本文へ
JAPANESE HIP-HOP
MUSIC / CULTURE / PEOPLE
⌕
アーティスト名鑑

7

読み方なな

国内メディアより先に、海外の聴き手が見つけたラッパーがいる。7(なな)、和歌山県海南市出身のフィメールラッパーだ。公式MVすらない「Rice Spice」が海外のリアクション動画経由で広がり、『ラップスタア誕生2023』ではファイナリスト5名に残った。チャイナドレスとブレイズ、声色を変える独特な発声。見た目と声の両方で「7」と即断できる記名性の強さが、地方発の逆輸入型キャリアを押し上げている。

基本データ

名義 7
読みがな なな
出身 和歌山県海南市
生年 2001年(公式プロフィール。月日は公表されていない)
活動形態 フィメールラッパー(ソロ)
レーベル表記 初期作は「101」。2026年のEPでは「nana」
本名 公式プロフィールでの公表は確認できていない(本記事では記載しない)
公式SNS Instagram:@7_official.jp/X:@7official_jp/YouTube:「7 (nana)」

来歴

2001年、和歌山県海南市に生まれる。2022年3月20日にシングル「7色の小さな世界」で配信を開始し、同年6月12日にデビューEP『7-11』(全7曲)をリリースした。EPは地元和歌山のプロデューサーHomunculu$が手がけている。公式プロフィールは彼女の歌う風景を「殺伐さと牧歌性」という対比で表現しており、地元の生活感が初期から題材の中心にあった。

2023年、ABEMA『ラップスタア誕生2023』に出場し、ファイナリスト5名(優勝ShowyVICTOR、2位Kay-on、3位Spada、7、AMO)の一人となった。HOOD STAGEでは「和歌山から世界を目指す 超個性派フィメールラッパー」と題した公式紹介動画が公開されている。同年3月のシングル「Rice Spice」は、公式MVが存在しないにもかかわらず海外のリアクション動画を中心に国外で大きく広がった。彼女の受容の中心は今も動画プラットフォーム上にあり、国内のヒップホップ系ポッドキャストでも「海外で大バズり」という文脈で特集回が組まれている。

2023年11月29日、1stアルバム『7』を「7 & ZOT on the WAVE」名義でリリース(全曲ZOT on the WAVEプロデュース)。2024年2月には、LANAとElle Teresaを迎えた「Boss Bitch」のリミックスを冠した再編版『7 (Boss Bitch Edition)』を発表し、同曲の公式MVは462万回を超える本人最大のヒットになった。2025年にはMIKADOとの「Flyday」、2026年にはシングル「峰不二子」「First Class」、共演シングル「SUIYEI」、そしてEP『7star』(全5曲)と、発表の手は止まっていない。和歌山勢を束ねた「I Love Waka」(2026年)への参加も含め、地元シーンとの接続は活動の軸として残り続けている。

年表

時期 出来事
2001年 和歌山県海南市に生まれる
2022年3月20日 シングル「7色の小さな世界」で配信開始
2022年6月12日 デビューEP『7-11』をリリース
2023年 『ラップスタア誕生2023』ファイナリスト(5名)
2023年11月29日 1stアルバム『7』(7 & ZOT on the WAVE)をリリース
2024年2月21日 『7 (Boss Bitch Edition)』をリリース
2025年5月28日 MIKADOとのシングル「Flyday」をリリース
2026年7月7日 EP『7star』をリリース

音楽性

公式プロフィールが打ち出す核は「独特な発声」と「チャイナドレスを纏った風貌」だ。声色を変える歌唱とラップの行き来が最大の記名性になっている。初期はHomunculu$のビートに地元の風景と生活感を載せ、1stアルバムではZOT on the WAVEのプロデュースで「Boss Bitch」に象徴される強気な女性像へ振れた。LANAとElle Teresaを迎えたリミックス版はその路線の到達点だ。一方でLizaとの「Away」「Lost」「PARALLEL」ではメロディアスなフック歌唱も担っており、強気なラップ一辺倒ではない振れ幅がある。

受け止めの中心にあるのは海外先行型の広がり方だ。「Rice Spice」「RAPSTAR CYPHER」「Boss Bitch (Remix)」「Flyday」と複数曲で海外リスナーのリアクション動画が量産され、国外から名前が広がった。公式プロフィール自体が「日本のみならず海外からも注目」と明記するほど、この逆輸入的な広がり方が彼女の受容の核になっている。大阪ではなく和歌山、しかも海南市という出自の具体性も、レペゼンの文脈で好意的に受け止められている。

ディスコグラフィ

※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。

発売日 タイトル 備考
2022-06-12 7-11 デビューEP(全7曲)
2023-11-29 7(7 & ZOT on the WAVE) 1stアルバム(全7曲)。全曲ZOT on the WAVEプロデュース
2024-02-21 7 (Boss Bitch Edition)(7 & ZOT on the WAVE) リミックスを冠した再編版(全7曲)
2026-07-07 7star - EP EP(全5曲)

主なシングル:7色の小さな世界(2022年)、Rice Spice(2023年)、Rice Spice (Remix)(Homunculu$, 7 & TOFU、2023年)、777(2023年)、Away(7 & Liza、2023年)、Ha? (feat. MIKADO)(2023年)、Flyday(7 & MIKADO、2025年)、Mine Fujiko(トラック名「峰不二子」、2026年)、First Class(2026年)、SUIYEI(Xansei, MIYACHI & 7、2026年)。客演ではKEIJU「Mama's Boy (feat. LEX & 7)」(2024年)、STUTS & ZOT on the WAVE「Mom & Dad (feat. Kaneee & 7)」(2025年)、DJ KANJI「Money Up (feat. 7 & eyden)」(2026年)、JAYCORPSE*「I Love Waka」(2026年)など。

代表曲

  • 「Boss Bitch (Remix) feat. LANA & Elle Teresa」——本人最大のMV(462万回超)。3人の並びが話題の核になり、ここから過去作へ遡る聴き手が多い入口の曲。
  • 「Rice Spice」——公式MVは存在せず、YouTube上はTopic音源のみ。それでも海外のリアクション動画経由で広がった転機の曲を、Apple Musicのプレーヤーで。
  • 「畜生」——デビューEP『7-11』収録。チャイナドレス姿のMVで、初期の記名性がそのまま出ている。
  • 「Boss Bitch」——ZOT on the WAVEプロデュースのアルバム版。強気な女性像の打ち出しはここから。
  • 「Away」——Lizaとの共作(116万回)。メロディアスなフック歌唱を担う振れ幅の一曲。
  • 「Flyday」——MIKADOとの共作(134万回)。和歌山勢同士の化学反応。
  • 「峰不二子」——2026年のシングル。タイトル通りの妖しい色気で押す一曲。
  • 「7Star」——最新EPの表題曲。現在の到達点。

関連リンク

  • MIKADO(同郷のラッパー。「Flyday」「Ha?」で共演)
  • TOFU(同郷のラッパー。「Rice Spice (Remix)」で共演)
  • KEIJU(「Mama's Boy」に客演参加)
  • LANA(「Boss Bitch (Remix)」で共演)
  • STUTS(「Mom & Dad」に客演参加)

出典・確認日

  • TuneCore Japan公式アーティストページ(プロフィール)
  • Apple Music / iTunes(作品登録情報)
  • YouTube公式チャンネル(7 (nana))/ABEMA HIPHOP公式
  • 確認日:2026年11月8日

もう少し読む