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特集・考察

日本語ラップの元ネタを探せ! 第50回 SEEDA 後編!!!

HIPHOPはサンプリングのカルチャーだとよく言われますよね!

まずは最近聴き始めた人のためにサンプリングとは何かを簡単におさらいしましょう。

既存(過去)の音源から音(ベース音等)や歌詞の一部分を抜粋し、同じパートをループさせたり継ぎ接ぎするなど曲の構成を再構築することで名目上別の曲を作り出す手法のこと。

-サンプリング wikipediaより引用

要するに"過去の名曲のエッセンスを継承し、新しい音楽として蘇らせる"魔法のような手法ですね。

「パクリじゃないの?」なんて野暮なことは言わせません。そこには元の作品への強烈な"リスペクト"と、それをどう調理するかという"センス"が問われる、HIPHOPの根幹をなすアートフォームなんです。

この記事では、さまざまなアーティストの「元ネタ(サンプリングソース)」を探っていきます。

「この渋いベース、実は70年代のソウルだったのか!」とか「このフレーズ、あの大ネタと同じじゃん!」といった発見は、音楽を聴く楽しさを何倍にもしてくれます。

ってことで、第50回目、そして後編ラインの第9弾は、SEEDAの後編です!

第30回の前編では、TOKYO(Jeff Beck)、Adrenalin(Atomic Rooster)、自由の詩(ブルース)などを掘りました。後編の目玉は、2曲続けて登場する「Brandy」という曲名。同名異曲の聴き比べから始めます。今回は7曲です。

前編は第30回 SEEDA 編です。


SEEDAの曲を元ネタと比較してみましょう

SEEDA / Dayz

SEEDA - Dayz

The O'Jays - Brandy

元ネタは、The O'Jaysの「Brandy」。

フィリー・ソウルの帝王の「Brandy」。まずはソウル側の1曲から。

The O'Jays - Brandy


SEEDA / Son Gotta See Tomorrow

SEEDA - Son Gotta See Tomorrow

Looking Glass - Brandy (You're a Fine Girl)

元ネタは、Looking Glassの「Brandy (You're a Fine Girl)」(ネタ帳の表記は「Brandi」)。

同じ「Brandy」でもこちらは70年代アメリカン・ロックの大ヒット。SEEDAの2曲が、ソウルとロックの2つの「Brandy」を使い分けているのが今回最大の発見です。

Looking Glass - Brandy (You're a Fine Girl)


SEEDA / u send me

SEEDA - u send me

Mavis Staples - You Send Me

元ネタは、Mavis Staplesの「You Send Me」。

Sam Cookeの永遠のスタンダードを、ゴスペルの女王が歌ったバージョンが登録されています。「You Send Me」の系譜の中でも渋い選択です。

Mavis Staples - You Send Me


SEEDA / SHIBUYA SHIBUYA

feat. Bay4k(SCARS)。2008年のシングルです。

SEEDA - SHIBUYA SHIBUYA feat. Bay4k

Karen Clark Sheard - You Showed Me

元ネタは、ゴスペルのKaren Clark Sheardの「You Showed Me」。

渋谷の歌の下敷きがゴスペル。SEEDAのネタ帳は、教会音楽まで届いています。

Karen Clark Sheard - You Showed Me


SEEDA / Azure

feat. lecca。動画のタイトル表記は「Azur」です。

SEEDA - Azure feat. lecca

Teddy Pendergrass & Stephanie Mills - Feel The Fire

元ネタは、Teddy Pendergrass & Stephanie Millsの「Feel The Fire」。

ソウルの大物2人のデュエットが、leccaとの共演曲の下敷きに。キャスティングの呼応も見事です。

Teddy Pendergrass & Stephanie Mills - Feel The Fire


SEEDA / RAWCH

feat. L-VOKAL。

SEEDA - RAWCH feat. L-VOKAL

WAR - Lotus Blossom

元ネタは、WARの「Lotus Blossom」。

チカーノ・ファンクの雄の、蓮の花の歌。タイトルの「RAWCH」との響きも含めて、言葉遊びのセンスを感じます。

WAR - Lotus Blossom


SEEDA / NO PAIN NO GAIN

feat. D.O。SEEDA側の単曲音源は見つからなかったため、元ネタのみ埋め込みます。

Hodges, James & Smith - Signal Your Intention

元ネタは、Hodges, James & Smithの「Signal Your Intention」(ネタ帳の表記は「Signal Yout Intention」)。

フィメール・ソウルのトリオのファンク。「NO PAIN NO GAIN」の気合の源はここでした。

Hodges, James & Smith - Signal Your Intention


最後に

SEEDA後編の元ネタは、The O'Jays、Looking Glass、Mavis Staples、Karen Clark Sheard、Teddy Pendergrass & Stephanie Mills、WAR、Hodges, James & Smithという布陣でした。

「Brandy」同名異曲の使い分けに、ゴスペルからチカーノ・ファンクまで。前編のロック/ブルース寄りの顔とはまた違う、ソウルフルなSEEDAが見えてきました。

この連載も第50回に到達しました。残りのネタ帳もまだまだあります。引き続き掘っていきます。

ではまた次の元ネタを探せ!でお会いしましょう!

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