ディス曲は、1曲も生まれなかった。2020年、BADSAIKUSH(舐達麻)とKENNY-Gの対立は、共演曲「OUTLAW」の公開をめぐってSNSの上で表面化し、楽曲ではなく話し合いと仲裁で終わった。応酬の記録がほとんど残らないからこそ、この一件は「ビーフ」という言葉の輪郭を考える材料になる。
| 当事者 | BADSAIKUSH(舐達麻) × KENNY-G |
|---|---|
| 勃発 | 2020年10月頃(正確な日付は確認できていない) |
| 発端 | 共演曲「OUTLAW」の公開をめぐる対立 |
| 応酬 | 楽曲での応酬なし。KENNY-Gがインスタライブやストーリーで繰り返し言及した |
| 決着 | 阿修羅MICの仲裁による話し合いで収束し、関係は修復された |
| 型 | SNS・メディア発端型 |
共演者同士だった2人
KENNY-Gは、フィリピンで生まれ東京・福生で育ったラッパーで、2019年12月にO-JEEとの「GANITO KAME」でデビューした。覆面姿と、タガログ語を交えた歌唱フックで知られる。舐達麻とはもともと交流があり、KENNY-Gの「桜の代紋」のMV(2020年10月公開)には舐達麻の3人が出演している。BADSAIKUSHとは共演曲「OUTLAW」(プロデュースはGREEN ASSASSIN DOLLAR)も制作されていた。対立は、敵同士ではなく、作品を共にした間柄から生まれた。
「OUTLAW」の公開をめぐって

2020年10月頃、「OUTLAW」の公開をめぐって両者の対立が表面化した。KENNY-Gはインスタライブやストーリーで繰り返しBADSAIKUSHへの言及を行い、その態度がシーンの話題を呼んだ。当時の発言の具体的な内容は、検証できる形では残っていない。本記事では、主張の細部には立ち入らない。
重要なのは、この対立が最後まで「曲」にならなかったことだ。ディス曲もアンサー曲も発表されないまま、対立はSNSの発信だけで推移した。
| 時期 | 誰→誰 | 楽曲・媒体 | 要点 |
|---|---|---|---|
| 2020年10月 | ― | 「桜の代紋」MV | KENNY-Gの楽曲MVに舐達麻の3人が出演。交流があった時期の記録 |
| 2020年10月頃 | KENNY-G → BADSAIKUSH | インスタライブ/ストーリー | 「OUTLAW」の公開をめぐり対立が表面化。繰り返し言及を行った |
| 2020年 | 阿修羅MIC | 仲裁 | 第三者が間に入り、話し合いによって収束した |
| 収束後 | ― | 「OUTLAW」/YouTube | 共演曲は公開されたが、後に公式アカウントから削除されたと伝えられている |
終わり方は、話し合いだった

収束のきっかけは、ラッパーの阿修羅MICによる仲裁だった。話し合いによって対立は収まり、その後KENNY-Gは阿修羅MICのインスタライブに出演したり、食事をともにする様子が公開されたりと、関係の修復がうかがえる動きが続いた。舐達麻とKENNY-Gは、ビーフの期間だけ疎遠になっていたと説明されている。
このビーフの位置づけ
本年表に収めた多くのビーフは、ディス曲とアンサー曲の応酬として記録される。対してこの一件は、SNS時代に新しく現れた型――発信はSNS、決着はオフラインの話し合い――を示している。楽曲が残らないため検証できる情報は限られるが、「ビーフは必ず曲で戦うものではない」という対照例として、あえて記録しておく価値がある。阿修羅MICは2023年のYZERRと舐達麻をめぐる騒動でも仲裁役として名前が挙がっており、シーンにおける「仲裁者」の存在を考えるうえでも興味深い一件である。
音源について
「OUTLAW」は収束後にYouTubeで公開されたが、その後削除されたと伝えられており、現在公式に視聴できる形は確認できなかったため、本記事には音源リンクを掲載していない。
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出典・確認日
本記事の事実関係は、DjtubeのKENNY-Gプロフィール(ビーフの経緯を記した章)を主たる出典として、2026年11月3日に確認した。当時のSNSでの発言内容は検証可能な資料が残っていないため、主張の細部は記載していない。
