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JAPANESE HIP-HOP
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アーティスト名鑑

梅田サイファー

読み方うめださいふぁー

梅田サイファー(Umeda Cypher)は、大阪・梅田駅の歩道橋で行われていたサイファー(輪になって即興でラップをするセッション)の参加者から生まれたヒップホップの集合体。リーダーが存在せず「個人の集まり」であることを掲げ、R-指定をはじめMCバトルの実力者を多数擁する。2023年にアルバム『RAPNAVIO』でメジャーデビューし、『キングオブコント』のオープニングソングを2022年から5年連続で担当。2027年夏頃のライブをもって無期限の活動休止を予定している。

基本データ

アーティスト名 梅田サイファー(Umeda Cypher)
メンバー KOPERU、R-指定、KennyDoes、テークエム、KZ、peko、KBD、teppei、ILL SWAG GAGA、YugaSoda、Cosaqu、HATCH、DJ SPI-K(13人)
結成 2007年(大阪・梅田駅の歩道橋でのサイファー開始)
出身地/拠点 大阪府大阪市(梅田)
メジャーデビュー 2023年3月29日、アルバム『RAPNAVIO』
所属・レーベル 次世代/SME Records(ソニー・ミュージックレーベルズ)
公式サイト 梅田サイファー | ソニーミュージック オフィシャルサイト

メンバー

梅田サイファーに固定メンバーという概念は薄く、本人たちは「上下関係はなく、リーダーの存在はおろか結成の話があったわけでもない。あくまで個人の集まり」と説明している。現在の主なメンバーは以下の13人で、MCだけでなくトラックメイカー、映像作家、デザイナーとして活動する者も含まれる。

  • KOPERU(MC):高校2年で梅田サイファーに参加し、B-BOY PARK 2009のU-20 MC BATTLEで優勝。R-指定らと組んだコッペパンを経て、ソロやTHE POR、HYPER TAMADEでも活動する。
  • R-指定(MC):Creepy NutsのMC。ULTIMATE MC BATTLE全国大会「UMB GRAND CHAMPIONSHIP」を2012年から2014年まで3連覇した(R-指定の名鑑記事も参照)。
  • KennyDoes(MC/プロデューサー):a.k.a. ドイケン。KZとのユニット「KZ and doiken」やコッペパンでも活動し、グループ楽曲のプロデュースも多く手がける。
  • テークエム(MC):Japidiot、FUNHOUSEのメンバー。デザイナーとしても活動する。
  • KZ(MC):サイファー初期からの中心メンバー。KZ and doikenとしても活動。
  • peko(MC/プロデューサー):高槻POSSE、黒衣としても活動。グループ楽曲のプロデュースも多く手がける。
  • KBD(MC):a.k.a. 古武道。
  • teppei(MC/映像作家):Japidiotのメンバー。グループのミュージックビデオの監督も務める。
  • ILL SWAG GAGA(MC)
  • YugaSoda(MC):旧名「コーラ」として活動していたメンバー。
  • Cosaqu(MC/トラックメイカー):グループの主要トラックメイカー。長く制作側を担い、メジャーデビューを機にラッパーとして復帰した。
  • HATCH(MC):Japidiotのメンバー。
  • DJ SPI-K(DJ)

サイファーを始めたH.YOROZU、あきらめん、ふぁんく(ふぁんくは2021年に脱退を発表)のほか、tella、たうりん(2022年脱退発表)、OSCA(2023年に脱退を報告)らがかつて参加していた。

来歴

2007年5月19日、MCバトル大会「ENTER」で出会ったH.YOROZU(萬)、あきらめん、ふぁんくの3人が、大阪・梅田駅の阪神百貨店と阪急百貨店を繋ぐ歩道橋でサイファーを始めた。当時のヒップホップシーンは新規参入しづらい空気があり、「もっとプレイヤーが増えれば良いのに」という思いから、毎週土曜日の20時に電池式スピーカーとiPod、マイクを持ち寄って始めた集まりだった。SNSを通じて参加者は増えていき、R-指定をはじめMCバトルで全国的な実績を持つラッパーが集う場になった。一方で、クラブ文化と馴染みのない出自ゆえに、当初は大阪のシーンから「ヒップホップではない集団の代名詞」として冷ややかに見られた時期もあったという。

音源の発表は2013年12月の1stアルバム『See Ya At The Footbridge』から本格化する。口コミ中心のインディーズながら、CD1000枚に再プレス500枚、ダウンロード1000DLを売るヒットとなった。2016年には『UCDFBR Sampler Vol.2』を発売。2019年1月のアルバム『Never Get Old』収録の「マジでハイ」は、ミュージックビデオの再生回数が1000万回を超えるスマッシュヒットとなり、グループの名を大きく広げた。同年9月にはミニアルバム『トラボルタカスタム』を発売している。

