【日本語ラップ】SOCKS(ソックス)おすすめの曲6選

SOCKSって?

SOCKSというラッパー、皆さんは聞いたことがあるでしょうか。

東海HIP HOPの流れを汲んだ愛知県知多半島出身のラッパーで、Tokona-Xが率いていたM.O.S.A.D.に大きな影響を受けた一人です。

M.O.S.A.D.が隆盛を極めていた2002年辺りにM.O.S.A.D.のライブを見て衝撃を受けた17歳の彼。

そこでラッパーになることを決意したといいます。

そこから動き出したSOCKSは、DJ RYOWが展開する「Youngest In Charge」のメンバーとなりDJ RYOWとともにその名前を全国に轟かせていったのでした。

独自の個性や価値が光る東海HIP HOPの一員であるSOCKSは、「日常をシニカルに表現できる個性あふれるユーモラスなラッパー」と称されています。

そんな独創的な個性は、客演としの実績にも表れていてDJ RYOWを筆頭に、般若、呂布カルマ、KOHH、刃頭、SEAMO、AK-69、¥ellow Bucksなど大物揃いなのです。

Tokona-Xやツイーギーとも組んでいたDJ・刃頭とコラボしているあたり、SOCKSの実力は本物。

そもそもが大物揃いの東海HIP HOPですから、そのメンツに一目置かれているSOCKSは「できるラッパー」と言っていいのでしょうね。

ここまで聞くと、もう曲を聴いて見たくてウズウズしませんか?

ということで、さっそくおすすめの曲に行ってみましょう。

SOCKS おすすめの曲6選

Fast life/Youngest In Charge

まずは、Youngest In Chargeから一曲「Fast life」(2009年)をご紹介します。

DJ RYOWがプロデュースしていますので楽曲は間違えないといってもいいですが、ラップもハードでエッジが効いていますね。

ロックテイストのハードのトラックにしっかりとハマる11人のクルー。

かなりクールな仕上がりで、SOCKSは「2:50~」の登場のようです。

キレのあるハイトーンなラップが印象的なSOCKS、スキルや表現力が本物であることがわかります。

まずは、挨拶代わりといったところですね。

feat.呂布カルマ「All下衆Out」

ゴージャスでダイナミックなトラックに負けない破天荒で自由度の高いラップはかなりキてます。

さすがにSOCKS名義なだけあって「靴下」を連呼しているあたりは、洒落が効いていていいですね。

「ジミーチュウにナイキの靴下」「とっておきの勝負用靴下」と畳みかけるフロウは抜群にいいと思います。

呂布カルマのエキセントリックで理屈っぽいライムもガッチリハマっていますよ。

聴くだけでなぜか、名古屋界隈のHIP HOPだと分かるような強烈な個性と派手さや下衆さ、半端ではありませんね。

そして「紅 歌う Xjapan」とは恐れ入りますが、だからといって韻もさぼっていないところは本物です。

MVの世界観もかなり独特で、一度見聴きしてしまったら完全にハマってしまうでしょう。

Della Waya (feat. CITY-ACE & SOCKS)/¥ellow Bucks

続いては、¥ellow Bucksとのコラボ曲「della waya」をご紹介します。

声を聴いてピンと来ていた方もいたのではないでしょうか、このSOCKSの声は個性の塊と言ってもいいでしょうね。

筆者はクレジットを見る前にこの曲を聴きましたが速攻でSOCKSだ、と気がついてテンションが上がりました。

ラップの中で「愛犬と息子のためにある」と言っていますがお子さんがいらっしゃるんですね、そういうイメージがないだけにちょっと度肝を抜かれました。

この声と名古屋弁、そして世界観がこの曲にもたらしたインパクトは計り知れず、SOCKSの参加がなければ明らかに役不足だったはずです。

聴く側としては、「結構な割合でCITY-ACEとSOCKSが¥ellow Bucksを喰っているなぁ」と思うほどの完璧なコラボだったと思います。

この個性、客演に招きたくなるのもわかります、これはすごい。

この曲は¥ellow Bucksにとっても異彩を放つ曲となりましたし、当サイトの「¥ellow Bucks おすすめの曲」でも紹介しようかと最後まで迷ったほどでした。

KUTABARE feat. 般若


続いては「KUTABARE」です。

和風のアレンジでMVまで統一した個性と世界観はもう何も言うことはないクオリティでさすが、の一言。

「そういやオリンピック呼ばれてないなぁ」と寂しそうに入れたパンチラインも強烈過ぎてKO必至ではないでしょうか。

この強烈な世界に般若をぶち込んでくるセンスも、もはや正気の沙汰とは思えない素晴らしさです。

こういったセンスや表現力、構成力は正直もっと評価されていいのではないかとすら思うクオリティでした、やりますね。

アレンジとMVで2パターンありますが、それぞれ素晴らしい出来なので両方紹介します。

このリリックで、よくもまあこのロケ地を選択できるものです、脱帽。

この曲は、何も考えず曲の世界観に浸りきってぶっ飛んでいくのがおすすめです。

Never Dream This Man

「Never Dream This Man」はショートチューンでインパクト有りです。

簡単な自己紹介といったところかと思いますが、「響かせ続けるこの音」というHIP HOPらしいラップも見せてくれます。

この曲は、ロングテイクで作っても意外と盛り上がりそうなトラックです。

イントロのままビートだけで押し通すと思わせておいてのこの展開は、かなり高度。

さすがに、DJ RYOWが見染めた男ですね。

最後に「どうも ミスターナイスガイだぜ」で締めてくるところは、ある意味お約束なオチですね、うまい。

『Yay』&『だいじょうぶだぁ』

最後は『Yay』&『だいじょうぶだぁ』。

ラップを聴いていると何が大丈夫なのか、ときどきわからなくなったりもしますがこんな優しいトラックも使うのかと驚く一曲です。

実は愛犬家としても知られ、いくつかの楽曲や客演では愛犬を披露しているSOCKS。

このMVでも、愛犬への溢れる愛情がにじみ出ています。

本当はきっと心のきれいな温かい人間なのだと思いますが、そういった自らを照れ隠しで否定しているのか本当にぶっ飛んでいるのか…。

このふり幅こそが優れたアーティストの証明なのかもしれませんね。

そしてタイトルから期待していましたが、やっぱり出てきました「変なおじさん」、ガッツリフィーチャリングしてます。

軽やかに世の中を風刺したりふざけたり、本当に底が知れない男です。

まとめ

今回は、東海HIP HOPの異端児にしてセンス抜群のSOCKSをご紹介しました。

どの楽曲にも独自の統一感と個性たっぷりの世界観を盛り込み、ブレない活動を続けるSOCKS。

ややギャグもありますが、ラップセンスやリリックメイキングの才能やふり幅はトップクラスだと思います。

その実力は客演の多さや大物こそコラボしていることですでに証明済み。

何も考えずにラップに浸りたい、ラップで楽しみたい、四の五の言わずぶっ飛んだ世界に行きたい方は、ぜひ聴いていただければと思います。

Copyright © PLAY MAGAZINE , All Rights Reserved.