HIPHOPはサンプリングのカルチャーだとよく言われますよね!
まずは最近聴き始めた人のためにサンプリングとは何かを簡単におさらいしましょう。
既存(過去)の音源から音(ベース音等)や歌詞の一部分を抜粋し、同じパートをループさせたり継ぎ接ぎするなど曲の構成を再構築することで名目上別の曲を作り出す手法のこと。
-サンプリング wikipediaより引用
要するに"過去の名曲のエッセンスを継承し、新しい音楽として蘇らせる"魔法のような手法ですね。
「パクリじゃないの?」なんて野暮なことは言わせません。そこには元の作品への強烈な"リスペクト"と、それをどう調理するかという"センス"が問われる、HIPHOPの根幹をなすアートフォームなんです。
この記事では、さまざまなアーティストの「元ネタ(サンプリングソース)」を探っていきます。
「この渋いベース、実は70年代のソウルだったのか!」とか「このフレーズ、あの大ネタと同じじゃん!」といった発見は、音楽を聴く楽しさを何倍にもしてくれます。
ってことで、第53回目は後編ラインの第12弾、MUROの第3弾です!
第21回の本編、第43回の後編と掘ってきて、残りは4曲。第3弾でMURO編はひと区切りにします。
前編は第21回 MURO 編、後編は第43回 MURO 後編です。
MUROの曲を元ネタと比較してみましょう
MURO / Stealthy Footsteps feat. Goriki
MURO - Stealthy Footsteps feat. Goriki
Resonance - OK Chicago
元ネタは、Resonanceの「OK Chicago」。
フレンチ・ファンクの隠れた名盤から。「忍び足」というタイトルに、この焦らしの効いたグルーヴがハマっています。
Resonance - OK Chicago
MURO / Asparagus Sunshine
feat. BOO, G.K.MARYAN。
MURO - Asparagus Sunshine
Lincoln Mayorga - Peace Train
元ネタは、Lincoln Mayorga & Distinguished Colleaguesの「Peace Train」。
Cat Stevensの名曲のカバー演奏版。ダイレクト・カッティングの名録音としても知られる音源で、MUROの音質へのこだわりが透けます。
Lincoln Mayorga - Peace Train
MURO / Spreading Funk Virus
オーサカ=モノレールの中田亮を迎えた、ファンク感染宣言。
MURO - Spreading Funk Virus
Galt MacDermot - Harlem By Day
元ネタは、Galt MacDermotの「Harlem By Day」。
ミュージカル「ヘアー」の作曲家のファンク・サイド。生バンドとの共演曲に、ブロードウェイ仕込みのファンクを選ぶセンスです。
Galt MacDermot - Harlem By Day
MURO / M★BOOGIE
MURO側の単曲音源は見つからなかったため、元ネタのみ埋め込みます。
Chicago Gangsters - Gangster Boogie
元ネタは、Chicago Gangstersの「Gangster Boogie」。
タイトル通りの直球引用。ブギーへの愛がまっすぐに伝わる1組で、第3弾を締めます。
Chicago Gangsters - Gangster Boogie
最後に
MURO第3弾の元ネタは、Resonance、Lincoln Mayorga、Galt MacDermot、Chicago Gangstersという布陣でした。
本編・後編・第3弾の3回で、MUROのネタ帳は登録分を掘り切りました。フレンチ・ファンク、オーディオファイル系の名録音、ブロードウェイの作曲家、そして直球のブギー。「キング・オブ・ディギン」の棚は、やはり深かったです。
ではまた次の元ネタを探せ!でお会いしましょう!