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JAPANESE HIP-HOP
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アーティスト名鑑

JAKE

読み方じぇいく

鳥取にUMBの予選がなかった時代、島根の予選から割り込んで本戦ベスト4まで駆け上がった男がいる。その後、鳥取予選を自ら立ち上げ、自ら勝ち続け、2024年にはUMB決勝のステージに立った。JAKE、鳥取市のラッパーだ。拠点の予選を作り、CDを手売りで5,000枚以上届け、自主レーベルを主宰する。全部自分でやる、という姿勢がこの人の核であり、山陰の現場を十数年背負ってきた歩みそのものが作品になっている。

基本データ

名義 JAKE
読みがな じぇいく
出身 鳥取県鳥取市
活動開始 2007年
所属 因幡レコード(2015年に自ら設立した自主レーベル)
活動形態 ラッパー(ソロ)
本名・生年月日 公式に公表されていない(本記事では記載しない)
公式SNS Instagram:@jake_0857/X:@Jake0857

来歴

2007年、鳥取で活動を開始したJAKEが全国の舞台に最初に名を刻んだのは2015年だ。当時UMBの鳥取予選は存在せず、島根予選を勝ち上がって本戦に出場すると、いきなりベスト4まで進んだ。準決勝で当たったのはDOTAMAである。予選のない県のMCが、他県の予選を経由して全国ベスト4。これだけでも十分に異例の経歴だが、JAKEの本当に面白いのはここからだ。

翌年以降、UMB鳥取予選はJAKE自身が主催する形で立ち上がった。場所がないなら作る。そして作った予選で勝ち続け、鳥取代表として本戦に出場し続けた。本戦では2017年にベスト8、2020年にベスト16と着実に勝ち星を重ね、2024年12月28日、CLUB CITTA'川崎の決勝でKOOPAと相まみえた。延長が2回入る死闘の末、判定2対3で敗れて準優勝。それでも「鳥取の予選を作った男が、9年後にその本戦の決勝に立った」という事実は重い。2025年も本戦に出場し(1回戦敗退)、2026年10月にはUMB2026島根予選で決勝まで進出している(勝敗は本記事の確認時点では未確認)。

音源制作でも自分の足場は自分で作ってきた。2015年、自主レーベル「因幡レコード」を設立して主宰となり、2018年にはGachaBeatzとのコンビでアルバム『Oasis』を発表。2020年の『Profile』は全曲をMichitaが手がけた13曲入りのアルバムで、CDのみの発売ながら初回盤500枚は完売し、手売りでのCD販売は通算5,000枚を超えるという。配信全盛の時代に現場で売り切る力。これがこの人の現場主義の証拠だ。2021年『B-Boy Jazz Movement EP』、2023年には同郷のillrとのEP『The Source』、2025年末にソロアルバム『Ω -Omega-』、2026年にはNAGA9、Bontch SwingaとのEP『State of Becoming』と、発表のペースも落ちていない。

年表

時期 出来事
2007年 鳥取で活動開始
2015年 自主レーベル「因幡レコード」を設立。UMB本戦に島根予選経由で出場しベスト4(準決勝でDOTAMAに敗北)
2016年以降 UMB鳥取予選を主催し、鳥取代表として本戦出場を続ける
2018年11月7日 JAKE×GachaBeatz名義でアルバム『Oasis』をリリース
2019年 戦極MCBATTLE「BATTLE TOWER 1」優勝
2020年4月20日 アルバム『Profile』をリリース(全曲Michitaプロデュース、CDのみ)
2023年5月6日 illrとのEP『The Source』をリリース
2024年12月28日 UMB GRAND CHAMPIONSHIP 2024 準優勝(決勝でKOOPAに敗北)
2025年12月26日 アルバム『Ω -Omega-』をリリース
2026年5月29日 NAGA9、Bontch SwingaとのEP『State of Becoming』をリリース

バトル戦績

UMB本戦の歩みは、2015年ベスト4、2016年2回戦、2017年ベスト8、2019年ベスト32、2020年ベスト16、2024年準優勝、2025年1回戦敗退。バトル記録サイトjp-hphpの集計では通算48勝36敗・出場51大会で、戦極MCBATTLEでは2019年の「BATTLE TOWER 1」で優勝している。テレビ朝日系『フリースタイルダンジョン』5th season(2018年)にもチャレンジャーとして出演した(モンスターの呂布カルマに敗退)。

