HIPHOPはサンプリングのカルチャーだとよく言われますよね!
まずは最近聴き始めた人のためにサンプリングとは何かを簡単におさらいしましょう。
既存(過去)の音源から音(ベース音等)や歌詞の一部分を抜粋し、同じパートをループさせたり継ぎ接ぎするなど曲の構成を再構築することで名目上別の曲を作り出す手法のこと。
-サンプリング wikipediaより引用
要するに"過去の名曲のエッセンスを継承し、新しい音楽として蘇らせる"魔法のような手法ですね。
「パクリじゃないの?」なんて野暮なことは言わせません。そこには元の作品への強烈な"リスペクト"と、それをどう調理するかという"センス"が問われる、HIPHOPの根幹をなすアートフォームなんです。
この記事では、さまざまなアーティストの「元ネタ(サンプリングソース)」を探っていきます。
「この渋いベース、実は70年代のソウルだったのか!」とか「このフレーズ、あの大ネタと同じじゃん!」といった発見は、音楽を聴く楽しさを何倍にもしてくれます。
ってことで、第52回目は後編ラインの第11弾、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのDABOの後編です!
第37回の前編では、MR.FUDATZKEE、TOKYO SHIT、Lamont Dozierの2連発などを掘りました。後編は「HITMAN」期からコンピ「B.M.W.」期まで、今回は7曲です。
前編は第37回 DABO 編です。
DABOの曲を元ネタと比較してみましょう
DABO / マイクにガツン☆
DABO - マイクにガツン☆
Jean Terrell - No Limit
元ネタは、Jean Terrellの「No Limit」。
元シュープリームスの歌姫のソロ作から。「ガツン」の勢いの下敷きは、意外にもエレガントなソウルでした。
Jean Terrell - No Limit
DABO / もしも明日が... (Forget Me Not)
DABO - もしも明日が... (Forget Me Not)
Tower Of Power - Sparkling In The Sand
元ネタは、Tower Of Powerの「Sparkling In The Sand」。
オークランドのファンク重鎮の、きらめくバラード面。DABOのメロディアスな一面を支える選出です。
Tower Of Power - Sparkling In The Sand
DABO / Da Joint feat. RYUZO
DABO - Da Joint feat. RYUZO
François de Roubaix - Dernier Domicile Connu
元ネタは、フランスの映画音楽作曲家François de Roubaixの「Dernier Domicile Connu」。
フレンチ・サントラの不穏な空気が、RYUZOとのジョイントの下敷きに。DABOのネタ帳は国境もジャンルも越えます。
François de Roubaix - Dernier Domicile Connu
DABO / Dirty 30's
feat. KASHI DA HANDSOME, MACKA-CHIN。DABO側の単曲音源は見つからなかったため、元ネタのみ埋め込みます。
Eddie Harris - Lovely Is Today
元ネタは、Eddie Harrisの「Lovely Is Today」。
エレクトリック・サックスの先駆者のジャズ・ファンク。コンピ「B.M.W.」期のDABOの渋さです。
Eddie Harris - Lovely Is Today
DABO / Shall We Rock?
feat. EQUAL, TARO SOUL, 竹内朋康。こちらもDABO側はテキストのみで紹介します。
Rare Earth - I Just Want To Celebrate
元ネタは、Rare Earthの「I Just Want To Celebrate」。
モータウンの白人ロックバンドの大ヒット。「Shall We Rock?」の祝祭感の源です。
Rare Earth - I Just Want To Celebrate
DABO / こっちきてみな 〜Flow On〜 feat. COMA-CHI
DABO - こっちきてみな 〜Flow On〜 feat. COMA-CHI
Betty Wright - Clean Up Woman
元ネタは、Betty Wrightの「Clean Up Woman」。
この曲、第20回のDragon Ash編「I LOVE HIP HOP」でも元ネタとして登場しました。世代を越えて愛されるマイアミ・ソウルの古典です。
Betty Wright - Clean Up Woman
DABO / Shout1 (What's My Name?)
ベスト盤「I'm The Best」収録のシャウト曲。配信では「What's My Name?」のタイトルで聴けます。
DABO - What's My Name?
Clarence Reid - Nobody But You Babe
元ネタは、Clarence Reidの「Nobody But You Babe」。
後のBlowflyとしての顔でも知られるマイアミ・ソウルの裏番長。シャウトの源流にふさわしい1曲です。
Clarence Reid - Nobody But You Babe
最後に
DABO後編の元ネタは、Jean Terrell、Tower Of Power、François de Roubaix、Eddie Harris、Rare Earth、Betty Wright、Clarence Reidという布陣でした。
前編と合わせると、ソウル/ファンクの王道に、フレンチ・サントラやジャズまで。Fudatzkeeの掘りの幅が、前編・後編で完成しました。
DABOのネタ帳はソロ名義ぶんをほぼ掘り切りです。
ではまた次の元ネタを探せ!でお会いしましょう!