転機は2021年に訪れた。「THE FIRST TAKE FES」に出演し、「梅田ナイトフィーバー'19」と「トラボルタカスタム ft. 鋼田テフロン」のパフォーマンス映像が3000万回再生を超える反響を呼んだ。同年にはアルバム『ビッグジャンボジェット』を発売。2022年にはEP『Show Must Go On』を発表し、同年10月にはTBS『キングオブコント2022』のオープニングソング「KING」を担当した。以後、ファイナリストの芸人をラップで紹介するオープニングは番組の名物となり、梅田サイファーは5年連続で担当することになる。

2023年3月29日、アルバム『RAPNAVIO』でSME Recordsからメジャーデビュー。オリコン週間アルバムランキングで最高26位を記録した。2024年にはテレビアニメ『ザ・ファブル』の主題歌「Odd Numbers」と「スイッチ」をALIとの両A面シングルで担当し、8月にはメジャー2ndアルバム『Unfold Collective』を発売。2025年はシングル「OOKAMI」(テレビアニメ『青のミブロ』オープニングテーマ)、セレッソ大阪の公式テーマソング「Cerezo!」、シングル「ウルサイレン」(テレビアニメ『炎炎ノ消防隊 参ノ章』エンディングテーマ)とタイアップが続き、EP『金盤』、3rdアルバム『HAPPY RETENTION』、『キングオブコント』のオープニングソングのリアレンジを集めたEP『King or Clown』を立て続けにリリース。グループ初となる47都道府県ツアーも開催した。

2026年7月5日、約3年ぶりにR-指定を含む13人体制で行うツアー「RETURN OF THE 13」の初日に、大きな発表を行った。2027年2月23日に初の日本武道館ワンマンライブ「THE CYPHER in 日本武道館」を開催すること、そして2027年夏頃のライブをもって無期限で活動を休止することである。休止は「1人1人がアーティストとしてレベルアップし、いつかまた同じステージで合流できるよう、それぞれの活動に専念する」ための前向きな決断と説明された。休止発表後も「生物マナー」「TOYOTOMI」「マウススピナー」と新曲の発表は続き、2026年10月にはアイナ・ジ・エンドとのコラボレーションで『キングオブコント2026』のオープニングを担当。2022年から5年連続の担当となった。

年 出来事
2007年 大阪・梅田駅の歩道橋でサイファーが始まる(発起人はH.YOROZU、あきらめん、ふぁんく)
2013年 1stアルバム『See Ya At The Footbridge』発売
2016年 『UCDFBR Sampler Vol.2』発売
2019年 アルバム『Never Get Old』発売。「マジでハイ」がミュージックビデオ1000万回再生を超えるヒットに。ミニアルバム『トラボルタカスタム』発売
2021年 「THE FIRST TAKE FES」出演が大きな反響。アルバム『ビッグジャンボジェット』発売。ふぁんくの脱退を発表
2022年 EP『Show Must Go On』発売。tella、たうりんの脱退を発表。『キングオブコント2022』オープニングソングを担当
2023年 OSCAが脱退を報告。アルバム『RAPNAVIO』でメジャーデビュー
2024年 アニメ『ザ・ファブル』主題歌を担当。メジャー2ndアルバム『Unfold Collective』発売
2025年 「OOKAMI」「ウルサイレン」などのタイアップ曲を発表。EP『金盤』、3rdアルバム『HAPPY RETENTION』、EP『King or Clown』を発売。初の47都道府県ツアーを開催
2026年 13人体制ツアー「RETURN OF THE 13」初日に、日本武道館ワンマン(2027年2月23日)と2027年夏頃での無期限活動休止を発表。『キングオブコント2026』で5年連続のオープニング担当

音楽性

梅田サイファーの楽曲は、曲ごとに異なる組み合わせのMCがマイクを回す「マイクリレー」の形式が基本形だ。参加メンバーもプロデューサーも曲によって入れ替わり、固定の編成を持たない。これは、歩道橋のサイファーで培われた「その場にいる者が順番にラップする」という文化を、そのまま作品の形にしたものといえる。トラックはCosaqu、peko、KennyDoesらメンバー内のトラックメイカーが中心となって制作し、外部プロデューサーとの協働も多い。

メンバーの多くがMCバトル出身で、韻を踏む技術と即興性が土台にある。リリックは大阪弁とユーモア、言葉遊びを前面に出したものが多く、『キングオブコント』のオープニングではファイナリストの芸人の個性やネタを韻に落とし込む書き下ろしが恒例となった。リーダーがおらず上下関係もない「個人の集まり」という在り方が、メンバーそれぞれのソロやユニットでの活動と、グループとしての活動を両立させている。