私がこの人の戦績で一番好きなのは、数字の並びそのものより「続けた」という事実の方だ。予選を作り、代表として出続け、30代後半でキャリア最高位の準優勝に届く。地方のMCが全国の決勝に立つまでの道のりは、だいたいこういう地道な積み重ねの先にある。2024年決勝の延長2回は、その集大成として観る価値がある。

音楽性

バトルの人という顔が先行するが、音源の軸はブーンバップ系のビートに日常と地元を刻むスタイルだ。『Profile』は全曲Michita、『Oasis』はGachaBeatzとのコンビネーションと、プロデューサーとの一対一の関係でアルバムを作る傾向が強い。『The Source』ではビートメイカーのillrと組んで6曲のEPにまとめ、『Ω -Omega-』では県外の客演陣とも接続した。地元に根を張りながら、制作の接続先は全国区というバランスがこの人の音源の面白さだと思う。

ディスコグラフィ

※本記事のApple Musicリンクはアフィリエイトリンクです。

発売日 タイトル 備考
2018-11-07 Oasis(JAKE×GachaBeatz) アルバム(全11曲)
2020-04-20 Profile アルバム(全13曲、全曲Michitaプロデュース)。CDのみの発売でApple Musicでは配信されていない。初回盤500枚は完売。収録曲:「Intro」「Still illin'(feat. 符和)」「遠回りの帰り道」「Dreamin'(feat. DJ WATARAI)」「One day」「Be Here Now(feat. Coumoly)」「OGs(feat. TRIDENT)」「No Diggity」「daylightないと(feat. Bontch Swinga)」「UNDEAD」「缶コーヒー(feat. DJ SOL)」「Be True」「Dreamers」
2021-06-21 B-Boy Jazz Movement - EP EP(全5曲)
2023-05-06 The Source - EP(JAKE & illr) EP(全6曲)
2025-12-26 Ω -Omega- アルバム(全12曲)
2026-05-29 State of Becoming - EP(NAGA9, JAKE & Bontch Swinga) EP(全5曲)

主なシングル:今日でありますように(2017年)、I'm Your Hero(2018年)、斜陽(2018年)、Be Here Now (feat. Coumoly)(2018年)、独白 (feat. 符和) [Remix](2019年)、Undei(2023年)、Only Is Not Lonely(2023年)、It's My Pain(2024年)、Soul Revival(2025年)、I Choose This(2026年)。客演では符和「Still A live Alive (feat. illr, JAKE & Bontch Swinga)」(2021年)などに参加している。

代表曲

  • 「I'm Your HERO」——2018年のシングル。ヒーローを名乗る宣言の曲で、この人の前のめりな姿勢がそのまま出ている。公式MVが確認できないため、Apple Musicのプレーヤーで紹介する。
  • 「be here now(Be Here Now)」——Coumolyを迎えたシングルで、アルバム『Profile』にも収録された。「今ここにいる」ことの表明として、『Profile』の核になる一曲だと思う。
  • 「パンチラインドランカー」——『Oasis』収録。タイトル通りの言葉遊びの密度で、バトル上がりの言葉の強さが音源でも生きている。
  • 「STANCE」——illrとのEP『The Source』の幕開け。地元のプロデューサーと組んだ近年の代表的な一曲。

関連リンク

  • O.G.K(同郷のラッパー。「おもちゃのGUN」に客演参加)
  • fuuga(同郷のラッパー。主催するUMB鳥取予選の優勝者)
  • DOTAMA(UMB2015準決勝で対戦)

出典・確認日

  • TuneCore Japan公式アーティストページ(プロフィール)
  • 因幡レコード公式ショップ/鳥取本通商店街(出演者プロフィール)
  • jp-hphp(MCバトル戦績データベース)
  • Apple Music / iTunes(作品登録情報)
  • UMB公式YouTube(本戦映像)
  • 確認日:2026年11月8日

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