演がミュージックビデオ化された。5月25日にはキャリア初となるワンマンライブを東京・LIQUIDROOMで開催し、満員の観客を集めた。12月5日には東京・WWW Xでワンマンライブ「ハーベストタイム 2025」を開催し、『なかいま』のアナログ盤も発売された。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1997年 | シングル『軌跡』でデビュー(7月21日) |
| 1998年 | 1stアルバム『胎動』発売。「雨降りの月曜」「対話」を収録 |
| 2000年 | シングル『音楽三昧』発売 |
| 2003年 | シングル『三昧』発売。以降、単独名義の発表が一時途絶える |
| 2006年 | KeycoとのプロジェクトFuuriで活動 |
| 2009年 | インストゥルメンタルアルバム『night canoe』発売 |
| 2014年 | アルバム『COMPLETED TUNING』で本格復帰 |
| 2015年 | EP『GEAR』、アルバム『拓く人』、『オトアワセ』(LIBRO × 嶋野百恵)を発表 |
| 2016年 | アルバム『風光る』発売。鶴亀サウンド『AWAKENING』を発表 |
| 2017年 | アルバム『祝祭の和音』発売 |
| 2018年 | アルバム『SOUND SPIRIT』発売 |
| 2021年 | アルバム『なおらい』発売 |
| 2025年 | アルバム『なかいま』発売。キャリア初のワンマンライブをLIQUIDROOMで開催(5月25日)。WWW Xで「ハーベストタイム 2025」を開催(12月5日) |
音楽性
LIBROの音楽の中核にあるのは、ラップとトラックの両方を自身で手がけるセルフプロデュースの姿勢である。アルバム『なおらい』では全曲のサウンドプロデュースを自身が担当し、『風光る』でも全トラックを自ら制作した。ジャズやソウルを思わせる穏やかなビートの上で、言葉の行き先とその効能を問うような、内省的で前向きなリリックを紡ぐスタイルはデビュー当初から一貫している。
題材は日常の実感に根ざしたものが多く、最新作『なかいま』では"清々しさ"と"鎮魂"を2大テーマに掲げた。「向かい風すら上昇気流、変えていけるから超一流」(「シナプス」)といったフレーズに象徴されるポジティブなメッセージは、世代の近いリスナーだけでなく若い日本語ラップファンにも届いている。客演や楽曲提供でも存在感を示し、RHYMESTER「ゆれろ」、梅田サイファー「マジでハイ」など他アーティストの作品へのプロデュース参加も多い。
ディスコグラフィ
※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。
| リリース日 | タイトル | 種別 |
|---|---|---|
| 1998年12月25日 | 胎動 | 1stアルバム |
| 2009年2月4日 | night canoe | インストゥルメンタルアルバム |
| 2014年5月7日 | COMPLETED TUNING | アルバム |
| 2014年12月24日 | COMPLETED TUNING INSTRUMENTALS | インストゥルメンタルアルバム |
| 2015年1月14日 | GEAR | EP |
| 2015年4月2日 | 拓く人 | アルバム |
| 2015年10月7日 | オトアワセ | コラボレーションアルバム(LIBRO × 嶋野百恵) |
| 2016年5月25日 | 風光る | アルバム |
| 2016年11月23日 | AWAKENING | ユニットアルバム(鶴亀サウンド) |
| 2017年10月18日 | 祝祭の和音 | アルバム |
| 2018年12月26日 | SOUND SPIRIT | アルバム |
| 2021年8月7日 | シナプス feat. 句潤, MU-TON - Single | 配信シングル |
| 2021年9月8日 | なおらい | アルバム |
| 2022年7月13日 | なおらい (Instrumental) | インストゥルメンタルアルバム |
| 2025年2月14日 | 運命が君に会いにきた - Single | 配信シングル |
| 2025年5月15日 | なかいま | アルバム |
本表はLIBRO名義および共同・ユニット名義の配信作品を収録した。フィジカルのみの作品として、デビューシングル『軌跡』(1997年)、シングル『音楽三昧』(2000年)、シングル『三昧』(2003年)、MIX CD『Mind Tuner』シリーズなどがあり、これらはApple Musicでは配信されていない。KeycoとのプロジェクトFuuri名義の作品、客演のみの作品は本表に含めていない。
代表曲
雨降りの月曜
1stアルバム『胎動』(1998年)収録。月曜日の雨の情景を静かに描いた、LIBROの代表曲として長く愛されてきた一曲。2021年には「対話」とのカップリングで7インチシングルとして再発された。公式MVはなく、Apple Musicのリンクで紹介する。
対話 feat. Momoe Shimano a.k.a. MOE'T
『胎動』収録。シンガーの嶋野百恵を迎えた、掛け合い形式の楽曲。2025年の初ワンマンライブでも嶋野本人がゲスト出演して披露され、会場を沸かせた。公式MVはなく、Apple Musicのリンクで紹介する。
マイクロフォンコントローラー feat. 漢 a.k.a. GAMI, MEGA-G
復帰作『COMPLETED TUNING』(2014年)収録。LIBROの復帰を後押しした漢 a.k.a. GAMIとMEGA-Gを迎えたマイクリレー曲で、2025年の初ワンマンでも3人で披露された。公式MVはなく、Apple Musicのリンクで紹介する。
NEW feat. ポチョムキン
アルバム『風光る』(2016年)収録。鶴亀サウンドの相方ポチョムキンとの掛け合いが冴える一曲で、公式チャンネルでミュージックビデオが公開されている。
シナプス feat. 句潤, MU-TON
アルバム『なおらい』(2021年)収録。句潤とMU-TONを迎えたマイクリレー曲で、「向かい風すら上昇気流、変えていけるから超一流」というフレーズが印象的な、近年のLIBROを象徴する一曲。ミュージックビデオが公開されている。
運命が君に会いにきた
アルバム『なかいま』(2025年)のリード曲。今この瞬間に向かっていく前向きな姿勢を軽快なビートに乗せて歌い、初ワンマンライブの1曲目を飾った。ミュージックビデオが公開されている。
なかいま feat. 鎮座DOPENESS
アルバム『なかいま』の表題曲。今この一瞬一瞬を大切に生きようという思いを、盟友・鎮座DOPENESSとともに歌った一曲。ミュージックビデオはスタジオ石が監督を務めた。
今後のライブ
確認日(2026年11月3日)時点で、2026年12月に予定されるLIBROの公演は、公式情報では確認できていない。2025年は5月25日に東京・LIQUIDROOMでキャリア初のワンマンライブを、12月5日に東京・WWW Xでワンマンライブ「ハーベストタイム 2025」を開催している。
出典・確認日
- LIBRO 公式リンク集(bio.to/libro)
- 音楽ナタリー(初ワンマンライブレポート、2025年6月1日/「なかいま」MV・「ハーベストタイム 2025」関連記事)
- ORICON NEWS(作品データベース)
- Apple Music(各作品ページ、iTunes Lookup APIで確認)
- YouTube(公式チャンネルの動画、oEmbedで確認)
- Wikipedia「LIBRO」(補助資料)
確認日:2026年11月3日
