【日本語ラップ】舟平(SAM)のおすすめ曲5選

舟平(SAM)って誰?

フリースタイルバトルファンならすっかりお馴染みだと思いますが、舟平=SAM(サム)をご存じでしょうか。

1994年11月15日生まれの彼は、栃木県出身、在住です。日本人にはない甘いルックスで女性人気も高い彼ですが、ルックスで気が付いた方もいらっしゃるかもしれません。実は彼、父が日本人、母がフィリピン人であるハーフです。

R指定、晋平太、呂布カルマ、FORKといったバトルレジェンドのひと世代下の若手フリースタイラーとして、各種バトルでは彼らを打ち負かしての優勝や上位進出など豊富な実績のある彼。

フリースタイルラップの腕前は超がつくほど一流で、即興なのに何時間でも韻が踏めると自負するほどの実力を備えています。

自身のSNSでのライブ配信でも「なんでも題材にできてしまう」と言わんばかりに数分間即興ラップを繰り出し続けたこともありましたし、実際のフリースタイルバトルでは、即興なのに堅すぎる韻の数々で、強豪達をバンバンねじ伏せてきた彼の実力は、晋平太氏が自身のYouTubedeでも評価するほどでした。そんな舟平(SAM)は、近年では楽曲制作に舵を切り、バトルでお馴染みだったSAMの名義を舟平に変更して、不退転の覚悟で望んでいるようです。そんな舟平(SAM)のおすすめの曲、行ってみましょう。

舟平(SAM) おすすめの曲5選

TRUTH feat.ID

舟平(SAM)がフリースタイルから楽曲に軸を移しはじめた2019年にリリースしたデビュー曲がこちらです。フリースタイルでは冷静ながらも攻撃的でゴリゴリ韻を踏み込んでいくスタイルの印象が強いのですが、一変してスロウでムーディなトラックの上にしっとりとした地声を乗せたラップを披露しています。

激しいバトルを繰り広げてきたからこそ、敢えて静かな決意の象徴としてこういったデビュー曲にしたのかもしれませんね。「TRUTH feat.ID」は、再生回数が43万を超えまずまずの船出になりました。

ROUGH

デビュー曲の配信から1か月足らずで送り出した「ROUGH」は、「TRUTH feat.ID」からは一段階アクセルを踏み込んだようなミドルナンバー。

ラップとしては比較的王道スタイルで安定した一定のリズムで韻を踏み込んでいますね。かなりのワード数のラップですが、違和感なくスッと耳に馴染んでしまうのは、舟平(SAM)のラップの技術が高く、なめらかにライミングできている証拠でしょう。

流石はフリースタイルバトルの雄、といったところですね。

SLOW

3曲目は切ないトラックに乗せた自分語りラップとなった「SLOW」。やや内向的でセンチメンタルなリリックに、舟平(SAM)のしっとりとした優しい声を乗せる世界観が、彼の本質なのかもしれません。

そんな舟平(SAM)の音楽のルーツは父にありました。父は、演歌歌手で音楽一本で生計を立ててきた三浦慎也氏とのことで、舟平(SAM)の中にも、演歌の有する切なさとそれを噛み締めることで味を出す音楽性が受け継がれているのかもしれません。

そのようなバックボーンを活かして、ぜひ「歌ありラップ」を期待したいのは私だけでしょうか?

なんとかなる feat.般若

続いては、ビッグネーム・般若とのコラボ「なんとかなる」。

ある意味では最近の王道ともなってきた、憧れのレジェンドとのコラボで決める「俺が狂ったのは般若のせい」というバースもしっかり入れ込みつつ、オシャレなトラックにシャープなラップを合わせる技術は、なかなかのセンスと言えますね。

洒落たトラックでありつつ、般若の熱さや切れ味も上手くパッケージされたこの曲、再生回数38万超えと、なかなかの評価のようですね。

Re:Days

最後に紹介するのは2022年に配信された「Re:Days」。

しっとり聴かせる楽曲を自分のものにしてきたとすら思わせる安定感を感じるこの曲。

LIBROにも通じるセンチメンタルさや心の内側をえぐる感もあるこの曲は、「雨の日に聴きたい日本語ラップ」としても十分いけますね。

静かに窓に打ちつける小雨を見ながら、タバコやウィスキーでひと息ついてみる、というシチュエーションに抜群にハマりそうな「Re:Days」、個人的には「アリ」です。

晋平太との炎上

さて、楽曲の配信もまずまずの舟平(SAM)ですが、ここでひとつエピソードを紹介させてください。

舟平(SAM)がフリースタイルを主戦場としていた際に、実は、晋平太氏と小競り合いがあったのはご存じでしたか?

舟平(SAM)のあまりの強さから晋平太氏は、バトル会場に向かう飛行機で隣に舟平(SAM)の座り、聞き出したプライベートな情報をバトルに持ち込むほどの荒業を繰り出し、一時は二人の仲が炎上するほどでした。

舟平(SAM)は、「栃木の顔ってオレのこと」というキラーバースを武器としていて、要所では観客を巻き込んで大合唱させるほどのフリースタイルで、当時かなりの勢いがありました。

晋平太氏はそこを逆手にとって、本当は埼玉県所沢市生まれであることを揶揄する形で有利なバトルを展開したのですが、バトル中から舟平(SAM)が疑問や怒りを露わにしている動画が残っていました。

勝ちにこだわる余りの行動なのでしょうが、やや卑怯な感じもしなくもないですね。

ただ、それほど舟平(SAM)のフリースタイルラップが異次元の強さだということです。

後に、晋平太氏が自身のYoutTubeに舟平(SAM)をゲストに招き、話し合いによって和解したそうで、ひと安心といったところでしょうか。

まとめ

現在29歳とアーティストとして脂がのる年齢になった舟平(SAM)。

どの楽曲もラップの技術は一流で、聴きやすく仕上がってますね。すんなりと心に染み込んでくる舟平(SAM)のラップは、一度聴いたら忘れられない不思議な常習性を有しているので、デイリーラインナップにも最適だと思います。

カフェやバーでのくつろぎのひとときにもよくマッチしそうな舟平(SAM)のラップ、タイミングや楽曲との出会い次第では飛躍の可能性を秘めていると思います。

もう一度フリースタイルで躍動する舟平(SAM)を見たい気持ちもありますが、今後の活躍に期待したいところですね。

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