ディスコグラフィ

※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。

リリース日 タイトル 種別
2013年12月30日 See Ya At The Footbridge 1stアルバム
2016年11月20日 UCDFBR Sampler Vol.2 サンプラー(Apple Musicでの配信なし)
2019年1月23日 Never Get Old アルバム(Apple Musicでの配信なし)
2019年9月25日 トラボルタカスタム ミニアルバム
2020年7月23日 SPACE INVADER 配信シングル
2020年7月23日 ジャピでハイ 配信シングル
2020年12月17日 UC1DAY '20 配信シングル
2021年1月2日 HEADSHOT pt.2 配信シングル
2021年3月3日 Highway Lights 配信シングル
2021年4月21日 ビッグジャンボジェット アルバム
2021年10月13日 トラボルタカスタム - From THE FIRST TAKE 配信シングル
2021年10月13日 梅田ナイトフィーバー19' - From THE FIRST TAKE 配信シングル
2022年4月13日 Show Must Go On EP
2022年12月31日 KING 配信シングル
2023年3月29日 RAPNAVIO メジャー1stアルバム
2023年12月20日 BE THE MONSTER 配信シングル
2024年4月7日 Odd Numbers 配信シングル
2024年4月26日 CONTINUE 配信シングル
2024年6月26日 Professionalism feat.般若 / Odd Numbers ALIとの両A面シングル
2024年7月7日 スイッチ 配信シングル
2024年7月31日 スイッチ / BEYOND feat. MaRI ALIとの両A面シングル
2024年8月28日 Unfold Collective メジャー2ndアルバム
2024年10月18日 スイッチ / BE THE MONSTERR - From THE FIRST TAKE 配信シングル
2024年10月18日 Rodeo13 - From THE FIRST TAKE 配信シングル
2024年12月16日 REVENGE 配信シングル
2025年1月29日 OOKAMI シングル
2025年3月28日 Cerezo! 配信シングル
2025年4月23日 ウルサイレン シングル
2025年7月11日 金盤 EP
2025年9月24日 HAPPY RETENTION メジャー3rdアルバム
2025年10月12日 King or Clown EP
2025年12月1日 FLOOR KILLER 配信シングル
2025年12月16日 JUMP 配信シングル
2026年4月19日 笑う 配信シングル
2026年8月13日 生物マナー 配信シングル
2026年9月30日 TOYOTOMI 配信シングル
2026年10月28日 マウススピナー 配信シングル

代表曲

マジでハイ

アルバム『Never Get Old』収録。LIBROのプロデュースで、R-指定、KZ、peko、ふぁんく、KOPERU、KBD、KennyDoesの7人が参加したマイクリレー。ミュージックビデオの再生回数は1000万回を突破し、インディーズ時代の梅田サイファーを象徴する一曲となった。

トラボルタカスタム

ミニアルバム『トラボルタカスタム』の表題曲で、鋼田テフロンが参加。2021年の「THE FIRST TAKE FES」で披露したパフォーマンス映像が大きな反響を呼び、グループのブレイクのきっかけとなった。

ビッグジャンボジェット

2021年発表の同名アルバムの表題曲。☆Taku Takahashi(m-flo)のプロデュースによるダンサブルなトラックに、7人のMCが乗りこなす。

KING

『キングオブコント2022』のテーマソング。ファイナリストの芸人をラップで紹介するオープニングの起点となった楽曲で、翌年にはリアレンジ版がアルバム『RAPNAVIO』に収録された。公式のミュージックビデオはなく、リリックビデオのみが公開されている。

Apple Musicで聴く(「KING」シングル)

BE THE MONSTER

『キングオブコント2023』のテーマソングをもとにした楽曲。放送版では三浦大知とのコラボレーションで披露され、後に梅田サイファー単独名義で配信された。アルバム『Unfold Collective』には「BE THE MONSTERR」として収録されている。

スイッチ

2024年発表。テレビアニメ『ザ・ファブル』第2期オープニングテーマ。Cosaquのプロデュースによる疾走感のあるトラックに、ほぼ全員のマイクリレーが展開される。

マウススピナー

2026年10月にサプライズ配信された最新曲。タイトルは「口が回り出したら止まらない」様子をハンドスピナーになぞらえた造語で、ドミニカ共和国発祥の音楽「Bouyon」にインスパイアされたビートに5人のラッパーが乗る。ミュージックビデオにはメンバー全員が出演している。

今後のライブ

PLAY MAGAZINEのライブ情報に登録されている2026年12月の梅田サイファーの公演はないが、2026年12月27日(日)に、大阪・インテックス大阪で開催される「FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2026」への出演が発表されている(フェスティバルは12月26日から28日まで開催され、梅田サイファーは27日に出演。同日はR-指定がCreepy Nutsとしても出演する)。

また、2027年2月23日(火・祝)には、東京・日本武道館で初のワンマンライブ「THE CYPHER in 日本武道館」の開催が決定している。グループは2027年夏頃のライブをもって無期限の活動休止を予定している。

出典・確認日

  • 梅田サイファー 公式プロフィール(ソニー・ミュージック公式アーティストページ)
  • ORICON NEWS(プロフィール/作品データベース/活動休止・日本武道館公演の発表報)
  • 音楽ナタリー/BARKS(『キングオブコント2026』オープニング担当の発表報)
  • FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2026 出演者発表
  • OTOTOY(インディーズ期作品のレーベル紹介文)
  • Apple Music(各作品ページ)
  • Wikipedia「梅田サイファー」(補助資料)

確認日:2026年11月2日

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